多治見市議会 > 2015-09-18 >
09月18日-04号

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  1. 多治見市議会 2015-09-18
    09月18日-04号


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    平成27年  9月 定例会(第4回)議事日程 平成27年9月18日(金曜日)午前10時開議 第1 会議録署名議員の指名 第2 市政一般質問 第3 休会期間の決定     -------------------------本日の会議に付した事件 議事日程のとおり     -------------------------出席議員(24名)          1番    吉田企貴君          2番    佐藤信行君          3番    渡部 昇君          4番    渡辺泰三君          5番    山口真由美君          6番    森  厚君          7番    寺島芳枝君          8番    古庄修一君          9番    柴田雅也君         10番    松浦利実君         11番    山中勝正君         12番    若尾敏之君         13番    三輪寿子君         14番    若林正人君         15番    林 美行君         16番    加藤元司君         17番    若尾円三郎君         18番    安藤英利君         19番    仙石三喜男君         20番    加納洋一君         21番    井上あけみ君         22番    石田浩司君         23番    嶋内九一君         24番    若尾靖男君     -------------------------説明のため出席した者の職氏名         市長         古川雅典君         副市長        佐藤喜好君         教育長        渡辺哲郎君         副教育長       丸山 近君         企画部長       水野高明君         総務部長       吉村健一君         福祉部長       纐纈昭司君         市民健康部長     水野義弘君         経済部長       細野道仲君         環境文化部長     木村雅利君         都市計画部長     荻野正道君         建設部長       中筬信彦君         水道部長       日比野昌雄君         消防長        吉田敏彦君         会計管理者      打田浩之君         監査委員事務局長                    河田祥則君         併選挙管理委員会書記長     -------------------------職務のため出席した事務局職員         事務局長       鈴木良平         書記         堀江良二         書記         堀田順弥         書記         山田直子     ------------------------- △開議    午前9時59分開議 ○議長(加藤元司君) これより本日の会議を開きます。     ------------------------- △第1 会議録署名議員の指名 ○議長(加藤元司君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第87条の規定により、議長において23番 嶋内九一君、24番 若尾靖男君の両君を指名いたします。     ------------------------- △第2 市政一般質問 ○議長(加藤元司君) それでは、日程第2、市政一般質問を行います。 質問者は、登壇の上、質問されますとともに、できるだけ簡単明瞭に質問されますようお願いいたします。なお、執行部におかれましても、簡単明瞭にして的確なる御答弁をお願いいたします。 答弁において反問するときは、反問する旨を明らかにして、議長の許可を得てください。反問を終わるときは、反問を終わる旨を発言をしてください。 都市計画部長 荻野正道君。 ◎都市計画部長(荻野正道君) きのうの林議員の一般質問の中で、住吉土地区画整理事業の公開文書の件で質問が途中で終わってますので、その件について御答弁を申し上げます。 この文書につきましては、平成27年2月6日に公開請求がございました。内容としましては、部分公開により、昨日、段切り施工の写真がないというお話がありましたけども、段切り施工及び盛り土工事の中に排水管を埋設しておりますが、プレスト管と言いますが、これらの埋設工事の写真につきましては、全て公開済みでございます。これは2月18日付で公開をいたしております。 その中で一部非公開とした部分がございます。これは、宅地造成等規制法の中で、工事の完了検査を行うことになっておりますが、まだその時点では完了検査を行っていなかった。完了検査は3月に行っておりますので、その部分については非公開。 さらに、日常検査、中間検査につきましても求められましたが、法的に定めがないということで、これらのことは多治見市では行っておりません。それについては、存在なしということで理由を記載し、公開をしております。 次に、平成25年12月議会で、前任の都市計画部長の発言が虚偽であるとの発言がございました。これは、開発指導課職員が現場に立ち入って、宅地造成等規制法による権限に基づきまして立ち入りをしております。防災の観点からパトロールを実施している状況でございますが、日常検査、中間検査とは全く関係ない、市のパトロールということでございます。 これらの報告書につきましては、課長、部長まで決裁をしまして、報告書を保管しております。前任の部長の発言に偽りはございません。昨日の私の発言にも間違いはございません。法令に基づき業務を適正に進めております。昨日の林議員の発言は甚だ遺憾でございます。 ○議長(加藤元司君) それでは、最初に9番 柴田雅也君に発言を許可いたします。   〔9番 柴田雅也君登壇〕(拍手) ◆9番(柴田雅也君) 最初に部長の元気な声に負けてはいけないと思ってしまいまして、ついつい声が大きくなります。最後まで声が小さくならないように質問したいと思いますので、よろしくお願いします。 改めまして、自民クラブの柴田雅也でございます。議長より、一般質問におきまして発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして、海外をターゲットにした経済戦略について(外国人観光客誘導と美濃焼の海外展開)と題して市政一般質問をさせていただきます。 今回の質問は、海外、外国人観光客をターゲットにして、いかに多治見市に経済波及効果をもたらす。いかに多治見市に外貨が入るかというようなことの視点の質問です。 それでは初めに、外国人観光客誘導について質問をします。 近年、国内観光地等における外国人観光客増加状況を見れば、外国人をターゲットにした観光戦略は必須です。 日本政府観光局の資料によると、訪日外国人は、2014年は総計 1,341万人となり、さらに2015年は6月までの累計で 914万人に達し、このままのペースで推移すれば、2015年は 1,800万人台の達成も期待されます。東京でオリンピック・パラリンピックが開催される2020年に 2,000万人を目指すという政府目標は、現実的な目標となってきました。また、さらに政府は、2030年目標として 3,000万人を目指して、外国人観光客の誘致を進めるとしております。 そして、現実に観光地や大都市に行くと、観光客と思える外国人の姿を日常的に多く見かけるようになっています。例えば名古屋市の都心部、栄や大須商店街など、岐阜県内でいえば、高山市ではとても多くの外国人観光客でにぎわっております。これだけ多くの外国人観光客が旅行先に日本を選び、国内各地へ訪れる経済波及効果ははかり知れないものと捉えます。 訪日外国人の増加は、外国人による旅行消費額の増加を伴います。2014年の消費額は、観光庁の資料によれば2兆 278億円と過去最高であり、単純に訪日外国人総計で割ると、1人当たり15万 1,215円となります。今や外国人観光客受け入れは、国内で成長が最も期待できる輸出産業であると思います。 そのような中で、外国人観光客は、東京、名古屋、京都、大阪といったゴールデンルートに集中し、消費額は全体の8割弱を占めていると言われます。本市もこのゴールデンルートの線上に近接している立地環境と捉えれば、外国人観光客がどうしたら本市へ訪れてもらえるのかは重要なテーマです。 また、三重県から石川県まで中部北陸9県の外国人受け入れ環境の整備に取り組む昇龍道プロジェクトのエリア内にあることを考えれば、外国人観光客増加策は重要な観光施策であると思います。 現在、主にゴールデンルートや人気観光地は、訪日外国人の急激な増加により、宿泊施設の収容能力は限界に近づき、政府が目指す将来目標を達成することも厳しくなると言われています。しかし、そのような中で、まだ呼び込めていない地方の観光資源が重要な役割となり、外国人観光客が魅力を持つ可能性は大いにあり、潜在力ははかり知れないと思います。 そのような中で、本市に目を向けますと、昨今、市内のホテルの朝食風景やアウトレットから多治見駅へのバス路線の車内風景を見ると、アジア諸国からの外国人観光客と思われる人たちを見かけ、少しずつですが本市へ訪れる観光客がふえていると感じます。しかし、現実的にはまだまだ道半ばであり、市内を見渡しても、外国人観光客でにぎわうほどではありません。 このような状況において、外国人観光客がどのように情報を収集し、どこに魅力を感じ訪れるのか。また、滞在中にどのようなことを求めたのか。何か不便さや不満を感じたのかなどを分析し、十分認識した上で、外国人観光客増加策のためにできることから取り組むことは重要となります。積極的な取り組みによる外国人観光客増加という成果は、市内消費の底上げとなり、飲食業、サービス業など、市内商業の活性化に寄与すると考えます。 また、訪れる外国人観光客が、本市の伝統産業である美濃焼に触れることは、海外への絶好のPR媒体となり、新たな外国人観光客の誘客への扉が開くと考えます。このように、本市への経済波及効果は期待すべきものであると思います。 そこで、本市において、外国人観光客増加へとつなげるための課題と取り組むべき方策について、4点質問します。 外国人観光客の現状について。 多治見の魅力の海外への発信について。 受け入れ態勢への取り組みの現状について。 外国人観光客受け入れのための課題について。 4点御質問します。 次に、美濃焼の海外への発信・展開について質問します。 現在、美濃焼業界は、官民一体となって美濃焼の価値を見出す美濃焼ブランディング事業に取り組まれているとともに、事業者は高付加価値化にも取り組まれています。また、現在、戦略的に商品開発を進める事業者もふえつつあり、将来の販売展開先と捉えて、積極的に国外のマーケットへの視察や展示会出展をする事業者もいます。 そのような中で、経済成長著しいアジア諸国は、縮小が続く美濃焼業界全体にとって活性化と成長へとつながる魅力ある商圏域であると考えます。そこで、行政として海外展開への支援について3点質問します。 海外への展開の状況について。 海外への美濃焼の魅力の発信について。 今後の行政としての支援について。 以上で1回目の質問を終わります。御答弁よろしくお願いします。(拍手) ○議長(加藤元司君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 海外の人たちの観光客の誘致について答弁を申し上げます。 平成19年に市長に就任をさせていただいて以来、特にこの分野についてのトップセールスを行ってまいりました。人数ではなくして、本物がわかる、ある意味、富裕層をしっかりこの多治見の地に来ていただきたいというのが目的でございます。 本物がわかる中国の富裕層へのセールス、あるいは岐阜県知事とともに行いましたシンガポールにおける積極的なトップセールス、このようなことについては、着実に効果を上げつつございます。 特に中国戦略では、現在の中国の総領事、葛総領事が多治見市に来ていただいております。私自身も総領事館にお招きをいただきました。今後、本物がわかる、ある意味、富裕層をしっかりこの地に来ていただく。そして、高級な美濃焼の購入、これを一つの大きな目的として話は継続をしております。 加えまして、先般9月9日、セラミックパークMINOで開催をされました東海3県の知事及び名古屋市長会議では、本市を含めたこの地域が日本の陶磁器の主産地である、こういったことが議題として上げられ再認識をされました。来年の伊勢志摩サミットにおいて、こうした地域の陶器、こういったものを積極的に採用していく、このようなことが決定をされました。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。   〔経済部長 細野道仲君登壇〕 ◎経済部長(細野道仲君) 私からは、市長答弁以外について御答弁を申し上げます。 まず、多治見市の魅力の海外への発信についてでございますが、海外での活動の際には、英語、中国語、ハングル語の観光パンフレットを活用しております。なお、国内ではビジネスホテルに設置してPRに努めているところでございます。 また、多治見市ホームページは、英語、中国語、ハングル語でも作成しております。さらに、平成28年度から海外への発信を目的に、東海地区外国人観光誘致促進協議会への加入を検討しているところでございます。 次に、受け入れ態勢の現状についてでございますが、市内ビジネスホテルを初め、駅北庁舎、ヤマカまなびパーク、バロー文化ホールなどの一部の公共施設では、公衆無線LAN環境(Wi-Fi)を整備しているものの、観光客が利用する駅前の駅の観光案内所、あるいはPRセンターではまだ未整備となっております。 また、一部ホテルでは、ハラル料理への対応をしているところもございますが、町なかの案内サイン、看板、公共交通機関など、移動手段に対する外国語表記は未整備でありまして、外国人を受け入れる環境は十分とは言いがたいと認識しております。 最後に、課題についてでございますが、最も大きな課題は、外国人にとっての魅力をリサーチし、そういう魅力ある町をつくることと認識してございます。 また、宿泊施設の新設などにおける民間事業者の進出というものも大きな課題かなというふうに認識してございます。 続きまして、美濃焼の海外の発信・展開について御答弁申し上げます。 まず、海外展開の状況でございますが、岐阜県陶磁器工業組合連合会では、香港のハウスウエアフェアやワインアンドスピリッツなどの見本市に出展し、海外への販売チャンネルの拡大を図っております。 また、全国タイル工業組合は、アメリカラスベガスのほか、台湾台北への出展を予定し、販路開拓につなげており、タイル陶磁器メーカーは積極的に展開しております。今後、商社にも期待したいところだと考えております。 次に、美濃焼の魅力発信についてでございますが、香港、アメリカに加え、アセアン諸国なども有効と考えております。 また、国際陶磁器フェスティバル美濃など、国際的なイベントへの海外からの集客を図り、産業観光の振興にも力を入れていきたいと考えております。 今後の支援につきましては、東濃西部広域行政組合からの助成により、ことしを含めて3年間、香港のハウスウエアフェアへの出展を継続予定しております。 多治見市といたしましては、補助要綱に定める輸出陶磁器完成協同組合全国タイル工業組合海外見本市出展に対する助成を継続していく予定でございます。 ○議長(加藤元司君) 9番 柴田雅也君。   〔9番 柴田雅也君登壇〕 ◆9番(柴田雅也君) 今市長の答弁で、本物を求める富裕層ということで、美濃焼という、常々市長言われている、この美濃には本物がたくさんあるんだというようなことで、この本物というものがキーワードではないかなというふうに私も思います。 ただ一方、最近、先ほど1回目の質問でも話しましたけど、ああいうホテルなんかでは非常に、どういう状況なのか、名古屋市で宿泊がなくて多治見市へ来たのか、多治見市目的に来たのか、その辺はわからないんですが、そういう人が非常にふえてきてます。また、家電量販店、ドラッグストアという、中国の方々が最近爆買いというような言葉がよく躍っておりますが、そういう方たちもいて、相当な消費というものがすごいというふうに思います。 いろんなそういう状況において、多治見市において、1時間、2時間でも滞留してもらって、少しでも多治見市でお金を落としてもらうということは、多治見市についてすごい寄与していると思います。その富裕層と、そういういろんな一般のツーリストというか、旅行者、両方の両面において、いろんな多治見市の旅行者に対しての対応をしていくということが非常に大事だと思います。 そういう部分で、受け入れ態勢ということについて、多治見市は今後強化していかなきゃいけないと思いますが、その辺について、視点について、御見解ありましたら御答弁願いたいと思います。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) 外国人はもちろんです。国内の観光客につきましても、どちらも訪れていただける方への受け入れというのは、大いに歓迎するところでございます。 整備につきましては、今現状では、どうしても外国人の方の姿がまだまだ少ないかなという認識を持ってございます。ここらあたりが、どちらが先かという問題もありますけれども、必要性を感じて、民間も含めて、例えば表示とか、先ほどのWi-Fiの体制とか、そういうことも必要に応じて、必然的に整備が進んでいくんではないかと思っていますが、行政といたしましては、誘客、PRについては全力を尽くしていきたいというふうに考えております。 ○議長(加藤元司君) 9番 柴田雅也君。   〔9番 柴田雅也君登壇〕 ◆9番(柴田雅也君) 一旦、多治見市に踏み入れた人たちは、次から次へと多治見市に魅力を感じて、また2度目、3度目来てもらうということの取り組みが大事かなと思います。 1つ聞きたいんですが、僕も見かけるという状況でわからないんですが、最近は、特に欧米系の方たちは個人旅行者というのが多いんですけど、多治見市というのは、団体的に見える、例えばああいうバスで来て、今のオリベストリートの駐車場なんかにとめたりという方が、そのような団体が結構いるのか、あくまでもそういう個人的なツーリストが、旅行者が多いのか、その辺というのは実際わかるのか、認識できるのか、どんなものでしょうか。
    ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) 多治見市の場合の現状では、どちらかといいますと、一般的な観光地のような、観光バスで団体客を招き入れるスタイルではなくて、どちらかといいますと、作陶などに興味がある個人的な観光客が、多治見市の陶磁器に興味を持って訪れていただいてるというような情報はつかんでおります。 ○議長(加藤元司君) 9番 柴田雅也君。   〔9番 柴田雅也君登壇〕 ◆9番(柴田雅也君) わかりました。滝呂の宿泊型作陶施設でも、2週間から1カ月ぐらいの単位で作陶してみえて、訪れるということで、最近は欧米系の方が多いようです。今見えてる方、サンフランシスコから来ている方とこの間しゃべったんですけど、もう来年の秋も来るということで、もう予約入れちゃったよというような感じで、そういうリピーターということっていうのは非常にうれしいことだし、そういうのって、最初市長言われた、これ、本物を知って、さらに本物を知っていきたいというような感じではないかなというふうに思いました。 割と個人旅行者ということが視点になってくるということは、公共交通機関で多分見えるであろう。公共交通機関の多治見市の窓口は多治見駅ということになってくると思います。このあたりちょっと置いといて、多治見市の魅力の発信については、今の3カ国語のパンフレットで、英語、中国語、ハングルということでわかりました。 そういう発信についてですが、領事館、そのような旅行者とかいうことなんですが、ウエブサイトなんかの発信についてはどういう状況になってるでしょうか。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) 例えばホームページのような固定的で、更新のほぼ少ないものにつきましては整備しておりますが、ブログとか、フェイスブックといったような常時更新が必要なツールでの外国語対応というのは非常に困難であるということで、整備はしてございません。 ○議長(加藤元司君) 9番 柴田雅也君。   〔9番 柴田雅也君登壇〕 ◆9番(柴田雅也君) 多治見市の市政情報のホームページは、確かに外国語の対応はしていると思いますけど、観光ですので、観光協会とか、観光情報のホームページとか、そちらのほう、僕が確認した中では日本語しかなかったような気がするんですが、その辺を確認させていただきます。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) 観光面についての外国語対応は、今パンフレットでということで対応しております。 ○議長(加藤元司君) 9番 柴田雅也君。   〔9番 柴田雅也君登壇〕 ◆9番(柴田雅也君) 何カ国語かでつくるというのは、非常に労力と費用もかかります。ただ、今後、これも海外から、まずどこへ行こうか、どういう魅力を感じようかというときには、ウエブで皆さん調べるということが多いと思いますので、その辺は今後の課題として捉えてぜひいただきたいと思います。 そういうものがまだまだこれから取り組まなきゃいけないものがありますが、1つは、例えばよくはやるのがブロガーの利用という、そういうものを発信してくれるブロガー、海外のそういう、例えば日本に縁がある人のブロガーについて、多治見市について語ってもらう。 そういうことによって、それをアクセス、人気ブロガーですとアクセスが非常に多いですが、そういうの見て、多治見市ってどういうとこだといって調べてみると、今の例えば観光協会なんかのホームページも、日本語読めないけど、写真が多分いっぱい、画像がいっぱいあります。永保寺、物をつくってる、そういうのを見ながら、どういうところだろうといって、魅力をまず知ってもらうということですので、まずその最初の一歩として、そういう人たち、そういう方たちの接触、依頼、交流。 例えば多治見市から海外に駐留をしている企業の方、そういう人たちを利用してと言っちゃいかんけど、そういう人たちを交えて、さらに人気ブロガーということを調べて発信していくというようなことも大事かと思いますが、その辺これから視点で持ってみえるのか、これからなのか教えていただきたいです。 ○議長(加藤元司君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 岐阜県内では、飛騨高山が非常に活発に行っております。国島市長のトップセールスで、みずから海外に出かけて、さらにブロガー等の拡大をする、あるいは京都、こういうようなことを行っております。 本市の規模の中で、そういった積極的な展開というのは非常に極めて困難でございます。しかし、今もう既に来られております、例えば武道を教わりたいということで、市之倉の毛利さんのところに来ているフランスの武道家、あるいは今、陶磁器意匠研究所に入っておりますイタリア人が、一生懸命作陶を学ぶ。御案内のように、滝呂の柴田節郎さんのところ、こういったところについては、本物がきっちりわかる人たちが来ている人たちにさらに情報を発信をしてほしい。口コミで広げてほしい。こういうようなことがまずできること等、具体的な効果でございます。 含めまして、県の陶磁器意匠研究所で勉強しました、今シンガポールにいらっしゃいます、人間国宝、イスカンダルさん、この方は、シンガポールの陶芸の最高峰になってます。こういうような人たちがお弟子さんを連れて、この多治見市の地に来ていただいて、またさらに拡大をしていただく。 また、本市の陶磁器意匠研究所におきましては、来年から国際の枠を新たに設ける。日本人だけとは別に、一定の量を海外の学生を陶磁器意匠研究所に入学をさせるというようなことで、陶磁器意匠研究所は今既に準備を進め、その情報発信を行っているというようなことでございます。 したがって、ある意味、人気ブロガーを呼んでくるということではなくして、関係者、その本人がみずから興味のある人たちに口コミで教える、あるいは電子媒体を使って拡大をしていく。こんな戦略をとっておりますし、来年の4月からは、さらにそういったことを強化をしていく、こんな計画でございます。 ○議長(加藤元司君) 9番 柴田雅也君。   〔9番 柴田雅也君登壇〕 ◆9番(柴田雅也君) わかりました。多治見市は、1回味わった人たちの発信というのが説得力があるというようなことではないかと、今市長のお話を聞いて理解しました。 次に、受け入れ態勢の取り組みについて、公衆無線LAN環境で、ヤマカまなびパーク、バロー文化ホール、駅北庁舎というようなことを聞きました。あと長瀬通りもこれあったような気がして、私、最近、ながせ通りでネットつなげたことないんですけど、これどう、確認できますか、わかりますか。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) 済いません、今、ながせ通りのことについては承知しておりませんでした。 ○議長(加藤元司君) 9番 柴田雅也君。   〔9番 柴田雅也君登壇〕 ◆9番(柴田雅也君) 最初のところで、個人旅行者、公共交通機関で多治見駅が一つの玄関口というようなふうに理解しました。 まず、外国から見える方は、特に日本の携帯回線と契約してなくて、あくまでもWi-Fiでつながるというような方が、まず多治見市へ来て、さてどうしようというときに、それへつなげるという場合があります。 という中で、今の駅の観光案内所という話もありましたが、そこで、まずタブレットなり、スマホなりでつなげて、多治見市の状況、どういうところがあるかなということを確認する人もいるかなと思いますが、できるのが、将来的には南北通路とか、駅北多目的広場とか、そういうところでつながるといいと思うんですけど、今後、この辺の視点というのはどのようにお考えでしょう。 ○議長(加藤元司君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 国は、2020年東京オリンピックまでに、各主要都市のWi-Fi、これを必ず整備をしていくという大きな目標を掲げております。具体的な整備計画及び予算についてはまだ明確になっておりませんが、当然のことながら、この東海圏の中核的な都市である駅周辺、あるいは主要の観光地、こういったところについては、この国の政策を積極的にとりにいくというようなことで、私自身も情報収集を行っております。 ○議長(加藤元司君) 9番 柴田雅也君。   〔9番 柴田雅也君登壇〕 ◆9番(柴田雅也君) 国が、ゴールデンルートのところでもういっぱいで、地方のほうがどんどんそうやって観光客を受け入れよう、 3,000万人、2030年ふやす。だから、Wi-Fiもつなげと言われても、全部自治体ばっかりじゃなくて、国としても一体になって真剣に考えてもらえないと、地方都市ではなかなかできないし、国は地方の潜在能力がある、魅力を感じる地方から発信せなあかんと言いながら、その辺をもっと両輪でやっていただかないと多分できないと思いますので、またその辺の発信も市長もよろしくお願いします。 そういう中で、駅の通路のとこには観光案内所があります。将来そういうとこに通じたとしたら、駅北庁舎という駅から近いところに、どこに行けばそういうWi-Fiがつながるよという、ある程度表示ぐらいはやってもいいかなと思います。ぜひそのぐらいの表示で、そこへ行けばつながる、どうすれば、パスワードはとか、その辺の運用については、日本語じゃなくて、どうしたらいいかということをぱっとわかるような表示等々は、今後すぐできることであると思いますので、ぜひともよろしくお願いしたいと思います。 今の3カ国語の外国語の対応の案内パンフレットというのもどんどんこれから生きていくと思いますし、ホテルにも置いてあるということですので、ぜひとも活用してもらえるといいかなというふうに思います。 あと、これからの際、もう課題というお話で言っていただきましたのは、誘導サインとか、その辺はやれる範囲からということと思います。 それと、そういういろんなニーズ、例えば買い物が目的の人、本物を知る人、そういう人たちに対して、どういうとこに多治見市に行ったら、いろんなニーズに対応できるというような発信の仕方というのも、いろんな外国語表記ということもこれから大事ではないかなと思いますので、それはこれから順番にやれることから、表示から、やれることから取り組むことが、市としてもふえてくるということですし。 先ほど申しましたように、まず名古屋市でホテルいっぱい、多治見市、紹介された多治見市来た、またはちょっと近いからといって来た、そういう人たちが泊まってもらえればいいですけど、多治見市のホテルもなるべく満杯になる、さらに半日でもあれでも、プラス1時間、プラス2時間、半日、多治見市にいてできるというような環境をつくることができるといいと思います。 そういうためには、例えば多治見市の中で美濃焼ミュージアムに行くにはどうしたらいいか、永保寺まで行って、今度はさかづき美術館という、何か日本の酒をテーマにした美術館がある。そういうとこへ行くにはどうしたらいいかということのアクセス方法という、簡単な時刻表的なものを彼らに、そういうことにもわかるような資料的なパンフレットがあると、この時間内だったら帰りは何時までに帰れるなというようなことが理解しながら、そこでちょっと心配だから帰ってしまおうということではなくて、もしかしたら、そこで1時間、2時間余分にいてくれるかもしれませんので、そういうこともこれからは取り組むことが大事かなというふうに思いますので、またこの辺についても、今後よく検討を願えればと思います。 いろいろこれから、まだまだ道半ばですが、2020年東京オリンピック・パラリンピックは、多治見市は市制80周年ですよね。国際陶磁器フェスティバルが11回目、この間10回、11回目、12回目は多分2020年ということですが、そういうことに目標を定めながら、本物を知るために来てもらえる人、またそれ以外の多治見という、安いツアーでも来る人、いろんな人たちが来て、多治見市に経済波及効果が起きるといいかなと思いますので、ぜひともよろしくお願いします。 最後になりますが、美濃焼海外の発信の展開については、十分理解できました。そういう展開によって、そこで多治見美濃焼というものを知ってもらう。そこから知ったことによって、そういう人たちがまたそこでのまた多治見市を感じて、観光客で来てもらえるということも可能性がありますので、ぜひともその辺を含めて、総合的にいきながら、この海外をターゲットにした経済戦略ということをこれからも進めていくことがいいかなと思います。 以上で終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(加藤元司君) 続いて、山口真由美さんに発言を許可いたします。5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕(拍手) ◆5番(山口真由美君) 5番 山口真由美。病児保育の充実について質問いたします。 この場で病児保育の一般質問をするのは、もう4回目となりました。議員になってすぐ、平成23年6月議会で、病児保育のまず必要性というものを訴えました。9月議会では、病児保育を市民病院へ導入してくれないかという質問もしました。その当時はまだ病児保育という制度自体が余り広く認識されていないようにも感じましたが、その後、市は前向きに考えてくれ、平成24年12月議会での一般質問で病児保育について再度質問したところ、平成25年の春からファミリ・ーサポート・センター事業で病児保育を導入するという答弁をただき、大変ありがたく感謝をしております。 あれから2年。今現在、多治見市の病児保育についての現状を質問します。 1、病児保育の必要性を市としてどのように考えるか。 2、平成25年からファミリー・サポート・センターにおける病児保育の実績は。 3、利用者が少ない理由をどのように考えるか。 4、民間で病児保育をつくる場合の支援策はあるのか。 5、市民病院での病児保育実施についての考え方は。 6、今後の課題と方向性は。 以上6つの質問をさせていただきました。よろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(加藤元司君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 子どもの最も重要な第一義的な保護者は親です。したがって、病気が治るまで親が看病できるよう、それが子どもにとっては最良です。ただし、全てがそういった環境にあるわけではないというのも認識をしております。 どうしても困難な場合には、保護者が仕事と育児を両立できるよう公的に支援をする必要がある、このように捉えております。したがって、平成25年度から、本市はファミリー・サポート・センター事業で、病児・病後児の預かりを開始をしております。 ○議長(加藤元司君) 福祉部長 纐纈昭司君。   〔福祉部長 纐纈昭司君登壇〕 ◎福祉部長(纐纈昭司君) 病児保育につきまして、市長答弁以外についてお答えいたします。 平成25年度から始めましたファミリー・サポート・センターの病児保育の実績でございますが、平成25年度、平成26年度ともに、病児・病後児の預かり件数はございません。ただし、現在、病児預かりの依頼会員、病気になったときにお願いしますという御依頼の登録をされた会員は9名ございます。 それから、実績がないというのは、ファミリー・サポート・センター事業が最終的なセーフティーネットというふうに捉えておりまして、子どもが病気の際には、保護者の方が仕事を休まれて看病されたり、あるいは祖父母などに子どもの預かりを頼むなどされておるというようなことがその理由と捉えております。 病児保育につきましては、今後、実施意向のある医療機関がありましたら、国も補助制度が整備されておりますので、個別に協議をしていきたいと考えております。 また、課題といたしましては、病児を預かっていただけるような施設の確保が必要となりますので、これにつきましては、引き続き情報収集に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(加藤元司君) 市民健康部長 水野義弘君。   〔市民健康部長 水野義弘君登壇〕 ◎市民健康部長(水野義弘君) 私からは、市民病院での病児保育の実施について答弁申し上げます。 医師、看護師が不足しており、病児保育を実施するには、スタッフの増員、施設整備等が必要となることから、実施は難しいと考えております。 しかし、将来の実現性につきましては、看護師の充足など条件が整った時点で指定管理者と協議していきます。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) まず、病児保育の必要性というのは、十分に市も認識しているということは理解しております。 何度も言いますけれども、病児保育というのは、決して親が子どもよりも仕事を優先して預けちゃうという感覚ではなくて、もう泣く泣く、どうしようもなくて、本当にどうしようもなくて預ける駆け込み寺ですので、毎回毎回、病児保育に預けようという感覚ではないです。 ですので、同じお母さん方が毎回毎回預けるということではなくて、利用しなかった年もあるかもしれない。でも、ことしは利用しちゃったという方も、それぐらいの感覚ですので、病児保育というのは、どうしても働くお母さんというのは、働く罪悪感を抱えながら働いています。子育てをしながら働く。 でも、今本当に女性というのは、女性が活躍する、女性は働く、子育てもする、最終的には親の介護というものもやってくる。どれほど忙しいか、どれほど追い詰められるか。育児に大切なのは、お母さんが孤独にならないように、心の支えである周りが受けとめてくれること、その一つに病児保育というものがある。病児保育があるということで、お母さんがいざというときに頼れるという心の支えになっているということだけは御理解いただきたいと思いますし、理解していただいていると思います。 病児保育ですけれども、平成25年度からファミリー・サポート・センターで病児保育行っていますが、いまだに実績はないということは私も認識しております。 理由として、親が休んでくれているからということも当然あると思います。私自身も、子どもが病気のときは、愛知県に住んでる親に来てもらって見てもらっております。ですが、そうじゃない方も中にはいらっしゃるという現実もあります。そういう方が一体どうしているのか。 利用実績がないから、みんな親に預けて大丈夫だということではなくて、このファミリー・サポート・センターでとても頑張ってくださってるのよくわかります。ただ、38度以上の熱が上がった場合に引き取りに行かなきゃいけないという制度だと思うのですが、そこは間違いないでしょうか。 ○議長(加藤元司君) 福祉部長 纐纈昭司君。 ◎福祉部長(纐纈昭司君) ファミリー・サポート・センター事業で預かる条件といたしましては、体温が38度以下ということは条件としております。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) もう一度質問しますが、37度で預かって、途中で38度以上になったらどうするんでしょうか。 ○議長(加藤元司君) 福祉部長 纐纈昭司君。 ◎福祉部長(纐纈昭司君) 保護者に連絡をいたしまして、引き取りをお願いするということになろうかと思います。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) そこがネックなんですね、やはり。預けても、急性期、熱が出始めなのが病児保育、熱が出終わったという言い方はおかしいかもしれませんが、これ以上熱が上がらないな、もう下がっていくだけだなというのが病後児、病気の後の児童の病後児保育というふうに分かれますので、最初に診断を病院で受けてから、病児保育、病後児保育というのは預けると思うんですけれども、必ず病児保育というのは、それ以上熱が上がる可能性があるのが病児保育だと思うんですね。 この38度以上になると迎えに行かなきゃいけないとなると、仕事の途中に抜け出すことができないので、これが病児保育を使いづらい一つの原因ではないかと思うのですが、いかがお考えでしょうか。 ○議長(加藤元司君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) ファミリー・サポート・センターが完璧なものだとは捉えておりません。議員御指摘のような形のほぼ完璧な病児保育、あるいは病後児保育を実施しようとすれば、医療機関内でなければ現実は不可能でございます。 したがって、医療機関内の中では、民間の医療機関がそうした病児保育を積極的に行う、こういった情報がとり次第、私どもは積極的に病児保育を行ってください。国が持っている補助制度についても積極的に使う、こういったことについては、医師会等でのいろんな会合で市長としては発言をしております。 また、当選以来ずっと市民病院内というようなことを言われておりますが、市民病院の山田理事長とは、トップ会談の中で必ずこの病児保育の議論をしております。そこの中で、美濃加茂市の社会医療法人厚生会木沢記念病院では行っております。これも全部調べました。なぜか。医師、看護師が充足をして、一般医療を十分できる、その上に病児保育を行うということです。 現在の多治見市民病院の実力、 250ベッドのうち、全部できないというのが、医師の数が充足をしていない。看護師の数が充足をしていない。この2つが充足、完璧ではなくして、ほぼその方法が見えてくれば、多治見市民病院内の中でも病児保育を積極的に検討する。これが山田理事長の考え方でございます。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) 十分に多治見市民病院でやるには、医師、看護師が少ないということでしたけれども、どれぐらいで医師、看護師が充足されるというところまではお話はされなかったですか。見込み。 ○議長(加藤元司君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) ごく簡単に、医師や看護師がそんな簡単に充足できるという状況であるかどうか。例えば医師1人をとるために、どれだけの人間が走り回り、市長がトップセールスで行っているのか。こういうようなところについては、まだまだこちらからの情報提供が十分でないから、そういう御意見が出ると思います。 おおむね全定員の9割、このあたりまで医師及び看護師が充足すれば、この病児保育の方法については、積極的にこちらからも提案をいたしますし、社会医療法人厚生会木沢記念病院についても十分前向きに検討してくれる、こういった計画でございます。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) 非常にだんだん暗い気持ちになってきましたけれども。病児保育というのは、市民病院が看護師、医師が足りないから、病児保育を多治見市として多治見市民病院に導入できない。それはわかります。ただ、病児保育という制度は、日本全国でとても重要な制度です。なぜなら、女性が働きながら子育てをしなければならないので。 でも、今の話を聞いてると、多治見市民病院に医師、看護師がそろわない。将来的に、簡単には当然そろわない、わかります。じゃあどうすればいいかということをこの後議論します。 多治見市だけではなくて、岐阜県内、病児保育がどれぐらいの市町村で行われているかは、部長は御存じでしょうか。 ○議長(加藤元司君) 福祉部長 纐纈昭司君。 ◎福祉部長(纐纈昭司君) 病院で実施しておる病児保育として私どもが把握しておるのは、岐阜市、大垣市、関市、各務原市、郡上市、美濃加茂市、可児市でございます。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) そこの病院は、全て医師、看護師が大変たくさんいるという状況なのでしょうか。そこまではわからないでしょうか。 ○議長(加藤元司君) 福祉部長 纐纈昭司君。 ◎福祉部長(纐纈昭司君) 病児保育の実施に当たりましては、原則、看護師、それから保育士が要りますので、看護師だけ充足されても、保育をする者がいないということになりますので、これらの病院については、看護師、保育士が確保されているというふうに理解をしております。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) 岐阜県内でも病児保育を導入している市は多くなっております。利用者も多いところもあれば、少ないところもありますけれども。女性活躍会議でも、最初に病児保育のことの意見が出ましたね。病児保育というのは、本当に今すぐでも欲しいんです。今、ファミリー・サポート・センターで頑張ってやってくれていますけれども、38度というのがネックになっていると思います。 病児保育というのは、今連続ドラマでも病児保育のドラマがやっているぐらいに、女性にとって非常に興味があるというよりも、必要であるものである。 そこで、多治見市として、38度以上の子どもたちに対して、ファミリー・サポート・センターでこれ以上の拡大というのは難しいとお考えでしょうか。 ○議長(加藤元司君) 福祉部長 纐纈昭司君。 ◎福祉部長(纐纈昭司君) 預ける側としては、熱が39度でも預かってほしいという意向があるわけでございますけども、実際に今度、安全にお預かりするということになりますと、どこかで線を引かなきゃいけないということでございまして。 これは、38度にどうして決めたかということでございますけども、これは受けていただくファミリー・サポート・センター側との調整をした結果でございますし、このファミリー・サポート・センター事業といいますのは、すぐそばに医師がいるわけではございませんので、そこのところは、どの線で安全にお預かりできるかということで、ほかの事例も参考にしながら、この線を設定をしておりますので、この体温について上げるという考えは持っておりません。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) 確認させてください。ファミリー・サポート・センターを多治見市民病院と連携をして、もしものときは多治見市民病院に連れて行くという話を聞いたと思うんですが、それは合ってますか。 ○議長(加藤元司君) 福祉部長 纐纈昭司君。 ◎福祉部長(纐纈昭司君) これは、医師会のほうにお願いはいたしまして、協力とか、御指導いただく病院として、岐阜県立多治見病院と多治見市民病院のほうにお願いをしております。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) 病児保育というのは、本当に今必要です。これからもっともっと必要になってきます。具体的にどんなふうに困っているのかというのがなかなか伝わりづらいなと思うんですけれども、私自身の場合ですと、きょう、本会議一般質問、絶対に休めません。子どもが朝熱を出したときに、親がいなかったら途方に暮れます。本当に途方に暮れます。ただ、私は幸い親が愛知県に住んでいるので、来てもらえる距離なんですが。 よく聞くのが、子どもが2人、3人いると。幼稚園、小学校とか。みんな一気にインフルエンザとかなればまだいいんですけれども、順番になるんですね。下の子が幼稚園からもらってきて、5日間潜伏期間で休んで、やっと下の子が行くと思ったら、今度真ん中の子がインフルエンザになる。やっと真ん中の子が行くと思ったら、今度上の子がかかるというふうになると、お母さんが永遠とパートを休まなきゃいけないという状況、これ本当によくあります。 特に12月からインフルエンザがはやる時期、学校も学級閉鎖も多くなってきていますけれども、特に親がどうのこうの、近所に親がいるとかいう問題ではなくて、親も全てが来てもらえる状況ではないと思います。 ですので、状況として、これは働くキャリアウーマンの人のための、だけのための病児保育ではなくて、普通に育児を一生懸命頑張って、パート勤めをしているお母さんにとっても、本当に必要な病児保育だということは認識していただいてると思います。 せっかくファミリー・サポート・センターで病児保育があるって、私、いろんなお友達にも言いました。病児保育できたよって、みんなで使おうねって。だけれども、熱のそれ以上がっていうのがネックになって、インフルエンザの時期とか絶対だめだねとか、迎えに行けないね。じゃあどうすればいいだろうという議論をこの先していきたいなと思うんです。 ですので、ファミリー・サポート・センターとしては、38度以上はちょっとということであれば、市としてどのようにしていけばいいのか。ファミリー・サポート・センター以外に、どうやって病児保育の可能性を広げていったらいいのか、前向きに皆さんも話し合われてると思うんですけれども、他市との研究をされたと、前、一般質問でも答弁ありました。他市も研究してくると。他市をいろいろ見られて、多治見市として、今後どういった形の病児保育が理想だとお考えでしょうか。 ○議長(加藤元司君) 福祉部長 纐纈昭司君。 ◎福祉部長(纐纈昭司君) まず、ファミリー・サポート・センターでは、制約がどうしても出てきます。これは、病気のお子さんを預かるということですので、医師の問題が生じてきます。 今後、方向としては、病院とか、例えば民間の病院でも構いませんけども、病院に併設をできるような、病院の中での1室を使ったような病児保育が最もいいのかなというふうには思っております。 したがいまして、今後、ファミリー・サポート・センターの預かりの要件を緩和していくとか、あるいはどこか単独の保育所に依頼をしていくとか、そういうことではなくて、すぐ医師に診ていただける環境で整備をしていきたいというふうに思っております。 ただ、そうやって整備していくに当たりましては、例えばインフルエンザの時期などに集中して受けるということも、これもできません。といいますのは、預かったお子さんにほかの病気が感染するという問題もありますので、ただ、病院が手を挙げてくれたからといって、すぐには整備はできないと思います。いろんな条件をクリアして、何人定員にするかと、そういうことも含めて総合的に考えていきたいというふうに思っております。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) 病児保育というのは、すぐにぽんと施設があればできるというわけではないというの本当にわかります。悩みながら、この多治見市の状況に応じた病児保育というのを、今後とも多治見市として考えていくということが理解できましたので、今後の病児保育に期待して、1回目の質問を終了します。 続いての質問です。情報配信カフェグローバルジュースの閉店について。お手元にある一般質問のリストには発信カフェとなっておりますが、情報配信、配るほうですので、よろしくお願いいたします。情報配信カフェグローバルジュースの閉店について。 平成26年2月19日、第2回多治見市議会定例会において、市長より、提案説明の前にこのような報告がありました。1月18日、長瀬商店街に情報配信カフェグローバルジュースがオープンしました。店内にタブレット端末、特殊な技術で映像を窓ガラスに映し出すミルクルサインを配置して、多治見市の観光情報を配信します。観光客だけでなく、市民の皆さんにとって新しい多治見市の魅力が発見できるカフェです。皆さん、どうぞ御利用をください。 あれから1年8カ月。今はもうそのカフェはありません。昨年1月に華々しくオープンし、その年の11月に一旦閉店。ことしの1月24日にリニューアルオープンをして、その後、4月12日に完全閉店しました。 緊急雇用創出事業としまして、平成25年度決算では 588万 4,347円、平成26年度決算では 945万 5,301円、総額 1,533万 9,648円がこのカフェに投入されました。 そこで、質問します。 1、なぜ閉店の報告がないのか。 2、1年でどのような効果があったか。 3、当初の目的は達成したのか。 4、何年間営業することを想定していたのか。 5、どのような形での公募だったのか。 6、月平均の客数は。 7、収支内訳はどうなっているのか。 8、補助金の返金義務はあるか。 以上8つの質問をしました。よろしくお願いいたします。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。   〔経済部長 細野道仲君登壇〕 ◎経済部長(細野道仲君) それでは、グローバルジュースの関係につきまして、順に御答弁申し上げます。 まず、閉店の報告がないのはなぜかということでございます。グローバルジュースは経営不振により閉店することになりました。当事者の意向を考慮して、報告のほうを控えさせていただいたということでございます。 次に、効果についてですが、多治見市はさまざまなテレビ番組や雑誌に取り上げられるように誘導し、グローバルジュースを通じて多治見市を全国にPRすることができました。 また、音と映像による多治見チャンネルの配信やLINE、フェイスブックホームページの活用は、多治見市の情報を広く配信する役割を果たしたというふうに考えております。 3番目です。当初の目的は達成したのかということにつきましてですが、多治見市の観光情報等のさまざまな情報を配信するカフェの運営は、残念ながら継続はできなかったものの、採用者の1人が閉店後も引き続き当該事業者の社員として雇用されることとなりまして、失業者の雇用の確保の面では一定程度当初の目的が達成されたというふうに認識してございます。 4番目です。営業期間の想定年数につきましてですが、当初から、起業支援型地域雇用創造事業では、補助事業期間を1年としておりました。ただし、本市には類のない新たな試みのカフェということでありまして、補助期間終了後も自主的に長期運営を期待していたところですが、残念な結果であったということです。 5番目の公募についてですけれども、募集は公募型プロポーザル方式によって事業者を募りました。市の公式ホームページで、平成25年10月29日から11月19日に公募をいたしまして、当該事業者のみが応募したということでございます。平成25年11月20日に審査会を実施いたしまして、当該事業者が決定いたしました。 6番目です。月平均の客数は、平均で 336人という結果でございました。 7番目、収支の内訳です。平成25年と平成26年度の合計11カ月の売り上げが約 240万円で、平成25年と平成26年の支出の合計が 1,578万円、このうちの補助額が 1,534万円ということです。 8番目の補助金の返還義務があるのかないのかということでございますが、業務委託契約として完了しておりまして、支出伝票や関係書類について、県の完了検査を受けておりまして、適正に執行されているということで、返還の義務はございません。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) 閉店の報告がないというのは、議会で議決しましたね、 1,500万円を本会議場で。そのときの部長が、こういうふうにやるんだよと、私も質疑しましたけれども、すごく夢のある話をされて、そういうことだったらということで、皆さん全員一致で議決したと。 これ税金ですからね、 1,500万円。報告義務絶対あると思うんですけれども、閉店の報告義務。当事者の意向ではなくて、公金、税金だという感覚で報告義務は。それでもなかった。これからもちゃんとするということはないでしょうか。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) 報告の義務ということにつきましては、議会でも決算とかで報告してると思います。今回は、こういった事業者の意向を配慮したということでございますが、今後は、できる限り積極的に情報を提供していきたいとは考えております。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) ぜひお願いします。情報配信カフェですし、情報を必ず終わった後も配信してほしかったなと思います。 あと、閉店のとき、委員会で耳を疑ったんですけれども、4月12日に閉店したと。報告もなく閉店されていたという答弁聞いたんですが、これは本当ですか。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) 補助期間が終了しまして、その後、自主的に運営されまして、その後の報告というのは特にございませんでしたので、産業観光課も4月12日の陶器まつりのときに現場を確認して、当事者にすぐに連絡して、事情を聞いたというような経緯がございます。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) 閉店の報告、当事者の意向というのは、あら閉店してるわと思って、そこでお話をして、報告するよと言ったら、いやいやちょっとという会話がそこであったということですか。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) そのとおりです。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) そうですか。事前に、では、経営についても厳しいというような相談というものは多治見市に対して、補助期間であっても、その以降であっても、1度でもあったのでしょうか。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) 具体的にどういう相談があったかにつきましては把握しておりませんけれども、収支を見れば、経営が非常に難しいということは、産業観光課も当事者も認識しておりました。 ただ、できるだけ頑張りたいということで、補助事業終了後も自主的に何とか、3カ月ちょっとだと思いますけれども、頑張っていただいたということでございまして。ただ、残念ながら、集客、収入につながらなかったということでございました。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) ということは、毎月、収支のチェックはしていたということですかね、市として。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) 毎月の収支のチェックまではしてございません。年度年度で、事業が終了した年度で報告いただいておるということでございます。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) 年度年度の報告だと、もう2回しかないですもんね。となると、どういう状況だったかというの、多治見市としてはそこに介入をしていないということの解釈になってしまうんですね。 そうすると、そのグローバルジュースについて、フォローというものもできていなかったんでしょうか。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) 毎月毎月、多治見市がチェックをするというような事業の内容ではないというふうに認識してございまして、ただ、初年度、平成25年1月オープンでしたので、すぐに3月の決算がございますので、そこでの収支状況というの把握できておりますので、余りそう集客ないなというのは、そこでは既に確認はできております。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) これ 1,500万円の税金が使われたカフェなんですね。普通のカフェとは全然違いますので、目をかけるというのは、温かい意味でも、厳しい意味でも必要だと思うんです。私もこのカフェ、何回か行きました。税金使われているし、あれだけ華々しくオープンしたので、ちょこちょこと通ってはいたんですけれども、人がいなかったなと思うんですね。 多治見市の職員さんが利用するのは、時間的に働いてるから難しいかもしれないんですが、あそこのお店って火を使わないというやり方をしているので、ケータリングができると思うんですよね。多治見市の行事でケータリングということを、ここはしたことがありますか。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) そこまでの詳しい事情は承知しておりません。
    ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) 事情ですか、こちら側の心意気ではないかと思うんですけれども。 1,500万円投入されたカフェですので、積極的に使う。まず使って広げるということで、市としてどのような使い方があったかというのは、今後の反省材料かなと思います。 ということは、効果として得られたものというものもお話ありましたけれども、テレビ、全国にPRできたとか、そういうのあるかもしれないんですが、ほかにもすてきなカフェたくさんありますし、1年で終わってしまうと、ネットで食事をしたところの感想を書く、そういうサイトがたくさんあるんですけれども、今書かれていることといったら、もう閉店してましたということが書かれてますね。 なので、1年で終わってしまうと、何だもう閉店しちゃったんだっていうマイナスイメージが今ずっと続いてる状態なんですよ、そこのサイトで。これは、効果よりもマイナス効果のほうが多かった気がするのですが、いかがお考えでしょうか。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) この事業のまず1番の目的は、失業者の雇用の場を創出するということでございます。国の事業です。国の事業で、緊急雇用的に失業者の雇用の場を創出するという意味で、補助期間も、緊急雇用ですので1年間ということで。 ただ、多治見市としましては、ただ喫茶店を運営するのではなく、情報を配信して、できるだけ多治見市のPRにつなげようということで、お互いのメリットがあるということで始めたというものでございますので、PRというものも非常に大切ではございますが、雇用の場を創出するという意味では、3人の方を雇用できた。そのうちの1人は、引き続きその会社に正社員として雇用されているということで、効果といいますのは、ある一定程度あったというふうに認識してございます。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) この国の緊急雇用創出事業というものの中の起業支援型地域雇用創造事業というものですね。これ聞き覚えがあるかと思うんですけれども、美濃加茂市でBPO企業等による失業者雇用事業という事業名がありまして、この(株)DIOジャパンの問題がありました。こちらの業者が来たんですけれども、ちゃんとした事業の展開がされず、経営破綻してしまって、美濃加茂市としては岐阜県から 1,847万 4,000円の返還を命じられてしまったと。 こういうことがあって、緊急雇用事業のまた起業支援型は特に金額が美濃加茂市の場合は2億円でしたので、非常に恐らくちょっと使いづらさもこの補助金にはあるのかなと思うんですけれども、もっとこういうふうに本当は使いたいけれども、国から決められているルールがあって、その中で使いづらさというものは市として感じましたか。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) 使いづらさというものは特に感じておりませんけれども、事業を継続するということにつきましては、非常に難しい部分があったかなというふうには感じております。 ただ、条件の中に、この委託事業者は起業後10年以内の民間企業ということで、比較的まだ若い企業を支援するというような意味合いもあるかなというふうに思っておりますので、今後は、こういったスキームで補助があれば、うちとしては積極的に支援していきたいなと思ってます。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) 緊急雇用事業ということで、3人の方で 1,500万円の補助金が出て、3人の方が失業している、失業している3人の方ですよね、もちろん。失業しているから、緊急雇用事業で3人の方を雇ったということで、それは効果として当然正しい使い方だったのかもしれませんけれども、市としては、情報配信カフェということで、市長がここの場で、その部分じゃないんですよね、PRしたのは。緊急雇用事業で失業者3人入りますよ。だから、皆さん来てくださいということは一言も言ってないです。多治見市民としては、情報配信カフェができるんだ。おいしそうなフルーツやクロワッサンのサンドイッチ楽しみだなと、そこなんですよ。 なので、多治見市としては、そのお金の使い道としては失業者、緊急雇用事業、それは当然なんですが、そこにこのグローバルジュース、情報配信というのに、すごく夢と期待をかけて行った事業であるので、今の緊急雇用事業の話だけにいっちゃうと、当初の目的とは違っているというふうに感じます。 なぜなら、当初の目的の、当然です、緊急雇用事業ですから。そこに何で情報配信カフェにしたのかというところには、多治見市の情報を配信する、こういった機器を十分に用意して、今までにない形のカフェをつくる。そうすることによって、多治見市に来てくれるという目的だったと思うんですけれども、いかがですか。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) 何度も申しますけども、国の緊急雇用的な補助、これが、まず第一義的に目的です。多治見市は、その企業からこういうカフェをやりたいという提案を受けて、審査をして、これはPR効果あるだろうということで事業者として決定したということでございますので、企業者のメリット、多治見市のメリットが一致したということで決まったということでございます。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) それでは、情報配信をされていたカフェの内容ですけれども、どんなふうに情報を配信されていたのか教えてください。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) まず、多治見チャンネルという情報の動画を作成しました。これは、もともとこういった動画をつくるというのが委託業務の中に入っておりますが、本来、約1時間のショートムービーである「第六感」というのを制作するのが主目的でしたが、シナリオの作成とか、いろいろ準備期間ございましたので、その間、4月から7月までは身近な多治見市のイベント等、地域の陶器まつり等の情報を本当に数分の短い情報動画ですけども、それを配信しておりました。約10分弱だったというふうに聞いて記憶しております。 また、LINEやフェイスブックでは、グローバルジュースからのメニューの情報の発信のほか、ここも多治見市のイベント情報などを登録したお客様に配信しております。あと、ホームページも同じくメニューの紹介に加え、多治見市の動画等を配信してございました。このように、情報配信するということで、多治見市のメリットもあるというふうに考えたわけでございます。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) 情報配信ですので、もうちょっと何かあったかなと思うと、結構普通だったなと思うんですけれども、私も実際にここ行ってます。もっと情報がたくさんもらえるのかなという気持ちで行ったんですけども、余りそこまでは感じなかったです。 では、タブレットというものを、店内にタブレット端末、特殊な技術で映像を窓ガラスに映し出すミルクルサインを配置してというところがありますけれども、どのように活用していたのか。タブレットをどのように活用してたか教えてください。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) これは、デスクトップをカスタマイズして、多治見市の情報がとりやすいような、要はカスタマイズして配信しました。店内に4台設置しておったということです。 あと、ミルクルサインは、店舗の道路側の窓ガラスに特殊な技術を利用して映像を投影するということで、映像は店舗の外から見れるということございましたので、店の中に入らなくても、外を通ればいろんな情報が配信できてるというような内容でございます。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) ここのカフェ、私も何回か行きましたけれども、まず思ったのが、長居できないなという雰囲気でした。長居できないな。そういう雰囲気ではないです。狭いですからね。人はすごい優しい、すてきな方だったんですけれども、長居できないので、情報をもらおうにも、テイクアウトが中心ということおっしゃってましたので、出ていっちゃうんですね。そうすると、滞在時間て待ってる時間だけなので、なかなか情報が配信できてないなというよりも、心に残りづらいなというのを感じました。 ほかの質問をしますね。それでは、収支の内訳なんですけれども、多治見市では、まちづくり活動補助金というものをプレゼンをしてやってますよね。採択されない方もいます、ハード事業とソフト事業で。最後に、またプレゼンで、こういうことをやりましたよというのを報告してるんですけれども、この事業に関しては、それは考えなかったのでしょうか。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) 何度も申しますように、この事業は緊急雇用ということがございましたので、国の制度を活用して公募したということございますので、そこでこの当該事業者がたまたま1社のみ手を挙げて、内容を審査して選ばれたということ、そういう経緯でございます。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) 何かさっきから話がかみ合わなくなってるのは、恐らく緊急雇用事業であるから、目的は達成してるので、情報配信カフェとしての内容とか、収支というのは、もう目的が達成してるので、市民に対して報告する義務はないというふうにお考えなんですか。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) 決してそのように考えてはございません。冒頭に申しました、議会に報告を今回考慮したということにつきましては、今後は積極的に情報提供していくということを申しましたし、先ほど申しましたように、決算等で議会にはきちっと報告してございますので、そういうことはございません。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) 税金の考え方というのがちょっとずれてる、私とずれてるのかもなと思います。 1,500万円を、何度も言いますけど、 1,500万円をかけて、一般市民の方から見れば、多治見市がオープンしたな、市長が来て、すごいなと、多治見市が力入れてるカフェなんだって思います。 議会としても、こういう内容でやりますというふうに説明を受けています。報告は当然だと思います。そこの緊急雇用で雇われたからじゃなくて、それプラス、その掲げた事業がきちんとなされてるかどうかという報告まで当然必要だと思うんですよね。 じゃないと、恐ろしく今全国的に不正事案というものが出ています。岐阜県内でも不正事案に注意してくださいという注意喚起がされていると思います。美濃加茂市の事例もありますし、だからこそ内容をしっかりやっているかどうというのは、当然市としてチェックする必要があると考えます。もうこれ以上聞いてもかみ合わないかもしれないので、次行きます。 次、岐阜県に対しての報告書を、月別の算出というものをここに、手元にございますので、ここで簡単に質問をいたします。もう一度確認します。雇っていた人数を教えてください。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) 雇っていた人数は3人と、あと人件費としては、監督職員として、若干少ないですけど、2名分の人件費を入れております。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) ということは、5名なんでしょうか。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) いえ、失業者の雇用の場という趣旨からすると3名でございます。あとの2名は指導側のスタッフ、監督の職員でございます。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) だから、雇ってるの5人ということになりませんか。5人の方にお金を払っていたんですよね。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) 雇っているのは3人ですけど、あとの2名はスタッフ側の人件費というふうに考えてございます。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) 全員失業者でなければならないというのはあると思うんですけれども、こういうスタッフとして、失業されていない方が入ってお金を得ることは、これは可能なんですか。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) 問題ないというふうに認識してございますし、岐阜県の完了検査も無事通ってございます。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) それでは、2013年の12月から2014年の11月までの月別の歳出の資料を見ていますと、これ全部計算しますと、人件費が、今回の税金が 1,500万円投入されて、人件費で 1,000万円要ってるんですね。ここって、カフェですので、仕入れとか、そういったものが結構お金かかるのかなと思ったんですけれども、この表を見てみますと、まず人件費が 1,000万円を超えている。次に高いのがレンタル料というものなんですね。このレンタル料て何かわかりますか。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) 備品類です。パソコンとか、机とか、椅子、そういった備品類が、要するに備品の購入が認められておりませんので、期間が限定されてるということございまして、そこは全部レンタルでという規定になってございます。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) 店内にあった全ての機械というのは、全部レンタルだったんですか。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) そうです。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) このレンタル料が、2013年の12月に53万 1,600円、そして2014年の11月、閉店するときに95万 2,000円払ってるんですけれども、その間はもうずっとゼロが続いてます。これはどういうことですか。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) 平成25年度の当初に必要な分のレンタル料支払いまして、平成26年度は、そのレンタルしたのを最終月で決算して全額支払ったと、こういう内容でございます。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) これ設備費、備品費ということで、 148万 3,000円ということになりますね。その後、家賃が 125万 6,000円、消耗品費 154万 2,000円、広告費18万円、光熱費23万 5,000円で、通信費が2万 9,000円となっています。ここはインターネットの接続はしていましたか。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) しておりました。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) インターネットを接続していたのにしては、この通信費というのは余りにも安いと思うんですが、2万 9,202円、1年間で。これはほかのところに入っているんですか。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) 済みません、これはドメイン代です。メール等ですね。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) 通信費というのは、ほかに、インターネットの通信というのには、そこの支出のところはどこに入ってるんですか。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) インターネットは、ちょっと今確認しますけれども、通信費の中にはドメイン代が含まれてる、あとは宅配の運賃ということでございます。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) 売り上げが 239万 5,912円あったということでしたけども、これってどういうふうに、どこにこれは流れていくものなんでしょうか。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。 ◎経済部長(細野道仲君) これは、この補助事業の規定で、補助期間完了後も継続して自主的に運営して、なおかつ雇用を2分の1以上雇用した場合については、返還しなくてもいいという規定がございまして、その規定に基づいて、事業者がそのまま収入にしましたけれども、ここ3カ月間の人件費が、これ以上のものが当然ありますので、結果的には赤字でございます。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) 今後、売り上げの 200万円以上は、1月から4月の閉店まででもう消えてしまったということですか。 そろそろまとめにかかりますが、今回、このグローバルジュース、私、大変期待をしていたので、すごく残念なんです。どんな期待を夢見てたかというと、情報配信カフェということを聞くと、まずそこに行って情報をもらえるんだろうな。 タブレット端末、市長もお話があったので、タブレットを貸してくれて、そのタブレットを持って町を歩けば、今は全然、その長瀬商店街でもいろんなお店にはWi-Fiあるとこあるんですが、通りにはWi-Fi接続されてないと思うんですが、将来的に、Wi-Fiはつながっているので、タブレットを持って、いろんなところから情報がぴょこんぴょこんと、ここのお店はこれがおいしいよとか、今だけセールスだよ、割引券だよと。そういう高山みたいな、そういう夢が多治見市にきっとあると思って、そこでタブレットで写真を撮って、またグローバルジュースに、ただいま帰ってきたらプリントアウトをして、多治見市にまた来てね、そこまでのストーリーを私は夢を見ていましたので。 この事業がプロポーザルで1社しかなかったと。そこの1社がこういう提案をしてきたと。多治見市としては、起業支援型の緊急雇用で3人と、ちょうど合うじゃないかじゃなくて、その後に多治見市として、こういう夢があるというところをとても期待していたので、すごくすごく残念です。  1,500万円の税金という気持ち、多分本当に大切だと思うんですね。働いてた方もすごい優しいすてきな方だったんですけれども、ただ、税金だよとなると、この売り上げで、月の平均でいきますと20万円ぐらいしかなかったですよね。給料が人件費、3名の方は19万 9,000円から20万円ちょっとで、この監督と言われる方が7万円ずつもらっていますね。売り上げが20万円しかないのに、3人の方が20万円ずつもらって60万円、さらに監督の方が14万円、74万円。毎月の収入が明らかに少ないとなったときに、当然普通の会社だったら、もう本当に危ない。まず自分の給料減らすか、それか、その分売る。 自分がもらってる給料の倍以上稼がなければ、自分の給料出ませんよね。自分の給料稼ぐために、どれほど働いたのかなというのがすごく疑問に感じます。これは、市として、これは税金、 1,500万円の皆様の税金をいただいて、代表して税金をもらってやってる。当然緊急雇用で失業者かもしれないんですが、それはそれで、収益を上げるのを目的として、そして多治見市にとって情報配信というプラスをもたらせて、そこでやっとこの事業というものが完成するのかなと思います。 緊急雇用事業というのが、失業者の雇用できたからいいという感覚では全然なくて、例えばおもてなし武将隊、名古屋の。あれももともと緊急雇用事業から始まってますよね。今はちょっと違いますけれども、そもそもふるさと雇用再生特別基金事業というもので昔始まりました。すごい斬新だなと思いました。アイデア次第だと思うんです。 こういった補助金も、使いづらさはないということをおっしゃってたので、多治見市としても、向こうからの提案と、こちらからの提案をぶつけ合っていいものを、せっかく税金が投入されるので使っていただきたいと思います。 今回の件は、これ成功とは言えないと思います。残念ながら失敗に終わってしまったなと感じます。失敗を二度と繰り返さない、それが歴史だと、市長はきのうおっしゃっていました。市長として、最後、この件に関してどのようにお感じでしょうか。 ○議長(加藤元司君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 先ほど来、経済部長が親切丁寧に答弁をしておりますように、国の緊急雇用対策の事業、これに合致した事業であった、このように捉えております。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) ここで終わりたかったんですけど、市長としては、今回の件は1年で終わってしまったけれども、十分な効果があったなというふうにお考えですか。 ○議長(加藤元司君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 十分という形容詞をどのように捉えていいかわかりません。ただし、国が制度として設けた緊急雇用対策事業、これが本当に緊急雇用になるかどうかということについては、いろんな議論がございますが、その国が示したメニュー及び違法性、脱法性が全くない、こういうようなことについては、事業は粛々と行われ、粛々と完了した、このように捉えております。 ○議長(加藤元司君) 5番 山口真由美さん。   〔5番 山口真由美君登壇〕 ◆5番(山口真由美君) はい、わかりました。ただ、これからの多治見市、こういった補助金事業がこれからもありますので、そういうふうな感覚ではなくて、多治見市をこういうふうにしていきたい、明るい未来を持って、この件の反省を踏まえて、いいふうに明るい多治見市をつくっていただきたいと思いますので、頑張ってください。終わります。(拍手) ○議長(加藤元司君) 次に、13番 三輪寿子さんに発言を許可いたします。   〔13番 三輪寿子君登壇〕(拍手) ◆13番(三輪寿子君) 日本共産党の三輪寿子でございます。質問に入る前に、冒頭、次のことを一言お伝えしたいと思います。 昨日、安倍政権は、参議院安保法制特別委員会で、戦後最悪の違憲立法である戦争法案を強行採決しました。国民多くの世論を無視する暴挙に出ました。まさに立憲主義に対する挑戦ではないでしょうか。 私は、引き続き党派を超えて、先人が築き上げてきた憲法9条、これをしっかりと守るために、議会の内からも、そして外からも声を上げてまいりたいと考えております。 それでは、質問に入ります。今回は、大きく2つ、10項目質問します。 多治見式放課後児童クラブについて、5点質問します。 子ども・子育て支援新制度のもと、平成28年度4月から学童保育の制度が大きく変わります。これに伴って、厚生労働省は、放課後児童クラブ運営指針で指導員の処遇改善や常勤化について定め、1つの学童保育規模、おおむね40人以下と明記されました。 共働き、ひとり親家庭の小学生が通う学童保育数は全国 3,445カ所ふえて2万 5,541カ所、入所児童数は、8万 3,894人ふえて初の 100万人を超えています。 101万 7,429人と激増をしております。 国では初めて学童保育の基準を省令で定め、運営基準を決めました。市町村は条例で基準を定め、事業計画を立てて準備をすることになっています。施設数はふえますが、まだ入所できていない子どもが多くいます。待機児童は1万 5,533人、昨年より 6,418人ふえています。 一方で、母親が働いている小学校低学年の子どもは約 220万人です。学童保育に入所している子どもは、約、このうち4割弱、フルタイム勤務に近い母親の子どもは約 133万人です。潜在的な待機児童は、低学年だけでも40万人を超えていると推測されています。 それでは、多治見市の学童保育の実態はどうでしょうか。この夏休みに、滝呂学童にこにこクラブの様子を見てまいりました。昨日も渡部議員のほうから報告がございましたが、もともと定員45人のところへ、通常は87人、夏休みは97人と、すし詰め状態です。時間帯によって、高学年とアレルギーを持ったお子さんは隣の教室を開放されていましたが、手洗い場1つ、トイレは身障者用含めて2カ所、ロッカーや本棚を設置し、おやつの保管場所も満杯状態です。夏休みのお楽しみランチづくりも、つくるスペースの余裕がございません。集団遊び、工作などは危なくてできません。 これでは、災害時の避難経路をどう確保したらよいのか、命を預かる指導員として大変不安ではないでしょうか。室温も28度と大変高く、鼻血を出す子や、ほこりアレルギーのぜんそくを伴うせきの出る子がふえていて、指導員さんにも感染をしていました。待機児童解消のための夏休み保育とはいえ、保育の質が問われることになります。 最近では、重度発達障害のお子さんやアレルギーの子もふえているため、指導員の加配も不足しています。指導員の待遇改善とあわせて、量と質の拡充が求められております。特に長時間過ごす夏休みの子どもたちの居場所として、学童保育が果たす役割は大変大きなものがあります。働く親にとってなくてはならない、安心できる居場所となっております。 今までは、手づくりおやつ、お昼に御飯をつくって仲間で食べるという、こんな楽しみ、映画会などイベント行事も実践をされてきたようです。しかし、現在の状況では、そんな楽しみの企画も大変難しいようです。 そこで、来年度から、多治見式放課後児童クラブが施行されるわけですが、待機児童解消と学童保育の拡充につながるのか、次の質問をいたします。第1回目の質問です。 1点目、現在、多治見市全体の学童保育クラブの入所児童数、1学童クラブの規模は何人か。昨年比ふえているのか。また、待機児童は何人か。 2点目、夏休み高学年保育は、どこの学童クラブでどのくらい受け入れたのか。 3点目、指導員配置基準は、正規、嘱託、臨時、1学童平均何人か。また、保育料は幾らか。 4点目、北栄放課後児童クラブのモデル事業は、どのような内容か。 5点目、全ての学童保育クラブが来年度から多治見式放課後児童クラブに移行されるのか。 以上5点質問をいたします。答弁よろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(加藤元司君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 全ての学童クラブが移行するのかというような件でございますが、結論は、全ての学童クラブが平成28年度より新方式に移行をいたします。 これは、現行の福祉部から教育委員会へ所管が変わる。制度的には、いわゆるソフト的にはもう完全に移行を4月1日からいたします。この1カ月で、福祉部、教育委員会が最終の詰めを行っております。保育を行う場所、あるいは直ちに行えないところについては、何年間でどのような形で移行していくのか、最終的な詰めをこの1カ月で行ってまいります。 ○議長(加藤元司君) 福祉部長 纐纈昭司君。   〔福祉部長 纐纈昭司君登壇〕 ◎福祉部長(纐纈昭司君) 私からは、放課後児童クラブにつきまして、市長答弁以外についてお答えをいたします。 利用児童数でございますが、本年9月1日現在、合計 752人、1クラブ当たりの平均で見ますと42人でございます。前年の9月の状況でいいますと、利用児童数の合計が 616人、1クラブ当たりの平均が34人でございまして、昨年度と比較しますと、全体で 136人、1クラブ当たりの平均でいいますと8人ふえておるということになります。 それから、待機児童数でございますが、9月1日現在、4名でございます。 夏休みの利用につきましては、学年を問わず全ての小学校区で実施しております。7月21日、夏休みが開始するときには、15のクラブで 104名のお子さんが利用され、そのうち4年生から6年生までの高学年が35名でございます。 なお、通年利用しております高学年のお子さんにつきましては、9月1日現在、 167名となっております。 次に、指導員の配置基準につきましては、多治見市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める規則、こちらにおいて定めておりますが、1クラブ当たり2人以上、そのうち1人は保育士や教員等の資格を有している方としております。 各放課後児童クラブの運営につきましては、それぞれ法人に委託をしておりますので、指導員は法人が雇用をしております。1クラブ当たりの指導員の平均人数を見ますと、通年時が6名、夏休み時は8名となっておりまして、この人数でローテーションを組んで実施をしていただいておるということでございます。 それから、法人の正規職員につきましては、各クラブ1人は必ず配置をされておるということでございます。 それから、利用料、保育料でございますが、月額 6,500円、ただし、非課税世帯につきましては半額減免となっております。 それから、現在、北栄放課後児童クラブで実施しておるモデル事業でございますが、まずは、活動場所として、学校施設を徹底活用していっていること。 それから、登録を基本登録、これを午前8時半から午後5時と、延長登録、これを朝7時30分から夜の7時までの2つの登録区分を設けております。 それから3つ目に、保育料は、基本登録につきましては月額 3,000円、延長登録については 6,500円ということで、料金を分けていること。 それから、コーディネーターを配置いたしまして、学校や地域との調整、それから学習支援、こういったものを行っているということでございます。 また、運営委員会を設置いたしまして、学校と地域がともに学童クラブのあり方を検討しながら進めてきていただいておるということがモデル事業の特色でございます。 人員配置につきましては、北栄小学校の2クラブで、コーディネーターを合わせまして9名で運営をしております。 ○議長(加藤元司君) 13番 三輪寿子さん。   〔13番 三輪寿子君登壇〕 ◆13番(三輪寿子君) ただいま5点について答弁をいただきました。 最後から行きますけれども、市長のほうから、来年から、4月から全ての学童保育で多治見式放課後児童クラブに移行するということです。現在、大詰めの段階であるということですので、順に聞いてまいりたいと思います。 1点目ですが、現在、待機児童が4人ということです。前、委員会のときも質問いたしましたけれども、潜在的な待機児童、こうした調査というのはやられているんでしょうか。 ○議長(加藤元司君) 福祉部長 纐纈昭司君。 ◎福祉部長(纐纈昭司君) 待機児童4名と、潜在的な待機児童についてお答えをいたしますと、これも委員会のほうで御説明しましたが、要は学童保育を利用したいという申請をいただきまして、利用したいから申請をするわけです。申請をした方について、入れない方が待機児童ということでございますので、潜在的という理解が私のほうはできませんので、調査はしておりません。 ○議長(加藤元司君) 13番 三輪寿子さん。   〔13番 三輪寿子君登壇〕 ◆13番(三輪寿子君) 先ほども冒頭に言いましたけれども、学童保育のニーズが大変ふえて高くなっている背景に、経済的にも安心して仕事や子育て、これが両立したいということがあるのではないかということが1点と、実際に窓口まで申請申し込みに来れない、入れなかった児童というのもいるかと思います。 今度の新制度において、状況を一元的に把握して、必要に応じて利用についてあっせん、調整を行う必要があると。把握していないということですけれども、こうした学童保育については、要求の実態把握、潜在的な、そういったものを、学童保育がセーフティネットとして受け皿になっていくように掘り起こしをしていただきたいんですが、その点についてはどうでしょうか。 ○議長(加藤元司君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 学童保育は、あくまで申請主義だというふうに捉えております。一生懸命働く、帰ってきても大変だから、何とかお願いというようなことです。こちらから、こういった制度がありますから、どんどん来てください、そういうふうな形で調査をしろというふうに聞こえておりますが、それは私自身は潜在的なニーズだとは捉えておりません。そういうようなものがちゃんとあります。広報を使ってでも行っています。ぜひともこうした窓口に御連絡をください、こういったものが本来の趣旨であるし、学童保育のあるべき姿だと、このように捉えております。 ○議長(加藤元司君) 13番 三輪寿子さん。   〔13番 三輪寿子君登壇〕 ◆13番(三輪寿子君) この子育て支援新制度に対して、ずっと会議は持たれていたと思うんですが、その前の段階で、要求の実態調査、ニーズ調査というのをやられたと思うんです。 そこの中を見ていきますと、入れたくても、保育料がなかなか払えないので入れれないというような方も見えました。もしそれができれば仕事をしたいと、そういうニーズもかなり多かったように思います。ですから、そういった要求調査、そういったものをつぶさに見ていっていただきたいということを要請しておきます。 2つ目ですが、夏休みの保育、長時間で、非常にスペース確保が狭いということで、保育内容が問題になっていくと思います。特に学童保育というのは、高学年も制度的に導入されたわけですので、異年齢集団、昼間の兄弟と言われております。夏休みならではの楽しい企画や行事、おやつ、昼食づくり、休養できるスペース、そういうものが本当にこれから確保をされていくんでしょうか。 ○議長(加藤元司君) 福祉部長 纐纈昭司君。 ◎福祉部長(纐纈昭司君) 夏休みにつきましては、ことしでも通年利用の方以外に、全体で 100名ぐらい利用していただいたわけですけども、当然学校の余裕教室、こういったところを使ってスペースを確保しておりますので、余裕教室についても各学校それぞれ状況が違うわけでございますけども、そういった学校の特色、あるいは学校のそういう特色も含めて、各クラブが子どもたち、あるいは保護者と話し合いながら、そういった楽しむ取り組みも工夫してやってみえますので、そういったことで、これまでの水準は確保できるものだというふうには理解をしております。
    ○議長(加藤元司君) 13番 三輪寿子さん。   〔13番 三輪寿子君登壇〕 ◆13番(三輪寿子君) 運営基準では、子ども1人当たりのスペース、広さが、玄関とか、トイレとか、水洗を除いて、手洗い場を除いて1.65平方メートル確保するようにというふうになっておりますけれども、滝呂学童クラブについては、これは確保されているんでしょうか。 ○議長(加藤元司君) 福祉部長 纐纈昭司君。 ◎福祉部長(纐纈昭司君) 今現在、滝呂学童クラブの部分だけではなくて、そのほかに特別教室を使わせていただいております。そこの基準面積でいきますと、1.65平米以上確保できておるということでございまして、規則で定員をそれぞれ全てのクラブで定めておりますが、これについては、お貸しいただける余裕教室も含めて、面積が基準以上になっておるということでございます。 ○議長(加藤元司君) 13番 三輪寿子さん。   〔13番 三輪寿子君登壇〕 ◆13番(三輪寿子君) ただ、使い方ですね。夏休み、朝から夜遅くまで長時間になりますけれども、その特別教室というのは、1日2回しか使えないという、そういうことを聞いております。ですから、一方の今までの保育室にぎゅうぎゅう詰めでした。そこで心配になりますのが、避難経路ですね。災害のときのそうした訓練、マニュアルというものは実施されているんでしょうかね。 ○議長(加藤元司君) 福祉部長 纐纈昭司君。 ◎福祉部長(纐纈昭司君) お預かりしたお子さんの安全というのは最優先でございますので、避難方法、訓練、こういったものは、各クラブで実施をされたり、取り組まれたりしております。 ○議長(加藤元司君) 13番 三輪寿子さん。   〔13番 三輪寿子君登壇〕 ◆13番(三輪寿子君) それは、実施されていると思うということで、実際にされているのかということを確認されておりますか。 ○議長(加藤元司君) 福祉部長 纐纈昭司君。 ◎福祉部長(纐纈昭司君) 訂正いたします。実際にされております。 ○議長(加藤元司君) 13番 三輪寿子さん。   〔13番 三輪寿子君登壇〕 ◆13番(三輪寿子君) 滝呂学童クラブのような空間で、どのようにして避難訓練をするのか。指導員の方も大変困ってみえましたけれども、その辺の指導は徹底されているんでしょうか。 ○議長(加藤元司君) 福祉部長 纐纈昭司君。 ◎福祉部長(纐纈昭司君) 滝呂学童クラブにつきましては、避難口としては表へ出る1カ所になりますので、そこへ順序よく避難をしていただくということになろうかと思います。 それから、特別教室からについては、避難経路というのが、これは学校にございますので、そういったところを確認をしていただくということで対応していただいております。 ○議長(加藤元司君) 13番 三輪寿子さん。   〔13番 三輪寿子君登壇〕 ◆13番(三輪寿子君) それなら、子どもの安全が確保されるということで確認いたします。 3つ目ですが、指導員の配置基準、40人以下でおおむね2人以上、有資格者が1人以上ということになっていますが、指導員の待遇ですが、これ放課後児童支援員等処遇改善等事業で継続して働く職員は 154万円、もしくは新規事業に従事する常勤職員は 283万円の加算、この選択が設けられております。 また、職員の研修の充実、資質向上、人材確保、こういう点でも補助金のメニューがございますが、国のメニュー、こうした予算を確保するための申請手続、これはもうされておりますか。 ○議長(加藤元司君) この際、暫時休憩といたします。   午前11時55分休憩     -------------------------   午後0時58分再開 ○副議長(仙石三喜男君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 福祉部長 纐纈昭司君。 ◎福祉部長(纐纈昭司君) それでは、御質問にお答えします。 午前中に一つお答えしてなかった分がありまして、災害時のマニュアルはあるかということでございますが、これは共通したマニュアルをつくっておりまして、各クラブにお渡しして周知を図っております。 それから、職員の研修でございますが、多治見市で実施する研修としましては、救命救急講習を必ず実施をしております。それから、指導員の研修につきましては、岐阜県が指導員研修会を実施をいたしますので、これについては各クラブから指導員に参加を促しております。 それから、処遇改善の補助金でございますが、これについては、ただ単に賃金の上乗せという制度ではございませんので、例えば、まずは常勤職員であるとか、市と直接雇用契約を結んだ職員であるとか、それから、地域とのコーディネートを行う職員ということで、現在の制度としては嘱託とか非常勤、こういった職員は除かれておりますので、要件にちょっと該当しませんので、この補助金については申請をしておりません。今後、該当する補助金があれば、これについては必ず申請をして確保していく考えでございます。 ○副議長(仙石三喜男君) 13番 三輪寿子さん。   〔13番 三輪寿子君登壇〕 ◆13番(三輪寿子君) ぜひ国のそうした補助事業については、しっかりと確保していっていただきたいと思います。 それで、指導員の処遇改善のうちの一つになりますけれども、勤務時間が子どもの受け入れ準備と打ち合わせ、発達指導の記録作成、こういうものが必要になってくると思いますけれど、開所前後の時間、こうした時間が設定がされているんでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 福祉部長 纐纈昭司君。 ◎福祉部長(纐纈昭司君) 委託料を算定する際には、そういった事務的な時間についても賃金に上乗せするような形で委託料を計算しております。 ○副議長(仙石三喜男君) 13番 三輪寿子さん。   〔13番 三輪寿子君登壇〕 ◆13番(三輪寿子君) ぜひ勤務時間を嘱託・臨時職員の方も見えると思いますけれども、職員集団の打ち合わせ、連携というものが非常に重要になってくると思いますので、そういった方々についてもきちっと委託料の中に入れていっていただきたいということを思います。 厚生労働省の課長は、今度の新制度において、将来的には全ての放課後児童支援員を常勤としていくことが必要であるということも説明しておりますので、すぐには難しいと思いますけれども、まずは研修ですよね、県制度でやられてるということですが、そうした嘱託あるいは臨時で来てみえる方についても、職員研修が全て受けられるような体制をとっていただきたいと思います。 もう一つですが、軽度発達障害児の入所児童というのが大変ふえております。そこで、2015年度から5名以上の学童保育に1名がさらに加配ということが言われてますが、こうしたとこについては、きちっと適正な配置はされておるでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 福祉部長 纐纈昭司君。 ◎福祉部長(纐纈昭司君) 障害児の考え方でございますが、手帳を持ってみえる、あるいは医師の診断書、こういったことで発達障害も含めて数字は把握しておりまして、こういった障害のあるお子さんを受け入れた場合については、人数によって委託料を加算をしておりますので、その中で職員配置をしていただくということになっております。 ○副議長(仙石三喜男君) 13番 三輪寿子さん。   〔13番 三輪寿子君登壇〕 ◆13番(三輪寿子君) それでは、こうした発達障害のお子さんに対する加配というのは、適正に配置をされているということでよろしいでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 福祉部長 纐纈昭司君。 ◎福祉部長(纐纈昭司君) そのように考えております。 ○副議長(仙石三喜男君) 13番 三輪寿子さん。   〔13番 三輪寿子君登壇〕 ◆13番(三輪寿子君) それでは、4つ目の北栄小学校区のクラブで実証実験というか、来年度からの移行について実践がされているということですが、ちょっとその辺でお聞きしたいと思います。時間的には短時間と長時間、午後5時までと午後7時までというふうになっていると思います。あと、夏休みの部屋の区分け、どうなるのかということと、私が実際に滝呂学童クラブ、夏休み行ってまいりましたけれども、特別教室として隣の保健室、相談室、それが開放されていたとは思うんですが、使い勝手が非常に十分活用されていないように私は見受けられましたので、その辺のことと、別の余裕教室を新たに設けていくのか、移動式にするのか、そこら辺のところがちょっとイメージができませんもんで、もう一度お尋ねしたいと思います。 ○副議長(仙石三喜男君) 福祉部長 纐纈昭司君。 ◎福祉部長(纐纈昭司君) 北栄小学校区のクラブにつきましては、2クラブが学校に入っております。その2クラブあわせまして学童保育をしておるわけでございますが、夏休み等子どもの人数がふえるときにつきましては、その教室以外に学校が夏休み使わない特別教室、こういったものを必要に応じてお借りするということで、そこの全体を含めて多くなった人数に対応していくということで、北栄についてはそういった実施をして、うまく回ってきたというふうに理解をしております。 ○副議長(仙石三喜男君) 13番 三輪寿子さん。   〔13番 三輪寿子君登壇〕 ◆13番(三輪寿子君) 現に北栄クラブではそういった形で対応されているということですが、滝呂学童クラブのような満杯状態ですね、そうした場合に、きのうも渡部議員さんも訴えておられましたけれども、ほかの余裕教室、そういうものの確保というのは、今後されていくんでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) それも含めて教育委員会が受ける側にございます。ここ1カ月間で最終的な煮詰めを行ってまいります。 ○副議長(仙石三喜男君) 13番 三輪寿子さん。   〔13番 三輪寿子君登壇〕 ◆13番(三輪寿子君) ぜひこの満杯の状態を解消できるように、安全で子どもたちが安心して通えるように、方向性を準備をしていただきたいと思います。 最後になりますけれども、指導員の確保、子どもたちの遊びと生活の場の確保、特に小学校1年生というのは休養が大切ですので、休養のできるスペースの確保、こういうことについてしっかりと準備をしていっていただきたいということをお伝えします。 それで、子どもの貧困対策大綱というところに、特にひとり親の家庭の子どもの学童保育の利用に特別な配慮、これが必要となっておりますけれども、学童保育の果たす役割が、これでますます多くなってくると思います。本当に働くお母さん方が安心して子育てできる居場所として、放課後児童クラブに登録できなかった児童についても入所できるような量と質の確保が求められておると思います。 今後、多治見式放課後児童クラブが、子どもたちや親たちにとって、安全で安心して魅力のある楽しい場所となるよう期待をしておりますけれども、実施自治体としての最後に姿勢をお尋ねしたいと思います。 ○副議長(仙石三喜男君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 厚生労働省の課長がああ言った、こう言った、厚生労働省は6年生まで子どもの面倒を見ろ、言うだけでございます。言うだけ。やるのは多治見市です。かかるお金をちょっと試算をしましたので、メモしておいてください。平成26年度の恐らく実績とすれば1億 4,000万円、平成30年度には2億円、これだけのお金が必要となってまいります。 また、夏休みだけでもお願いできないか。すぐやるでしょう。そうすると、満タンだって、親の御希望もそうですし、特に三輪議員の御希望は、際限がないですね。際限がない。 6,500円の保育料が高いか、安いか、アンケートとったら、それは妥当だと言う人は誰もいませんよ。事ほどさように政策をやれというのは、東京が言いますが、やるのは多治見市ですよね。それだけの金額がかかっているということと、トップランナーとして、学童保育については懸命に走っているわけです。やっても、やっても、やっても、まだ、まだ、まだ。 もともと、学童保育の発端というのは、三輪議員十分御存じのように、父兄が私のお金を集めて何とかしようというところから来ました。大きな運動があったし、働く女性の関係が必要だから、一生懸命これが成長してきました。成長してきて、いろんなニーズがあることを厚生労働省の課長さんはお言いになりますが、それにまつわる人とお金は何にも、何にもというか、お金はある程度充てがいます。ある意味、そういうような最大限の努力をしているというようなことだけは、まずは御理解をいただきたい。そこまで行ったら、よくやったねと褒めていただかなくても結構ですが、多治見市はここまでこういうような形で先進的に行っている。 例えば、夏休みの学童保育、夏休み短期だけでもいいからやってもらえないか。翌年からすぐやりましたよね。そういうようなスピード感を持っているということだけは、御理解をいただきたいということと、平成30年には約2億円のお金がかかっていく。そこの中で三輪議員が言われるように、子どももあるいは親も安心して生活をしていく環境、あるいは働きながら子どもを育てていく環境、これについてはしっかりと多治見市は、精神は同じでございます。ぜひともそういった努力をしているということについても、三輪議員のお知り合いに十分お話をしていただく、十分御理解をいただくと、現地現場でやっている福祉部の職員も大変、さらにやりがいが増してくる、このように捉えております。 ○副議長(仙石三喜男君) 13番 三輪寿子さん。   〔13番 三輪寿子君登壇〕 ◆13番(三輪寿子君) 市長は、私が際限のないという言い方をされますけれども、少子高齢化対策で人口問題をしっかりと充てがって、消滅可能自治体、可能性都市、これを脱却していくんだと言われましたのは、市長ですよ。 それで、子どもたちに当然予算は要ります。国もこのことについては制度化をしっかり打ち立ててきて、これは運動によるものです。それで、プランによってはきちっと交付金も出しております。ですから、これをしっかりと交付金をもらってきて充てがっていくと。足りない部分は、市で補填をしていくと、こういうふうになると思いますけれども、私は子どもに対して、理想を追うということは、自治体にとっては、もうこれは本当に必要なことだと思いますので、本当に努力をしていただいているということは十分認識をしておりますので、御一緒に子どもたちが安心して学童保育に通えるように、しっかりと準備をしていっていただきたいと思います。 これで1つ目の質問を終わります。 それでは、2つ目の質問をいたします。 改定介護保険法で、要支援サービスは守られるのかについて、5点質問します。 8月から介護保険制度が大きく変わり、利用者負担が始まりました。利用者本人負担は2000年、介護保険が始まって1割負担だったのが、2割負担増となります。1世帯年金収入 280万円以上、65歳以上は5人に一人、月額月1万 5,000円利用の場合は3万円と大幅な負担です。 非課税低所得の方で特養施設利用者は、一定の資産、単身預貯金 1,000万円以上ある場合は、補助対象から外されます。現在、7割の方が補助を受けております。補助申請手続は、預貯金通帳コピー提出が義務づけられております。罰則の厳しい資産調査は、生活保護以上に水際作戦と言わざるを得ません。 この4月から要支援1・2の方の訪問・通所介護の保険外し、特養の入所要件は、要介護3以上などと、高齢者にとってこれ以上の負担では安心して暮らしていけないと悲鳴が上がっています。介護保険料もスタート当初 2,000円台から 5,000円台の負担増で利用を控える高齢者、介護報酬マイナス改定で事業者も限界、施設経営継続が困難という実態も出てきています。岐阜県では、59%の事業所が減収になります。 第6期介護保険事業計画では、要支援1・2の方のサービスを介護給付事業から外し、新総合事業、地域支援事業へ段階的に移すということが、厚生労働省ガイドライン案で示されています。 これを受けて多治見市でも、第7次総合計画基本計画事業で提案されております。この介護保険改定で軽度と判定された方は、必要なサービスが利用できにくくなり、行き場がなくなります。 今、ひとり暮らし高齢者は年々ふえて 600万人、年収が生活保護水準以下の方は約半数で、生活保護受給者は70万人、残る方々は預貯金など十分な資産があるが、年金だけでぎりぎりの生活を強いられている方は、約 200万人余となっています。 こうした高齢者が、一旦、病気や介護が必要になったら、老後破産に陥ることになりかねません。介護心中、介護虐待などの報道も目立っていますが、氷山の一角ではないでしょうか。自殺、孤独死などさらにふえることが全国的に予測されます。本当に痛ましい事件が後を絶ちません。早期発見、早期支援で、ひとり暮らしになっても安心して暮らせるよう、必要な介護予防サービスの提供、給付外の方は地域支え合い地域包括支援センターを拠点としてサービスを受けながら自立できるようにするために、次の質問をします。 第1回目の質問です。新総合事業移行に当たって、訪問介護・通所介護を利用している要支援者の実態、心身の状況、日常生活の自立度、世帯状況、所得、サービス内容、効果、これを十分把握した上で検討していっていただきたいが、どうか。 2点目、今までどおり訪問介護・通所介護サービスが継続的に利用できるように考えられているのか。 3点目、サービスの選択は、利用者の希望を保障できるのか。住民ボランティアへの移行を押しつけるような指導は行わないようにしていただきたいが、どうか。 4点目、サービスに必要な総合事業費を確保するため、不足した場合は国に負担を求めるとともに、必要に応じて、一般会計から補填をしていただきたいが、どうか。 5点目、住民主体の助け合い整備に当たって、住民や各団体の要望を聞き、活動に必要な施設、設備、経費について補助助成はされるのか。 以上5点について、御答弁よろしくお願いいたします。 ○副議長(仙石三喜男君) 福祉部長 纐纈昭司君。 ◎福祉部長(纐纈昭司君) それでは、お答えいたします。 要支援者へのサービス提供につきましては、現在、地域包括支援センターと連携して判定会議というのを開催しておりまして、その中で要支援者一人一人のケースをそれぞれについて、新しい総合事業へ移行した場合の対応について検討しておるところでございます。 現行の予防給付を継続しつつ、新しい総合事業によるサービスを付加していくことによって適切なサービスを提供できるように、これからでございますが、新しい総合事業の制度設計をしていく予定で考えております。 サービスの水準につきましては、この判定会議における個別ケースの検討内容を踏まえまして、心身の状況を勘案して必要なサービスの提供を行ってまいります。 引き続き実施すべきサービスについては、同様の内容で継続して利用できるよう、サービスの体系を整理したいと考えております。 サービス事業者の選択につきましては、これは基本でございますが、利用者において決定することになります。今後の利用者の増加に伴い、これまでの要支援者に対するサービスに加えまして、地域住民が提供するサービスも含めまして、利用者の選択肢が広がるよう、制度を充実し、新たな事業者の参入も促していきたいというふうに考えております。 なお、サービスの提供体制につきましては、地域包括支援センターと利用者とが協議を行い、必要性とその効果を勘案して、適切なサービス提供ができるようサービス計画を立てることとしております。 事業費につきましては、移行前の予防給付実績と75歳以上の高齢者の伸び率から事業費の上限額が定められます。そのため適正な事業単価の設定ですとか、住民主体の多様なサービスの構築、適切なサービス提供を行うことで、給付総額が上限を超えないよう運営していきたいと考えております。 地域でのサービス提供についての支援策といたしましては、事業の実施場所の整備、組織の立ち上げ支援、サービス提供者の研修などを考えております。 また、事業について、事業単価による支払われる委託料などで運営していただくことになろうかと思います。 ○副議長(仙石三喜男君) 13番 三輪寿子さん。   〔13番 三輪寿子君登壇〕 ◆13番(三輪寿子君) 今の部長の答弁を聞いておりますと、かなり要支援1・2の方々に対してきめ細かなそうした判定を行って、今のサービスプラス、それに上乗せできるような、そうした介護の計画というように聞こえてまいりましたけれども、実際に介護報酬が改定されて減っておりますよね。そういう中で事業者が本当に先ほども冒頭申しましたけど、岐阜県中だけでも59%の事業者が減収になるという、こういう状況です。 ここの多治見市では、今までどおりの訪問介護、デイサービス、これをやっていた事業者は、そうした安定的な運営、経営というのは大丈夫でしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 福祉部長 纐纈昭司君。 ◎福祉部長(纐纈昭司君) 昨年、例えばデイサービスの事業者などの事業者について意見聴取を行う中で制度設計をしていくことになります。それから、今あるサービスにまるっと上乗せというような御理解のようでございますが、今あるサービスはしっかりモニタリングをしたり、きちんとアセスメントをするなどして、適正なサービスということでございまして、さらに地域による地域住民の支え合い、助け合い、そういった部分が新たにつけ加わりますという、そういう説明でございますので、よろしくお願いします。 ○副議長(仙石三喜男君) 13番 三輪寿子さん。   〔13番 三輪寿子君登壇〕 ◆13番(三輪寿子君) 適正なサービスということの枠組み、基準、そういったサービスメニューですね、そういうものを現在検討中ということのように聞きましたけれども、例えば、小規模の事業者でいいますと、人員配置数の引き下げとか、賃金・労働条件の処遇の悪化につながらないのかとか、介護職員の離職が懸念されておりますけれども、利用者への影響というものはないんでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 福祉部長 纐纈昭司君。 ◎福祉部長(纐纈昭司君) まだ準備委員会などで各サービス提供者の意見を聞いておる段階でございますので、基本的には継続するということで話を進めております。何をもってサービスの低下ということをおっしゃられるのか、ちょっとよくわかりませんが、例えば、今回の制度改正におきましては、これまでは例えば常勤の職員がデイサービスをやっておったとか、ホームヘルプ事業をやっておったということですが、要介護1ですと家事援助でございますので、清掃とか調理、こういった部分でございます。こういった部分につきましては、専門の職員ではなくてもできる、こういったサービスもございますので、そういったこと。それから、あとは、例えばデイサービスセンターで行ったものがサロンで実施できるというようなものもございます。これにつきましては、一人一人の身体や家族状況、こういったことを含めまして、今判定会議の中でどういうふうに提供していったらいいかということを検討しておるというのが実態でございます。 ○副議長(仙石三喜男君) 13番 三輪寿子さん。   〔13番 三輪寿子君登壇〕 ◆13番(三輪寿子君) 今まで介護保険の制度の中で、給付をされていたものが、これを外していくわけですから、当然サービスは、私は今までと同等な水準を維持していくためには、そうした小規模の事業所に対して、きちっとしたサービスメニュー、枠組み、基準、そういうものを早く提案、提示をしないと、その事業者も大変ではないのかということを懸念して質問をいたしました。 それで、きのうも井上議員のほうからかなりそういった具体的な質問がたくさんございましたので、最後に簡単になりますけれども、比較的軽度な要支援者に対して、身近な場所で歩いて集まれる市営住宅の空き家など、実際に使ってやられているということですので、そうした居場所の確保、今後どのように考えていかれるのか、再度お聞きしたいと思います。 ○副議長(仙石三喜男君) 福祉部長 纐纈昭司君。 ◎福祉部長(纐纈昭司君) 今、一番多く使ってみえるのがデイサービスでございまして、そこに一番費用がたくさんかかっておるような状況でございますが、今後は、今おっしゃった居場所づくりということで、例えば要支援1・2の方が近隣のサロンのようなところ、集まれるところ、こういったとこに集まっていただいて過ごしていただくというようなことは、当然この制度の中で想定されるものでございますので、今回の制度設計の中には、そういった居場所づくりについては支援をしていきたいという項目に上げておりますので、よろしくお願いします。 ○副議長(仙石三喜男君) 13番 三輪寿子さん。   〔13番 三輪寿子君登壇〕 ◆13番(三輪寿子君) ぜひよろしくお願いいたします。 最後になりますけれども、市長に質問をいたします。 住みなれた地域で安心して暮らし続けるためにと、今度の改定というのは、自立、自助、これを大前提としております。訪問介護、通所介護に限定したのは、要支援者の利用が一番多く、給付費の抑制効果が見込めるからではないでしょうか。国の都合で、負担がなければ給付はなしと。給付を抑制して利用料は引き上げる。ボランティア、地域の助け合いを受け皿に、市町村の裁量に委ねようとされております。 本来、社会保障は、健康で文化的な生活を権利として認めております。その公的責任を縮小、削減することで、本当に安心して老後を迎えられるでしょうか。よろしくお願いいたします。市長に質問をいたします。 ○副議長(仙石三喜男君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 今回の改定は当然のことですが、こうした介護事業に対する国費の削減でございます。このままどんどん右肩上がりで行くと、日本の国は先行かなくなる。したがって、非常に軽い要支援1・2の皆さんは、市町村の責務としてやる。これ国がお決めになったことでございます。間違っても、市町村が、この軽度の皆さんを私たちに面倒見させてください、こんなことは口が曲がっても言うわけがございません。 もう一つ。多治見市が行うことは、現行の介護保険制度と同レベルをどういうふうにキープできるか、これにあえいでおります。三輪議員は非常にうまく言われましたが、これがさらに向上、拡大をする。あり得ません、あり得ません。それをどこまで下げどまりにさすのか、あるいは水平飛行をさせていくのか、これが最も重要なところでございます。国はさらりと言います。市町村の裁量だと言います。財政的に豊かなまちにいる人たちは、要支援1・2を大変厚いサービスを受けることができるでしょう。逆に、財政的に非常に弱いところ、これ市町村の裁量ということになれば、ない袖は振れないということです。前段では、子どものためにお金をかけよう。後段では、こうしたお年寄りにも金をかけよう。どんなこともそうなんですが、市政運営の中で、そこのお金をどっからどうやって出してくるか。これが一番の大変さでございます。 日本共産党を通じて、国会議員を通じて、そういう国策を勝手に投げるな。投げるときに、中間の基礎自治体と言われる県は、全く見て見ないふりでございます。やるのは基礎自治体にその責務が負わされる。したがって、少しでもそういうスキームでございますが、福祉部の職員は大変優秀でございます。決まった以上はやらざるを得ない。その決まったことによって、そのサービスを受けておられる方がつらい思い、悲しい思いをさせないようにどうするか。その仕組みをつくっています。仕組みを完璧なものをつくればつくるほど、お金がかかる。そのお金を全部集めてくると、各部局の中のブロックがありますので、それだけ要るんだったら、福祉部のお金をどっかの土木とか建築のほうのお金を食うことができないわけです。福祉部局の中のお金のブロックの中で何をスクラップしなきゃいけないのか。誰がどう考えたって、スクラップの話って、ないですよね。特に福祉の話というのは、スクラップの話はございません。したがって、こういったスキームでございますので、私どもは、少なくとも現行制度がしっかり維持できるような形、こういうような形を今懸命に制度設計を行っております。 ○副議長(仙石三喜男君) 13番 三輪寿子さん。   〔13番 三輪寿子君登壇〕 ◆13番(三輪寿子君) 本当に子どもたち、高齢者に対してはしっかりと予算が必要になってくると思います。日本共産党もそういった意味では、この制度には反対をしております。国費を投入するべきだということもあわせて訴えております。 私は要支援1・2の介護認定者が、軽度のうちに介護予防することで、先ほどおっしゃいましたように、水準を同レベルにいかに保っていくか。そのことが重症化を防ぐということになってまいりますので、強いては医療費、そういうところのお金も抑制できていくと思いますので、しっかりとケアサービス、このことを提供していっていただきたいということを申し上げて、質問を終わります。(拍手) ○副議長(仙石三喜男君) 次に、2番 佐藤信行君に発言を許可いたします。   〔2番 佐藤信行君登壇〕(拍手) ◆2番(佐藤信行君) 議席番号2番、リベラルたじみ所属の佐藤信行でございます。本日は、大きく2項目につきまして、一般質問をさせていただきます。 まず、項目1番としまして、マイナンバー法の施行にあたりについて質問をさせていただきたいと思います。 皆様も御存じのとおり、マイナンバー制度が間もなく開始されます。来月にはマイナンバーが国民に通知され始め、2016年1月からはいよいよマイナンバー制度が適用となります。番号制度の導入に向けて、自治体では組織、業務、システムの対応が必要となっております。 また、全国的にマイナンバー制度に対する国民の不安は残っており、多治見市においても周知の徹底が必要と考えております。 これからの質問の中で細かくお伺いさせていただきたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 まず初めに、4点についてお伺いさせていただきます。 まず、1、施行までの庁内での対応や周知方法等の取り組みについてお聞かせください。 2番、情報の漏えいが一番心配されますが、セキュリティー上の課題について、もしございましたらお聞かせください。 3番、施行に当たり懸念事項等ございましたらお聞かせください。 4番、最後になりますが、現在と施行後の個人情報の取り扱いの変化についてございましたらお聞かせください。 以上4点になります。御答弁のほど、よろしくお願い申し上げます。(拍手) ○副議長(仙石三喜男君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 情報管理について答弁を申し上げます。 現在でも本市はさまざまな業務に必要な個人情報を所有をし、情報セキュリティーポリシー等により日ごろから情報管理の徹底に努めております。 今般のマイナンバー制度に当たり、これまでの標準的メール対応等については、一層の対策の強化を行います。11万 3,000人の情報だけとりにくるということが、果たしてあるかどうか、そんなのんきなことは考えておりません。当然のことながら、個別の本市が持つ情報のセキュリティーについては、常に本市情報課を中心として、しっかりとしたガードを固めております。 一方で、怖いのは、1億人を超える情報が東京に集中をいたします。そこに入り込んできたときに何がどうなるのか。まだ1年も満たないところで、社会保険庁の 120万人の情報漏えい、こういうようなことがございます。したがって、基礎自治体は十分なガードを固めますが、全国市長会を通じて、中央に集められた情報、これに対するしっかりとした保護あるいはガード、想定外ということでは済みませんし、これまでとは別格の情報が集まっております。こういうようなことについても連動しながら、しっかりと情報についてはガードを固める、このようなことを行ってまいります。 メールについて失礼いたしました。標準型メールと発言しましたが、標的型メールで、これ社会保険庁にやられたやつです。標的型メールについて、どういうふうに対応するかというのは、今情報課を中心として、全職員に対して研修、指導を徹底をする、こういったことを行っております。 ○副議長(仙石三喜男君) 企画部長 水野高明君。   〔企画部長 水野高明君登壇〕 ◎企画部長(水野高明君) 私からは市長答弁以外についてお答え申し上げます。 まず、市民への周知、庁内の対応ということでございますが、通知カードの配付が始まる10月と、それから個人番号の利用が始まる来年1月、その折には、広報紙においてマイナンバー特集をするなど、広く市民に周知をする予定でございます。 また、庁内においては、今後、番号法施行日前に全職員を対象とした研修会、これを通知カードの配付前、10月5日以降だというふうに言われておりますので、9月の終わりから10月の初めにかけまして実施をいたしまして、マイナンバーの取り扱いの場合の注意事項を全職員に周知徹底してまいりたいというふうに考えております。 それから、システムの課題はどうかということですが、番号法に関するシステムにつきましては、国が示す指標で構築しておりますので、特段、それに沿っておれば、大きな課題があるというふうには認識しておりません。 また、個人番号を使用する業務のシステムにつきましては、各業務担当以外の職員が利用できないように、ログインの際のアクセス権限を設定するということを徹底しております。 それから、個人情報の取り扱いの変化ということでございますが、通常の個人情報につきましては、これまでと同様の取り扱いになるんですが、特定個人情報、つまりマイナンバーが記された個人情報のことを特定個人情報と言うんですが、それにつきましては番号法の中で収集・保管・提供、制限などに関し、より厳格な措置が定められておりますので、今議会で提案しております私どもの条例もそれに沿ったものであります。 また、国の機関において、生命、財産保護のためで本人の同意があるときなど、極めて限定的な場合しか、特定個人情報の目的外利用を認めないという措置が講じられておりますので、これらについては国と同様の取り扱いといたしますので、今議会にこれも個人情報の保護条例の中にしっかり明記をしていくということでございます。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) それでは、再質問のほうをさせていただきたいと思います。 まず初めに、8月の上旬から9月の上旬にかけまして、共同通信が全国アンケートを実施いたしました。94.8%に当たります 1,651自治体からの回答を得ております。その結果、60.0%の自治体が安全対策に不安を感じていることがわかりました。多治見市もこのアンケートに回答しており、セキュリティー対策の進みぐあいについて問題はないというふうな回答をされております。 また、セキュリティー対策費、この試算におきましては、 100万円以上 1,000万円未満と答えたのが32.7%で最も多く、次いで 1,000万円以上 5,000万円未満が20.2%でした。この質問に対しましては、多治見市は費用はなしというふうに回答されております。 私も今回の一般質問をするに当たりまして、所管部署の方々とやりとりですとか説明を受けましたが、大変驚きました。特に情報課のほうでは、職員一人一人のレベルが非常に高く感じまして、皆様が分野に精通されてるということがわかりました。また、システム面でもいろいろお話を伺いましたが、安心できる状況であるなというふうに感じました。 それで、確認の意味も踏まえて、お尋ねしていきたいというふうに思います。今、現在のシステムにおきまして、ハッキング等のリスクとかはございますでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 企画部長 水野高明君。 ◎企画部長(水野高明君) ハッキングはどうかということでございますけれども、私ども、現在のマイナンバー法施行以前から、かなり情報の漏えいに関してはセキュリティー上の安全を図るための施策をしてきておるもんですから、今の段階で、もちろん、これゼロだと言い切れることはできませんけれども、限りなくゼロにするために、ファイヤーウォールを立てたり、そのファイヤーウォールについても標的型メールも検知できるようなものにしたりとか、さまざまな現時点で考えられるセキュリティーを行ってきてございますし、もう一つ、セキュリティー上大きな問題は、やっぱりヒューマンエラーの問題でございますので、その対応する人間がそういったセキュリティーのホールにはまらないように、しっかり研修をしているという状態でございます。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) 先ほども私のほうで申し上げさせていただきましたとおり、本当に職員の方々が本当に精通されているという面と、また、システム面もこれまで取り組んでこられたのかなというような印象を持ちましたので、そこまでハッキング等に対するリスクは、限りなくゼロに近いというふうな御答弁でしたので、安心いたします。 また、やはりこの情報漏えいというのは大きな問題になりますが、今企画部長のほうから御答弁いただきましたとおり、やっぱりヒューマンエラーに対する要因が結構考えられる要因の一つではないかなというふうに考えます。 ちょっと質問のほうをさせていただきたいんですけども、現在、庁内とかで使われているパソコンで、情報課におきまして、例えば、どこのパソコンで誰が何を閲覧をしたか、そういったものは把握はできるのでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 企画部長 水野高明君。 ◎企画部長(水野高明君) システム上、そういったログを持っておりますので、どこで誰が見たかというのは確認できるということになっております。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) それを随時チェックできる体制も整っているということでよろしかったでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 企画部長 水野高明君。 ◎企画部長(水野高明君) 職員全員分といいますと膨大な量になるもんですから、それを全て毎日見てるというわけではありませんけれども、特定のサンプルを引き出して見るとか。また、その前に、特に不正のホームページ等へは出ていけないように、フィルターをかけてるという、そういったこともやっておりますので、今の御質問の趣旨が外的な攻撃に対してのことだということであれば、二重、三重のチェックをする体制はとっております。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) 特に今回、チェックできる体制になっているのかと、あと、誰がどういうふうに閲覧したのかと、どのパソコンでログオンして閲覧されたのかということに対しましては、例えば、これ全職員がそういうふうに管理ちゃんとされているということを御存じなのかと。それを存じ上げているのであれば、それも抑止力というふうになりまして、なるべくヒューマンエラーも少なくなっていけるのではないかなというような思いで質問させていただきました。全職員とか、こういったものをされているというようなことは把握されていますでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 企画部長 水野高明君。 ◎企画部長(水野高明君) 私どもそういったことを一生懸命やり出した一つの原因として、少し残念な事件もございました。通常業務中に見にいけないホームページを見ていたというような事案もありまして、そういうことをしっかりチェックする、失礼いたしました、過去にあったもんですから、それを教訓にして、そういったものを、その時点でもちろんそのログは確認できる状態にあったわけですけれども、その段階では職員十分承知しておりませんでした。しかし、そういった過去の事例を踏まえて、徹底したこともありますので、今現在の職員は、自分が何を見たかは、監視という言葉は悪いですけれども、見られる状況にあるということは承知しておると思っております。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) 物すごく大きな抑止力の一つになると私は考えますので、ぜひとも全員がそういうふうに見られているといいますか、チェックされてるんだという認識のもと、業務を遂行していただきたいというふうに考えております。 また、先ほどの御答弁の中で、職員の研修ですとか、そういったものをやられてるというふうなお答えだったんですけども、例えば外部委託のSEというのはいらっしゃいますでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 企画部長 水野高明君。 ◎企画部長(水野高明君) 基幹系に関しましては、情報課の電算業務のほうに入って業務をしていただいておりますけれども、そのほか外部委託といいますか、さまざまなシステムをつくるときには、私ども職員と業務委託先のSEと組んでやるという状況になっております。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) 最近だと思いますけども、ベネッセのほうでの情報漏えいは、外部委託のSEが故意に情報を持ち出したというのが原因であります。 今、例えば経営されていらっしゃいますその方ですとか、多治見市は例えば特定して、この人とこの人が情報の取り出しですとか、そういった業務に携わっているということは把握されていらっしゃいますでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 企画部長 水野高明君。 ◎企画部長(水野高明君) もちろん電算室で携わっていただいている方も、電算室に行っていただくと、よくわかりますが、隣の部屋でやることは情報課のほうから見れますし、そこの出入りについても物理的なセキュリティーかけてありますので、勝手に出入りすることできません。さらに私どもが委託してる職員の行動規範についても厳しくセキュリティーチェックをしているということを承知しております。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) 実際、情報課のほうに行きますと、その隣の部屋で皆さん作業はされておるんですけども、例えばSEですとか、そういった委託者が故意がなく、業務上で情報を庁内から外に持ち出すということは考えられないのでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 企画部長 水野高明君。
    ◎企画部長(水野高明君) 基本的には、基幹系のところはそこで処理をしていただいておりますので、ないと承知しておりますが、たとえ仮にそういう業務上やる必要があるとしても、そこは情報課の管理のもとにおいて、しっかりとしたセキュリティーチェックをした上で行うという体制は構築しておる所存であります。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) やっぱり何か故意ではなく、そういったふうに情報が漏えいしてしまうと、大変な問題になるのかなというふうに思いますので、例えば契約されていらっしゃるということですと、契約書に今後そういったものをきちんと明記して、例えばこの個人情報にまつわるようなことであれば、特定の人しか使えませんですとか、こういったものしかできないというような、もっと厳しく、そういうふうに契約書に明記されるおつもりはございますでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 企画部長 水野高明君。 ◎企画部長(水野高明君) 今回の番号法につきましても、その取り扱いの業務先についても、同様のセキュリティー義務を法的に課せられております。その罰則文についても、業務先でやっても同じように罰せられることに、法で定められておりますので、まず法の規制があるということ。それから、今、私、手元に契約書がありませんので、どう書いてあるかわかりませんけれども、当然、その業務をお願いする相手にも、私どもは厳しいセキュリティーを課していきたいというふうに思っております。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) 少しだけちょっと質問を変えさせていただきたいというふうに思いますが、例えばシステムの面ではなくて、例えば紙媒体に記載された個人情報の取り扱いは、今後どのように変わっていかれますでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 企画部長 水野高明君。 ◎企画部長(水野高明君) 先ほども答弁しましたように、基本的に個人情報の取り扱いというのは同じことですけれども、紙媒体についても、膨大な資料を私どもつくるわけですけれども、個人情報が記載されてるものは必ずシュレッダーをかけるか、もしくは大きな台帳になっているものについては、三の倉センターの焼却施設に直接持ち込むというルールをつくってございます。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) それをお伺いしまして、安心できるのかなというふうに感じました。 あと、一つ、USBメモリーについてお尋ねしたいと思います。ウイルス感染の原因ですとか、情報の持ち出しの原因になり得ますが、どのような対応をされてらっしゃいますでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 企画部長 水野高明君。 ◎企画部長(水野高明君) USBメモリーにつきましては、現在でも登録制といいますか、使えるものを限定してございまして、その管理については、各担当課長を責任者としておりますし、持ち出し等についても厳しい制限を加えております。 それに加えまして、今度、機械的に登録USBメモリー以外をパソコンに差し込んだような場合は、はねつける、エラーチェックをかける、登録してないものを受け付けない、そういう機械的なセキュリティー対策もとってるところであります。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) 本当に徹底してる管理体制なのかなというふうに強く感じます。 今後、国からさまざまなメニューの提示があるというふうに予想がされます。その際はぜひとも真正な姿勢を保ち、対応を検討していただきたいというふうに考えておりますが、いかがお考えでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 企画部長 水野高明君。 ◎企画部長(水野高明君) 確かに新聞紙上、さまざまな使い方についての報道がなされておりますが、私どもは着実な活用を考えてございまして、新たな活用の仕方につきましては、十分慎重な検討を重ねた上でしか対応しないという方針にしてございます。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) むしろこの回答が聞きたいなというふうに思っておりましたので、前回の市長の答弁の際にもそのような内容の御答弁をされておりましたので、非常に安心する次第でございます。 あと、セキュリティーシステムですとか、例えば機器には老朽化ですとか、耐用年数があるというふうに思います。特にこの分野においては、今の状態ですと、ほぼパーフェクトに近いというような状況だと思うんですけども、日々の状況の変化によって、例えば耐用年数を迎える前に必要性が認められた場合には、システムの更新ですとか、それと機器類の導入を積極的に行っていただきたいというふうに考えますが、いかがでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 企画部長 水野高明君。 ◎企画部長(水野高明君) 御承知だと思いますが、IT関係、ICT関係の機器というのは、大変ソフトも含めて高額なものでございます。ハード的な面のもののセキュリティーというのは、更新されることによってカバーされていくということもあるから、そういうことでしょうけれども、日々、ソフト的なセキュリティーを講じていくことによれば、ハードのものは耐用年数の限りを使うことは、それほど大きな問題じゃないかなとは思っております。とはいえ、セキュリティーに大きな問題があるということがわかれば、その時点その時点で対応をしてまいります。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) おっしゃいましたとおり、日々、そういったものに変わってくるというような形で、例えば今度は世界がハッカーの標的になるというような感じで、日本国内だけではなく、世界的にそういった人たちがいる可能性もありますので、現時点でもアメリカですとか韓国でもそういった現状がありますので、例えば更新の必要性があった際には、ぜひとも前向きに検討していただきたいというふうに考えます。 ここからまた少し内容を変えさせていただきたいというふうに考えます。 マイナンバー通知カードが手元に届きます。それを受け取りを拒否した方は、市で保管されますでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 市民健康部長 水野義弘君。 ◎市民健康部長(水野義弘君) 10月5日以降、通知カードを発送いたします。転送不要の簡易書留で送らせていただくんですが、返ってきたものについては3か月間保管をさせていただきます。その間、現地調査等を行いまして、それでも判明しない場合についてはお返しすると、廃棄するという形で国のほうから指導をいただいている状況でございます。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) このマイナンバー法に関しましては、例えば受け取りを拒否した方でも、番号は割り振りをされるというような形ですので、通知カードを受け取ろうが、受け取らないが、その方には番号がもう定まっているという認識なんですけど、いかがでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 市民健康部長 水野義弘君。 ◎市民健康部長(水野義弘君) 済みません、間違えました。拒否された方についても個人の方に送付いたしますので、その時点で受け取りがあれば、こちらに返ってきませんので、受け取っていただいたという状況になるかと思います。 済みません、拒否された方については、丁寧な説明をさせていただいて対応させていただくつもりでございます。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) 丁寧な御説明をしていただけるということなんですけども、その3カ月間という猶予は変わらないのでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 市民健康部長 水野義弘君。 ◎市民健康部長(水野義弘君) 済みません、3カ月間というのは、届かなかったというか、簡易書留が返ってきた方の期間ですので、拒否をされた方については、それで随時対応していきながら、丁寧な説明をして、受け取っていただくという対応をさせていただくつもりでございます。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) その拒否をされてる方も、例えば御家族がそれを必要になって、とりに行きたいというふうになった際には、どのような手続ができるのでしょうか。それは可能なのでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 市民健康部長 水野義弘君。 ◎市民健康部長(水野義弘君) 例えば世帯ごとに送付させていただきますので、一人の方が拒否をされる場合がございますが、家族の方が当然受け取りいただけるんであれば、受け取っていただくということになりますし、拒否をされる方については、個別に対応させていただくという形になろうかと思っております。 ○副議長(仙石三喜男君) 企画部長 水野高明君。 ◎企画部長(水野高明君) 法の趣旨は、住民基本台帳上にある人に全て付番をするわけですので、結果として、それが届くか届かないかということは、付番されることとは別の話になります。意図的に要らないというか、受け取らない人は、受け取らないということの通知は、先ほど言いましたように3カ月間をもってそれを処分するんですけど、付番されてる事実は変わりませんので、後日それが必要ということになれば、当然、その付番についても手続は行われるというふうに承知しております。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) その受け取りを拒否された方については、例えば、僕の説明不足で大変申しわけなんですけども、お一人で住まわれてる年配者の方で、それを受け取りを拒否されてる方がいらっしゃいました。その方が、例えばお亡くなりになられた際、家族がその番号通知カードがもし必要になった際には、どのような手続で取得できるのか、もしくは、そういった事案は、例えば認められるのかという、家族が求めた際に、それをいただくことはできるのでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 超レアなケースのお話でございますが、そこまでの逐条的な手続、方法、Q&Aで明確なものが国から本市のほうに送られてきておりません。大局的な部分についてはありますが、ほとんどあるかないかのような超レアの質問でございますよね。そういうようなことについてどうするかということについては、個別対応で岐阜県を通じるか、国へ直接かわかりませんが、こちらから問い合わせをして指示を仰ぐ。こういうような手続をとってまいります。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) 個別対応でやっていただけるということで、かしこまりました。 それでは、例えば施設入居者の方で障害をお持ちの方ですとか、認知症を患ってる方は、どのような対応をされていけばよろしいでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 市民健康部長 水野義弘君。 ◎市民健康部長(水野義弘君) 福祉施設等に入所してみえる方については、9月上旬に居所が違いますので、どちらへ送ればいいかということで通知を差し上げまして、それを事前に報告いただくというか、登録していただくという形で御案内しているところでございます。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) 施設に入居されてる方で、例えば重度の障害でそれを受け取ることができないっていう方ですとか、例えば認知症を患って、判断能力がないだろうと認められる際には、どなたがそのかわりに通知カードを取得されるのでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 市民健康部長 水野義弘君。 ◎市民健康部長(水野義弘君) すごくレアなケースですので対応については、個別に対応させていただくことになると思いますが、例えば代理人であったりとか、そういった方がその手続を代理していただいて、受け取っていただくという形になるかと思いますし、個別に対応させていただくことになると思います。 ○副議長(仙石三喜男君) 佐藤信行君に申し伝えます。余りレアな質問については少し注意して質問を進めてください。よろしくお願いします。2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) これニュース番組で拝見したので、本市ではどのような対応されていくのかなというふうに思いまして。基本的には、認知症ですとか障害をお持ちの方ですとか、後見人の方がかわりに受け取るというふうな形なんですけども、その後見人がいらっしゃらない場合ですね、代理人を設けて、それをかわりに受け取るというふうなことが、これからあり得ると思います。これはレアなケースではないと私は考えております。 例えば、仮に施設の職員が代理人になった際に、世界各国におきましては、なりすましの被害が物すごく出ております。そのなりすましで被害をこうむるおそれはないでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 企画部長 水野高明君。 ◎企画部長(水野高明君) さまざまな世界のケースを国はやはり承知しとるもんですから、それによって今回の法設計をしておりますので、法上は、そういうさまざまななりすましができないような仕組みをしているんですね。例えば、通知カードだけの場合であれば、もう一つの免許証か何かのものでないと、本人確認がないとできないとか、マイナンバーカードを持っていれば、それで足りるけれども、券面の裏側にしか番号をつけないとか、さまざまなことをしております。それでも罪を犯す人はさまざまなことを考えます。その対応については、やはり今全てここで答え持ってるわけじゃありませんが、一方の法の規制、それから物理的な対応でできること、それを今後進めていきたいということであり、そういうこともあって、多治見市はトップランナーとして新たな取り組みは慎重にいけたらということを申し上げております。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) それでは、例えば、この直近で利用されるケースがあるのかどうかについてお尋ねしたいというふうに思います。例えば、今年度中、年末調整等で扶養控除の際に記入欄を多治見市で設けて、記載してくださいというような御案内はされるのでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 企画部長 水野高明君。 ◎企画部長(水野高明君) 基本的にマイナンバーの使い方については、税と社会保障と災害と書いてあり、確定申告でありますとか源泉徴収、これは事業者も各職員のマイナンバーは集めて付記しなければなりませんので、基本的にそれは事業者の責任で番号を集めて、それを付番をして行うという仕組みになっております。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) あとは年明け早々、例えばレアではないケースをお伝えしたいというふうに思いますが。学生で県外のほうに勉強に行かれてる方が結構いらっしゃると思います。住民票は実家のこの本市にそのまま残してるというような方がいらっしゃると思います。その方が現地でアルバイトをした際には、通知カードは必要になってくると思いますが、その必要ですよ、送ってくださいよというような周知方法も、本市においては、どっか窓口ですとかそういったところでやられるおつもりはあるのでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 企画部長 水野高明君。 ◎企画部長(水野高明君) 今回、それは御承知のように、住民基本台帳の情報をもとに付番をして世帯ごとに送ります。その世帯ごとに送った以降は、その世帯の責任において管理をしていただくことになりますから、例えばその学生の方が多治見市に住所を置いて、他市においでになる。その方のものは世帯主の、つまり仮にお父さんやお母さんが世帯主になっておられます、そこへ送られますので、そこの管理のもとでお子さんとの御調整をしていただくということになりますから、私どもがあえて、息子さん大丈夫ですか、娘さん大丈夫ですかということは、現時点では考えておりません。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) 例えば、年始早々に早速通知カードを使われる方は、本市においても少ないのかなというふうに思いますが、その中で圧倒的多数が、例えばそういう県外に行かれている学生さんでアルバイトをされたい方、例えば配達の業務をしたい方というふうなものが想定されますので、広報紙において、例えばそういった案件も生じる可能性がありますよというようなところでお伝えするというのは想定されてないでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 企画部長 水野高明君。 ◎企画部長(水野高明君) 基本的に、今回の番号法は、さまざまな使えると法で書いてあることは、その事業者が付番をして使うわけですよね。今おっしゃるように、事業所が集めなければならないということがあれば、それはそのお方に個人番号をこの業務をやるには要りますよということを伝えるわけですね。であれば、その息子さんなり娘さんは、自分の居所に届いてなければ、それは自分の住所地のあるところにみえるどなたかに、そこには届いているわけですので、世帯ごとに、それを確認していただくということですから、あえて税金を使ってお知らせするようなことではないと私は思っております。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) 最後に要望を3点ほどさせていただきたいというふうに思います。 まず、国のメニューには慎重な対応をこれからもその姿勢のまま貫いていっていただきたいというふうに考えます。 そして、機器類システムの更新ですとか、そういった導入も積極的に行っていけるような、そういった体制にも取り組んでいただきたいというふうに考えます。 そして、最後には、やはりヒューマンエラーが生じないよう、より一層徹底して取り組んでいっていただきたいというふうに思います。 以上、この3点の要望といたしまして、今回の質問を終了します。 2番目の質問に移らさしていただきます。2項目めですが、不登校児童生徒、ひきこもり児童生徒について質問をさせていただきます。 文部科学省は9月16日、おとといに、児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査で、平成26年度間の長期欠席者、30日以上の欠席者のうち不登校を理由とする児童生徒数は、全国で12万 3,000人と発表いたしました。これは2年連続の上昇でございます。 岐阜県内でいきますと、小中学校の不登校者数は、小学校で 563人、中学校で 1,916人に上ります。これは小中学校合わせると、 1,000人当たり14.2人、これは全国では4番目に多い状況になっております。 この子どもに対する問題は、時間的猶予がないというふうに考えまして、多治見市においても早急に現状を把握し対応していかなければならないと思い、質問させていただきます。 3つ質問させていただきます。 まず初めに、現在の本市の不登校児童生徒の状況について教えてください。これまでどのような取り組みをやってこられたのかをお聞かせください。そして、最後に、今後の取り組みについてどのような対策をお考えなのか、お聞かせください。 以上3点になります。御答弁のほど、よろしくお願い申し上げます。 ○副議長(仙石三喜男君) 副教育長 丸山 近君。   〔副教育長 丸山 近君登壇〕 ◎副教育長(丸山近君) 不登校児童、ひきこもり児童へのケア及び対応ということで御質問いただきました。多治見市の小中学生の不登校人数及びその理由の内訳ということですが、平成26年度で年間30日以上欠席した児童生徒、いわゆる先ほど言われました不登校と言われる子どもですけれども、小学生が30名、中学生が97名、そのうち全欠席者は小学校が4名、中学校が5名でございます。 不登校のきっかけとなった理由については、いじめ、友人関係、学業不振等の学校生活に起因する理由が、小学生で全体の10.5%、中学生でいいますと28.8%、無気力、情緒的混乱等の本人自身に起因する理由が、小学生でいいますと44.7%、中学生でいいますと53%、生活環境、家族関係等の家庭問題に起因する理由が、小学生でいいますと42.1%、中学生でいいますと18.2%でございます。 続いて、不登校の児童生徒に対してどのようなケアを行っているかということですけれども、不登校傾向の児童生徒に対して、教職員は各学校に配置をしていますほほえみ相談員、それから岐阜県が配置しておりますスクールカウンセラー、それからスクール相談員、こういったところと連携を図りながら心のケアに努めております。 不安や悩み等で登校できない児童生徒のために、多治見市は適応指導教室、さわらび学級というふうに呼んでおりますけども、これを設置しております。個別や集団で活動しながら心の安定を図り、学校への復帰を支援しております。 また、大学生のボランティアをキキョウフレンドというふうに名づけまして、配置をし、子どもと一緒に遊んだり、話したりして、ひきこもりがちな子どもの心をサポートするようにいたしております。 また、家庭に問題を抱えた児童生徒に対しましては、多治見市では独自にSSW、スクールソーシャルワーカーと言いますが、学校福祉相談員を2名、現在配置をし、児童生徒を取り巻く環境の改善を図るため、社会福祉等の専門的な知識を用いて、児童生徒や保護者の相談に応じたり、関係機関等と連携調整を図ったりする支援を行っております。 今後、さらに不登校児童をケアするためにどのような取り組みかということですけれども、基本的に不登校児童生徒に対しましては、無理に登校させるということではなく、教室に無理に入らせたりもせずに、別教室を用意をしたり、さわらび学級を活用するなどして、個の実態に応じて、段階を追って、登校を復帰するプランを立てて実践をしてまいります。 今後、SSWやキキョウフレンドなどをより有効に活用し、家庭の支援を含め、不登校児童生徒が抱える問題によりきめ細かく対応できるようにしてまいりたいというふうに思っております。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) この後に、私のほうからもその数のほうを発表させていただきたいなというふうに思ってたところでございました。 副教育長がおっしゃられましたとおり、例えば不登校になったきっかけとして考えられる状況が、実はいじめですとか教職員の問題ではなく、一番大きな要因の一つになってくるのが、家庭にかかわる状況であるというふうに考えます。こういうデータが出ております。例えば全国平均でいきますと、いじめに対して小学生は 1.2%が原因に対して、家庭の生活環境の急激な変化によって不登校になった児童生徒の割合が 9.2%、親子関係をめぐる問題が19.1%、家庭内の不和 4.8%。やはりこちらの学校内での問題が全てではなく、やはり家庭内の問題が不登校につながっていると、そういう現状であるというふうに思います。 先ほど発表していただきました多治見市の現状におきましても、やはり全国的なデータに似てるような累計になっているかなというふうに考えます。 そこで、先ほど御答弁の中にもございました、多治見市にはスクールソーシャルワーカーが2名いらっしゃるというふうに御答弁いただきましたが、私はこのスクールソーシャルワーカーの活用をより広めていかなければいけないというふうに私も考えております。例えば、今この2名の方がどのようなスケジュールのもと活動されていらっしゃいますか。お聞かせいただきたいというふうに思います。 ○副議長(仙石三喜男君) 副教育長 丸山 近君。 ◎副教育長(丸山近君) 今、議員御指摘のあったように、多治見市におきましては、特に小学校におきましては顕著に家庭に起因する場合が非常に高いなということは思っております。それだけにこの2名のSSWの配置というのは非常に大きいわけですけど。 まず、一番最初にお話ししますが、この市独自で2名キキョウスタッフが配置してあるというのは、恐らく岐阜県下の中でも数少ない自治体であるというふうに思っております。そんな中で現在2人で活動しているわけですけども、主に学校の相談でいいますと、全ての学校から要請があるわけではありませんが、今のとこでいいますと、5校と6校というような形で分散をしながら活動してます。年間でいいますと、延べ関与した件数は、2人で 1,178件という状況です。これはあくまでも延べ件数ですので、子どもの数ではありませんが、相談の件数、職員も交えたケース、会議、こういったとこも含めると、そういった現状となっているということです。 ただ、国において、今後、全小中学校にSSWを配置するというようなことは、中央教育審議会の答申からも、ちょっと中間報告も出ていまして、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを教員と同じように定数で配置するというようなところも少し今出てきていますので、今後、国の動向を見ながら、市としても検討もしていきたいというふうに思っております。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) 実に結構2人で年間 1,000件以上超えてるということは、やはり1日当たりに数件の対応をせざるを得ない状況であるのかなというふうに考えます。 例えば、スクールソーシャルワーカーを導入される前と導入された後の具体的な効果等ございましたら、教えていただきたいと思います。 ○副議長(仙石三喜男君) 副教育長 丸山 近君。 ◎副教育長(丸山近君) 不登校の数でいいますと、平成20年のあたりをピークにして、やや下がっている傾向にあるんではないかなということは思っています。ただ、まだ多治見市は全国、岐阜県と思いましても、やや不登校傾向は高いというふうに認識をしています。ただ、これは数は毎年子どもが卒業しても、新たな不登校という問題が出てまいりますので、今のところ、このお二人が来ていただいて、顕著にがっという、数が極端に減ったということは、もちろん数字的には出てきていませんが、ただ、言えることは、例えば不登校傾向の、例えば昨年でいいますと、中学校で97名ほどの不登校があったんですけれども、ここについて例えば学校にある程度復帰したのが57名で、6割近くは何とかちょっと学校に行けたとかといった状態がありますので、あとは家庭の改善、こういったとこには非常に大きな役割を果たしてくれているというふうに認識しておりますし、学校からの要望もどんどんふえていますし、家庭からの支援も厚いというところで、非常によくやってくれてるなというふうに認識しております。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) 実際にこのスクールソーシャルワーカーが活躍される中には、一番大きな役割としましては、保護者ですとか、家庭とのかかわりを持って啓発活動ですとか、そういった支援ができるというところが一般のところとは違う分野なのかなと、専門的な分野で、例えば今の現状におきましても、いじめですとか、教職員をめぐる問題で不登校になった理由よりかは、家庭内の問題がやはり多いと。その中では、今後、スクールソーシャルワーカーがより必要となってくるような時代がやってくるというふうに私も考えております。 そこで、今後、そのスクールソーシャルワーカーの人数をふやしていく予定はございますでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 副教育長 丸山 近君。 ◎副教育長(丸山近君) 先ほど申し上げましたように、国の少し動向等もございますが、学校からの非常に要望も高いということで、今先ほどお話があったように、家庭に非常に起因する問題も大きいということで、役割上大きいと認識してますので、積極的に前向きに検討していきたい。特にここのあたりは第7次総合計画でもまた十分検討してまいりたいというふうに思っております。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) これ私の願いではあると思うんですけど、最低人数のところなんですが、例えばこの多治見市においては、今2名活動されてらっしゃいますが、やはり小中学校合わせまして21校ございます。最低でも四、五名の増員があったほうがいいのかなと、私は考えます。 その理由としましては、やはり現在の場合ですと、2人で年間 1,000件以上の案件を対応されてらっしゃると、1日に何回も対応しなければいけないというような状態があるという中で、例えば4名にしますと、1人1日1校担当することができると思います。そして、週5日活動することで、大体4人で1週間のうち全校を対応できるような形になってくるのではないかなと思います。もちろん、学校によっては、不登校児童生徒数の数は違うかもしれませんが、より現実的で効率もいいのかなというふうに考えます。 ただ、それでも1校ぐらいは余ってしまいますので、願いとしましては、5名という体制で、より確実にこの問題に取り組んでいただきたいというふうに私は考えますが、市長はいかがお考えでしょうか。 ○副議長(仙石三喜男君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) やれれば本当にいいですよね。国もやってないことを、多治見市は先駆けてやってます、2人で。こうやって一生懸命頑張れば頑張るほど、やれる体力があるからやっとけよという言い方します。国のよく言い方ありますよね。俺らお茶漬け食ってるけれど、地方はすき焼き食べてる。こういう言い方を僕は文部科学省で言われたこともあります。教育現場、特に当初から答弁している丸山副教育長は、私が市長に就任したときに、北陵中学校が大変荒れておりました。大変荒れている中で、当時の校長先生が非常に精神的に病んだというようなことで、指名固定で丸山先生に来ていただいたというようなことですから、なぜ不登校になるのか、親がどういうふうに教育的な配慮をしていないのか。もっといえば、どん底の状況を丸山副教育長はよく知っています。佐藤議員の御提案どおりでございます。5人ふやしたら、 2,000万円のお金を必ず市役所全体は総務部長及び副市長が予算編成をしますが、教育費という枠の中で、あと 2,000万円ふやすということになると、全体枠は膨らますわけにいかないから、教育費の中で何かスクラップをしてこい、必ず言います。そうすると、どれを削ってSSWの5人の 2,000万円を見出すか。こういった相当なせめぎ合いをやっている。これだけはぜひ御理解をください。本当に教育に係るお金としては惜しんではいけないというのは、市長としての思いでございます。これを全ての部、課が言い出すと、膨大な量の財政規模になってしまう。 愛知県内の市長と話すると、本当にいいなと思います。本当に私自身が多治見市議会議員の初当選は議席番号2番ですから、ちょうど同じ席に座っています。いろんなことを調べて、いろんな政策提言をしても、最終的に多治見市って財政力指数 0.7前後みたいなところで、何をふやして何を我慢するのか。特に私自身は、教育費及び教育の原点は人ですよ。人がふえないことには、かかる費用がないことにはできないわけです。そこの中で今回は、いよいよ来年の4月から中学校2年生の30人程度学級、これを提案をさせていただいております。あることをしようとすると、いいねと言う人と、いや、そんなの無駄じゃないというようなことはいろいろあります。ぜひともよく調べていただいて、学校現場の中でそういったことが起きています。きょういただきました議論については、教育委員会はここまで出ます。そうしたいです。そうするように予算編成でお願いをします。そうすると、教育費の枠の中で考えなさいというようなことを言ってきます。これはずっとこの問題は抱えながら、第7次総合計画の中にこれから8年間、何を政策優先をしていくかというようなことですので、よろしくお願いをいたします。 もう御結婚をされたそうで、おめでとうございます。もうすぐお子さんができたら、やっぱり家庭環境が一番でございますので、父親として、母親として、幸せな家庭と幸せな子ども、そして、すくすく育つように、佐藤議員から積極的な家庭環境をつくられるようにお願いを申し上げます。 ○副議長(仙石三喜男君) 2番 佐藤信行君。   〔2番 佐藤信行君登壇〕 ◆2番(佐藤信行君) 市長、非常にありがとうございます。ぜひとも家族で子どももすくすくと育っていけるような、そういった多治見市にしてまいりたいと、そのようにしてもらいたいというふうに考えます。 このスクールソーシャルワーカーは東濃地域におきまして、多治見市だけが導入されてるものになります。 この東濃5市の中では多治見市が率先してやられてる、非常にすばらしい事業だというふうに考えます。ぜひとも、このような多治見市らしさ、子育て環境日本一、そういった多治見市にしていただきたいというふうに思いまして、私の質問を終了させていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○副議長(仙石三喜男君) 次に、4番 渡辺泰三君に発言を許可いたします。   〔4番 渡辺泰三君登壇〕(拍手) ◆4番(渡辺泰三君) こんにちは。4番、みどりの風、渡辺泰三です。どうぞよろしくお願いします。 今回、ここへ立つのは初めてですので、緊張してまして、きのうは足震えてるって言いましたけど、私、心臓がばくばくしてまして、ひょっとしたらAEDが要るかもしれません。消防長、よろしくお願いします。 初めに、土岐川のごみ問題についてです。 私は10年ほど前から土岐川の清掃を行っております。その後、平成18年、国土交通省庄内川出張所の依頼を受けまして、ボランティアグループを集い、庄内川アダプトに加入しました。 この庄内川アダプトというのは、伊勢湾岸河口から多治見市まで32団体の企業及びボランティアグループで定期的にごみ拾いを行っております。市内では、我々のほか1企業の2グループが加盟しておりますが、御存じでしょうか。 一見して市内の川はきれいに見えるようですが、川辺には草などでわかりませんが、家庭用品のごみなどが散乱しております。先日も大原川で5本のタイヤを拾いました。これが土岐川にもし入ったならば、永久に拾うことができなくなると思います。川、海に沈んでしまうと思います。タイヤの処分は有料なので、上流から捨てたものと考えられます。夏になると、花火、バーベキューセットを置きっぱなしで帰るグループもいらっしゃいます。町なかのごみは誰でも拾うことができるのですが、川に捨てると永遠に拾えなくなります。そして、川のごみは海へと流れて、沿岸の市町村では困っております。 ことしの6月、ちょっと飛びますが、ドイツでG7エルマウサミットがありました。このとき、海洋のマイクロプラスチックが問題になりました。最近、日本の環境省も海洋調査を行っております。魚介類に影響が出ているのです。人の口に入る魚介類、心配ではありませんか。 今度はちょっと飛びまして、また土岐川です。土岐川沿いには岐阜県立多治見病院、多治見市民病院があります。どちらも敷地内ではたばこを吸うところがありません。吸いたい人は、堤防で一服して吸い殻を捨て、おまけに缶、ペットボトルも捨てていきます。毎日のように拾い続けておりますが、何とかならないかなと思っております。せめて、ここも美化推進重点地区にしていただけないでしょうか。既に張ってあるシールも文字がわからなくなってしまったところがたくさんあります。御存じでしょうか。捨てる人がいなければ、川、海はきれいになるはずです。今でも川に捨てれば、流れてきれいになると思っている人がいます。川はごみ箱ではありません。ぜひ上流の土岐、瑞浪、多治見市民に「川はごみ箱ではありません」と強く訴えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 1つ目の質問とさせていただきます。よろしくお願いします。(拍手) ○副議長(仙石三喜男君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) まず、土岐川アダプトの活動、制度については、十分市長として理解をしております。アダプトとは適用、順応こういう意味でございます。庄内川の沿線、上流部に入ってきますと土岐川でございます。これらの市民や企業がよりよい河川を実現するための清掃活動等を国土交通省庄内川河川事務所がサポートをする、こういった制度で、市内では4団体が参画をしていただいております。これ以外に、多治見を美しくする会、10年かけて日本一多治見をきれいにする会、多くの団体が動いていただいております。 もう一つ特筆すべきは、人口11万 4,000人程度の町が土岐川一斉清掃、チャイムを鳴らして、一気に土岐川だけではなくして、自分の町内あるいは支川の活動をする。こういったことをやっているということについては、国土交通省は大変注目をしております。 私自身も川の重要性、特に町のど真ん中を流れる川です。これを少しだけでも規制を緩やかにしていただけませんか。なおかつ安全な川であるというようなことで、かわまちづくり、あるいは新多治見市民病院から堤防にブリッジをかける、こういったことを行うことができました。 今後とも、渡辺議員が言われますように、川はごみ箱じゃない。もう一つは、市長として言います。川は地味です。氾濫をして荒れたときだけ、川のことを注目をします。日常的に草刈りをする、ごみ拾いをする、これが多治見市民の特徴でございます。ただ、先頭を切っておられる渡辺議員としては、まだまだ不満なところがあると思いますが、国土交通省の方に聞いてください。市民総出でこれだけの都市が川をあるいは町を、駅の周辺をきれいにしている。こういった都市というのは、なかなかございません。こうした皆さんの活動をさらに深めていく。こんな運動の先頭にしっかり立って、皆さんとともにきれいな川、そして安全な川をつくってまいります。 ○副議長(仙石三喜男君) 環境文化部長 木村雅利君。   〔環境文化部長 木村雅利君登壇〕 ◎環境文化部長(木村雅利君) それでは、お尋ねいただきました質問で、市長答弁以外について御答弁申し上げます。 質問にございましたように、多治見市民病院周辺は既に指定区域となっております。国長橋から岐阜県立多治見病院までの拡大につきましては、現在の指定区域との関係もございますので、今後、それらを考慮しながら、指定について検討してまいりたいと思っております。 次に、土岐川ほか川にごみを放置しない。ただいま市長が申しましたように、多治見市では平成16年に、多治見市をごみの散らばっていないきれいな町にする条例を制定しております。これに基づきまして、今後、国土交通省庄内川河川事務所などの関係機関とも連携を図りながら、河川、特に今回のお尋ねは土岐川でございますけども、これにかかわらず、河川へのごみのポイ捨てなどをなくすための啓発や捨てにくい環境づくりなど、町美化計画に基づく事業を実施していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(仙石三喜男君) 4番 渡辺泰三君。   〔4番 渡辺泰三君登壇〕 ◆4番(渡辺泰三君) 市内で年2回ごみ掃除をしているのは、私も存じております。私も参加しております。ただ、そのときに川っぷちを掃除する人はまず見えないんですね。その本当川辺のところにすごくごみがたまってまして。ただ、非常に危険ですので、木とか枝が飛んできたりとか、非常に危険なものも落ちてますので、なかなか難しいんですけど、今後も私もごみを拾っていきたいと思ってますので、またぜひ市のほうも協力をお願いしたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。 続きまして、2項目めです。スローライフについてです。 私は全国的にも珍しく、まちおこしで馬車を走らせております。もう一つの目的がスローライフですね。馬車でゆっくり町を走ろうということで、既に4年行っております。今、各方面から取材、問い合わせが来ております。 今、世の中が非常に速いスピードで進んでおります。それについていけない人が、鬱、ストレスで自殺に追い込まれたりしております。また、気の短い人が多くなって、とんでもない犯罪がふえているのです。 馬車を運転していて気がついたことですが、すれ違う人を見ていると、鬱、ストレスを持っている人が何となくわかります。小学生などでは、馬車を見てびっくりするか、笑顔、そういう反応があるんですけど、高校生ぐらいになって受験に追われてくると、全然それが馬とかひづめの音に全然反応がありません。ましてや大人になると、会社帰りの人などはもう疲れ切っているのか、全然反応がないんです。こういったことで、ストレスがあるなとか、この人鬱かなというのが結構わかります。 とにかく、馬車に乗る人、見る人、みんな笑顔になります。そして、皆さん、とても癒やされたと喜んでいただけます。今までは高度成長により、日本は随分物質的豊かになりました。でも、これからはスローリー、心豊かに暮らしていくことが必要だと私は考えます。 以前、多治見市が行っていたスローライフ、TBSの元キャスター、故人ですけど、筑紫哲也さんを招いたとき、二度講演を聞きに行きました。道草の話など、とてもよい話をしていただきました。もう一度、第7次総合計画に施策としてスローライフを取り入れていただけないでしょうか。どうぞよろしくお願いします。 ○副議長(仙石三喜男君) 企画部長 水野高明君。   〔企画部長 水野高明君登壇〕 ◎企画部長(水野高明君) スローライフに御質問いただきました。スローライフの推進事業は、もう御承じでしょうけど、平成14年から平成19年足かけ6年間、市が主体となって取り組んでまいりました。 その結果、その理念に沿った事業が、古民家事業でありますとか、さまざまな生涯学習活動で行われるようになってきたもんですから、平成19年度の政策総点検という見直しの中で、市がみずから事業展開する役割は一区切りということで、市の主体となって行う推進事業自体は整理をさせていただいたという経緯がございます。とはいえ、第7次総合計画の推進に際しては、丸ごと元気・多治見に示す人の輪に視点を置きまして、市民がともに助け合い、幸せを実感できるまちづくりを進めるという中で、スローライフの理念を生かしてまいりたいと思います。 ○副議長(仙石三喜男君) 4番 渡辺泰三君。   〔4番 渡辺泰三君登壇〕
    ◆4番(渡辺泰三君) 第7次総合計画にも心豊かにとかという文章が数カ所載ってまして、私はそれ結構気に入っておりますので、ぜひそれを実行していただきたいと思います。 あと、提案ですけども、今月1日に本会議で草刈りの問題がありました。要するに、石が飛ぶような危ないところは、鎌で刈ればよいのではないかと私は思います。狭いところでも鎌でなら刈れますし、省エネで騒音もなく安全だからです。これこそ私はスローライフだと思っております。どうぞ御検討のほど、よろしくお願いします。要望します。 次の3項目めです。多治見市の芸術レベルをアップするために、私、少しでもアップするために、ぜひ呼んでほしい人がいらっしゃいます。皆さんのところにお配りしておりますこのチラシですけど、藤村実穂子さん、メゾソプラノ歌手、御存じの方は少ないと思いますけども。皆さんにはこのチラシ、2月にサントリーホールで行われたチラシです。詳しいことは裏に載ってますけども、多治見市とか岐阜県出身とはちょっと書いてありませんけど、間違いなく多治見市出身です。 彼女は10年も前から音楽関係で有名な出光賞、サントリー賞、芸術選奨新人賞、そして昨年は紫綬褒章も受賞しております。彼女は世界の名立たる歌劇場で出演しております。日本では正月の3日に、ここ3年ほど、NHKのEテレで行われておりますニューイヤーオペラコンサートのトリを歌ってるわけです。これは年末の紅白歌合戦のトリを歌う人と同じすごい人だとわかると思います。 その彼女、昨年の3月21日に隣の可児市で歌っているのです。多治見市じゃなくて可児市なんです。しかも、凱旋記念とパンフレットでは書いてありました。多治見市なのに、ちょっとこれはと思うんですけど、多分、岐阜県出身ということで凱旋記念と書いたのだと想定します。これは、スローじゃなくて、早急にコンサートをしていただけませんでしょうか。可児市では、バックがピアノでした。多治見市はせめて名古屋フィルハーモニーをバックにお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。お伺いいたします。 ○副議長(仙石三喜男君) 環境文化部長 木村雅利君。   〔環境文化部長 木村雅利君登壇〕 ◎環境文化部長(木村雅利君) 御答弁申し上げます。 藤村実穂子さんにつきましては、日本の事務所やエージェントに所属されていないため、公演交渉がなかなか難しいと聞いております。これまでも開催したく、企画というところまでいきますけども、今のところ実施には至っておりません。ぜひ実現したいと考えておりますので、御助力、力添え、よろしくお願いしたいと思います。 なお、今後も多治見市にゆかりのある方の企画を含め、市民ニーズに合った質の高い芸術文化に触れていただく企画を指定管理者と協議しながら実施していきたいと思ってますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(仙石三喜男君) 4番 渡辺泰三君。   〔4番 渡辺泰三君登壇〕 ◆4番(渡辺泰三君) 声楽というと、生で聞かないと意味がありません。バイオリンとかピアノと違いまして、喉が楽器なんです。早くしないと美声が聞けなくなってしまいます。 それから、オペラというと、やっぱり取っつきにくいかもしれませんが、2011年2月20日に多治見市制70周年記念で古田織部と妻せんの物語が行われました。このとき市長さんもちょっとちょい役で、お百姓さんでしたかね、何かちょっと出られたのを私見てます。 また、この近辺、多治見市を拠点にして東濃オペラという、音大を出た人たちがグループをつくって、毎年今はヤマカまなびパークと名前変わりましたけど、まなびパークの中でちょっと演奏しておられました。私も数回聞きに行きました。そういう全然多治見市がオペラに関係してないわけじゃないので、今後ともぜひ催してほしいと思います。 特に今度は、バロー文化ホールが改修をされると聞いておりますので、このリニューアルのときにでも、ぜひまたオペラを催していただくよう要望いたします。どうぞよろしくお願いします。 以上、質問を終わります。(拍手) ○副議長(仙石三喜男君) 次に、17番 若尾円三郎君に発言を許可いたします。   〔17番 若尾円三郎君登壇〕(拍手) ◆17番(若尾円三郎君) 市井の会、17番議員、若尾円三郎でございます。子育て世代への支援について質問させていただきます。 多治見市では2016年度から2023年度のまちづくりの指針となる第7次総合計画の基本構想案が公表されました。その中で人口を2040年までに10万人を維持する目標を上げております。8月1日現在の多治見市の人口は11万 3,571人で、合計特殊出生率、女性が一生に産む子どもの数ですが、現状の 1.3人で推移すれば、2027年には10万人を割り込み、2060年には、現在の半分程度の6万人まで減少すると試算されております。 そこで、多治見市では第7次総合計画の基本構想案の中で、人口が10万人を割り込むと都市の利便性が低下し、活力もなくなり、人口減少がさらなる加速するおそれがあると分析をしております。 そこで、人口を2040年まで10万人を維持するため、合計特殊出生率を国の目標値と同じ2.07人に設定しております。人口減少を食いとめるため、合計特殊出生率を現在の 1.3人から2.07人に大幅に改善しなければなりません。その対策として、10代、20代の若者の多治見市からの流出の抑制とか、近年減りつつある郊外団地への子育て世代への流入促進などが盛り込まれております。 そこで、人口減少のキーワードであります合計特殊出生率を2.07人までに上げるための方策について、市長さんに御質問いたします。 私も10代、20代の若者の流出の抑制は非常に有効な対策だと思いますが、今の多治見市に若者が働きたいと思う魅力ある企業がどれほどあるでしょうか。なければ、今後早急に企業誘致をしなければなりません。企業誘致の方策はあるのでしょうか。企業誘致のリストはあるのでしょうか。一点は、企業誘致についてでございます。 次に、郊外団地子育て世代の流入の促進とありますが、どの団地にどのぐらいの子育て世代の流入を想定しておりますか。多治見市の団地にわざわざ来てもらうための何か優遇施策などお考えでしょうか。 3つ目に、私たちの世代は兄弟が5人、6人は当たり前のような状態でした。兄弟が多かったのですが、みんな大人に成長しました。親は仕事仕事でしたが、おじいちゃん、おばあちゃんの手助けでみんな大きくなったと思います。子だくさんでも家族の協力で子育てができたのではないでしょうか。現在は、核家族や女性の高学歴化で結婚が遅くなり、子どもが1人か2人が普通で、3人以上の子どもを持つ家庭は、ほとんどまれになってしまいました。 私は、子どもを産んで育てる若い世代への支援が、予算が大変不十分で、安心して働きながら子どもを育てる環境をもっと整えなければならないと思います。行政としてやれることから一つずつやっていってはどうでしょうか。 例えば、北欧では働きながら子どもを育てる女性のために、24時間営業の託児所や保育園、児童センターのような施設が各地にあります。多治見市でも駅前地区に駅北庁舎など24時間営業、ゼロ歳児から小学生まで預かれる、このような施設があれば、女性は安心して子育てができるのではないでしょうか。ぜひ多治見市が先駆的につくってはいただけないでしょうかというのが、3番目の質問でございます。 4つ目に、私たちの世代が子育てをしていたころは、親は当然子育てをしていましたが、おじいちゃん、おばあちゃんの手伝いがかなり大きい役割を果たしたと思います。 しかし、現在は核家族のため、祖父、祖母に頼ることが少なく、子育てを助けてもらう機会が本当になくなってしまったのではないでしょうか。 そこで、孫の子育てをしてもらうつもりで、おじいちゃん、おばあちゃんの中で意欲のある人たちの力を結集する方法を考えていただきたい。例えば、24時間営業の保育園などで働いてもらうのもいいのではないでしょうか。 5番目に、もう一つ補助金制度を充実してはと思います。子ども1人の場合、2人の場合、3人の場合とか、子どもをたくさん産んでも、経済的に援助があれば子どもの数もふえるのではないでしょうか。 以上のように、ほかの都市より少子化対策や子育て支援のいろいろな施策を充実させて、多治見に住めば子育てが安心できる行政を進めていかないと、目標達成は大変難しいと思います。 そこで、市長にお考えをお尋ねします。第1回目の質問を終了させていただきます。 ○副議長(仙石三喜男君) この際、暫時休憩いたします。   午後2時53分休憩     -------------------------   午後3時12分再開 ○議長(加藤元司君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 企業誘致について答弁を申し上げます。 まず、初めに、企業誘致というものは一朝一夕でできるものではありません。しっかりとした準備、しっかりとしたリサーチ、そして、好機を逃さないスピード感、こういったものがあってからこそ、これまでの企業誘致が成功している。このように分析をしております。 次の最も大きなものにつきましては、長瀬テクノパークでございます。企業誘致の効果を最大化するというようなことから、本市としては、希望として、従業員数を多く見込まれる製造業。こういったものに大きく視点を当てております。ただ、間口を余り狭くする。こういうようなことはなく、いろいろな対応を自在にできるような形で行ってまいります。 加えまして、地域再生法の一部から東京都内23区からの本社機能の移転。こういったことも視野に入れながら、しっかりとした長瀬テクノパークの企業誘致を実現をさせていただきます。当該の土地の進入路に隣接をしたところに若尾議員も土地をお持ちでございます。また、太陽光発電を積極的に行われておりまして、これから進めます長瀬テクノパークの土地問題については、本当に御理解をいただき、積極的な御協力をいただいてるというふうに報告を受けております。ぜひとも、県内の中では最後に残されました大変大きな土地でございます。加えて交通アクセスとしては非常によい場所。万が一というようなことになっても、周辺の中には働く人間がたくさんいるというようなことでございます。ぜひとも、この長瀬テクノパークについては、しっかりと実現をしていく。 つい最近でございますが、おおむね外周の土地の境界、これの確定についても、ほぼ明確になってきたというような形で、所管課から報告を受けております。しっかりとした実現化に向けて努力をしてまいりますので、格段の御協力御支援をお願いを申し上げます。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。   〔経済部長 細野道仲君登壇〕 ◎経済部長(細野道仲君) 私からは、企業誘致に関しまして、市長答弁以外についてお答えいたします。 まず、企業誘致の現状についてでございますが、企業誘致課が設置され、これまでの間、トヨタ自動車株式会社やアマゾン・ジャパン・ロジスティクス株式会社など、大企業を初め多くの企業立地が実現し、その効果も出始めております。 次に、企業誘致の方策ということですが狙いはというふうに理解しました。ずばり、雇用の場の創出、税収増、それから経済波及効果の拡大、この3点でございます。 ○議長(加藤元司君) 都市計画部長 荻野正道君。   〔都市計画部長 荻野正道君登壇〕 ◎都市計画部長(荻野正道君) 私からは、子育て世代への支援につきまして、市長答弁以外について答弁をいたします。 郊外団地への子育て世代の流入のための優遇策、また、2世帯、3世帯住宅の同居世帯の優遇策につきまして御質問いただきました。 第7次総合計画の検討において、住宅施策としての空き家対策を重点施策に位置づけているところでございます。多治見市に転入する子育て世帯を対象とした空き家のリフォーム及び建て直しを条件とした取り壊しに対する補助について、平成28年度導入に向けた検討を行ってまいります。 2世帯、または3世帯同居世帯への優遇策などについては今のところ考えていません。 ○議長(加藤元司君) 福祉部長 纐纈昭司君。   〔福祉部長 纐纈昭司君登壇〕 ◎福祉部長(纐纈昭司君) 私からは、子育て世代の支援のうち福祉関係分について御答弁申し上げます。 まず、先駆的な子育て施設の御提案につきましては、各家庭の個別の事情があると思いますが、子どもの立場に立って考えますと、親子のスキンシップを十分とることができる環境を親、家庭、地域、事業主など、社会全体でつくっていくことが大切であると考えております。 次に、高齢者の子育て参加につきましては、地域の祖父母世代が子どもたちとかかわる機会として、地域子育て支援センターや児童館・児童センターで、祖父母を含めた地域の高齢者と子どもたちとの遊びを通じた交流事業に取り組んでおります。これらの施設では、子どもや若い保護者と交流していただける、こうした高齢者のボランティアは大変ありがたい存在でありますので、意欲ある高齢者の活動の場となっております。 なお、平成25年度に実施いたしました子育ち支援事業計画策定時のニーズ調査では、児童と祖父母が同居、あるいは祖父母が30分圏内に住んでいるという家庭は全体の約6割に上っておりまして、子育て環境という点では、本市は、孫と祖父母のかかわりは比較的深い地域ということが言えると思います。 御提案の子育て世帯への子育て支援を目的とした金銭的な支援につきましては、その使途が真に子育てのために活用されているか検証することが大変困難なため、予定はしておりません。本市は子どもの数に応じた補助金などを支給するのではなく、具体的な子育て支援サービスにより子育てを応援していくこととしております。よろしくお願いします。 ○議長(加藤元司君) 企画部長 水野高明君。   〔企画部長 水野高明君登壇〕 ◎企画部長(水野高明君) 私から、人口増の対策はあるかということでございまして、まず、出生率の向上ということは、日本全体を取り巻く経済的でありますとか、社会的、さまざまな要因が大きく影響をするということだと思います。そういうことで、第7次総合計画の基本構想では、国が、先ほど御指摘もいただきましたように、人口ビジョンを掲げる合計特殊出生率を2.07人まで引き上げるという取り組みを進めるということになっておりますので、少子化対策と連携することを基本としています。 また、基本計画においては、安心して結婚ができ、子どもを産み育てられる環境づくりを進めるということから、出会いの場の提供、不妊治療の支援、妊娠期から産後までの継続してサポートする母子保健事業の充実、こういったものを第7次総合計画では掲げているところでございます。 また、社会増の対策としては、昨日、林議員に対しまして市長が答弁をしたとおりでございますが、少し申し上げますと、ネットワーク型のコンパクトシティを形成して、人口の流出抑制と流入の促進を図ることでありますとか、先ほど都市計画部からお話がありました空き家の利活用を進める対策を講じるとか、そういったことを進めることによって、人口の流入、定住人口の増加を促進するということを掲げているところでございます。 ○議長(加藤元司君) 17番 若尾円三郎君。   〔17番 若尾円三郎君登壇〕 ◆17番(若尾円三郎君) 順次質問をさせていただきます。 まず、最初に、企業誘致から。これはどういう企業を誘致するか、市長もおっしゃってたように、リサーチしてやると言った。そこで、私の思考というか、考え方、どういう企業を誘致するか。これは賃金が、どういう賃金が支払われるかというのが大きなリサーチの対象じゃないかなと思うんですけど。例え、雇用がふえても、 100万円、 200万円のリネンだとか、そういう製造だとか、そういう単発的な仕事では定住できない。少なくても中産階級。共働きで年収 500万円以上稼ぐイメージ。そこを明確に目指していかないと。できるなら、これは私が思ってる案ですけど、旦那さんの控除を入れて 500万円と言ってますけど、できれば、年収 500万円プラスアルファの仕事が生まれてくれば、若い人が東京に行かず地元で就職するようになるというのは、私の思考なんです。だから、それをどういうふうに、せっかくリサーチするわけですから、リサーチ項目に入れていただいて、そういうような働き方をしていければいいかなと。企業選定の一つ、リスクにはなるかもしれませんけど、これはリスクとせずに、社長さんにお願いして、そういうような雇用形態にしていただくと。そこは行政も積極的にかかわるというか、企業の責任としてしっかりかかわってもらう。幾らいい人材でも、企業に申しつけていただかないかんのは、払うものは払うと。そうしなければ、いい人材も集まらないし、定着もしてくれない。私も事業をやってますから、そういう信念は持ってます。成果が上がれば、社員の手柄だと。リーダーの手柄じゃなくて、社員の手柄だというような形で、株主の配当もいいですけど、社員にそれを与えていくと。だから、金額も、東京では 500万円ではできませんけど、このいい環境の中の多治見だから、 500万円程度あれば、子育てして、定着していただけるんじゃないかという、私はそういうふうに考えておるんですが。そこで行政のお考えを少しお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(加藤元司君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 当然のことながら、具体的な数字を上げられましたが、年収 500万円プラスアルファ。この数字が妥当であるかどうかっていうのは意見が分かれるところでございます。ただし、最も重要なのは、それだけの賃金が払えるだけの体力のある企業を誘致をする。これが最も重要です。誘致をしてから、そこの社長さん呼んで、給料を上げてくださいねとか、福利厚生上げてくださいねっていうことは無理でございます。いわゆる一流の企業、名の通った企業というようなことと同時に、この地域、あるいはIターンで戻ってくる人たちが入りたくなるような企業、こういったものを大きな選考項目のある意味一番と捉えながら、企業誘致の絞り込み、相手企業の絞り込みをしっかり行ってまいります。 ○議長(加藤元司君) 17番 若尾円三郎君。   〔17番 若尾円三郎君登壇〕 ◆17番(若尾円三郎君) ぜひ、これ私の現在の考え方でございますけど、そういうとこへ、せっかくリサーチなさるわけですから、ぜひ、そういうことも一考に加えていただきたいと。一考ですよ。重要な一考ですから。これは若い人が東京に行かずに地元で就職できるという大きな目標なんです。これがなければ、雇用が生まれても、これは定着しません。それは申し伝えておきたいなと思っております。その心構えを言っていただいて、言ったように、 500万円が足りるか足りんかということは、それは個々ですからわかりませんけど、一つの目安として、もし、 400万円であるならば、扶養家族の中で働ける。奥さんが、後から質問しますけど、働けるようになれば、 500万円確保できるわけですから。そういうような社会をつくるということを目標にしてもらいたい。数字を上げて、しっかり目標をつくってってもらいたい。これをお願いします。 次の質問に入りますけど、子育て世代の郊外団地に流入促進というふうにあるわけですけど、これ私もちょっと不思議に思うんですけど、ファーストライフで郊外団地という時代かなと思っておるんですよ。郊外団地というのは、もうインフラも整備されてるし、うちもありますから、そこへ若い人が来て年寄り夫婦と一緒に住む。また、おじいちゃん、おばあちゃんがおるとこへ来て、そこへ孫が生まれるということが私は3世代同居と申し上げますけど、そういう3世代同居の社会をつくってくのも一つの方法かなと思いますけど、多治見市の先ほど申し上げました基本構想の中には若い世代の団地の流入とあるもんだから、少し、その文言の使い方に私は疑問を感じるわけですけど、それで、そういう考えなのか。2世代同居、3世代同居というのをぜひ進めてもらいたい。それで、3世代同居すれば、子育て、私が前段にお話したように、子育て、それから出産の支援にもなるかなというふうに思ってますけど、もう一度、市の考え方をお聞かせください。 ○議長(加藤元司君) 企画部長 水野高明君。 ◎企画部長(水野高明君) 私が申し上げましたのは、空き家の利活用を促すことと、もう一つは、用途規制の緩和という言葉を先ほどから使ってますが、これは実は今議員がおっしゃっていただいたように、現在の多治見市の住宅は住居専用地域で、面積的にも低かったり、建ぺい率が小さかったりとかするもんですから、今おっしゃるような2世代、3世代が住もうとすると、少し規制的に窮屈です。これはできるかできないかはその地域に住んでる方のこともありますので、都市計画部サイドからいうと、なかなかハードルが高いという話をいただくんですけれども、それでも、今、おっしゃっていただいたようなことも確かに見込まれることもあるもんですから、その検討も行っていきたいということで申し上げたものですので、議員今御提案いただいたことも、私どもは念頭に置いてるということでございます。 ○議長(加藤元司君) 17番 若尾円三郎君。   〔17番 若尾円三郎君登壇〕 ◆17番(若尾円三郎君) そういうふうに言ってもらえれば、言うだけじゃなくて、3世代同居がいかにいいかという、調査費、研究費、ぜひ、つくってもらって、やるやらんは別ですよ。ただ、それがどういう効果があるかということを、議員を通して市民の皆さんにアピールすることをやってもらいたいと思います。 それと、おじいちゃん、おばあちゃんの手助けで、これが子育て世代の支援について大きなテーマですけど、24時間営業の託児所。これについて、どうお考えになってるか。もう一度、子育てしながら就労しやすい環境の整備という、社会も企業も男性の意識も変えなきゃならんというふうにお話あったんですけど、大きな要素は、昔は2世代、3世代同居してたから、おじいちゃん、おばあちゃんが面倒見てくれたから、子育てに余り関心なくて仕事ができた時代を思うにつれて、それにかわる仕組みの考えができないかなと。それを多治見市はどう考えてらっしゃるか。将来にわたって、今現在もそうですけど、今現在はできてないんですけど、将来にわたって、どうかという考え方をちょっとお聞きしたい。 ○議長(加藤元司君) 福祉部長 纐纈昭司君。 ◎福祉部長(纐纈昭司君) 24時間営業の託児施設という御提案でございますが、早朝から深夜にかけて乳児を預けて働くというような状況が、現在のところ、私どもでは、そういった方がお見えになるかどうかっていうのは承知しておりませんし、過去に、深夜に、認可外保育所でございますが、準備をしましたけども、実際にお客様がなくって、営業しなかった、運営しなかったというような事例もございます。今後、こういったニーズが高くなってくれば、何らかの方策は考える必要があろうかと思いますが、現在のところはそういったニーズございませんので考えておりません。もし、仮に、本当にごく少数でございましたら、例えば、ファミリーサポートセンター事業の中で、そういった受けていただく会員さんとの調整ができれば、御利用いただけるっていうようなことは考えられるかと思います。 ○議長(加藤元司君) 17番 若尾円三郎君。   〔17番 若尾円三郎君登壇〕 ◆17番(若尾円三郎君) そういう情報は、ぜひ、常にとってってください。きょう需要がなくても、すぐできるという状況ですから。また、本当に市長が言っておられるように、第7次総合計画1丁目1番地。行政の取り組みが非常にわかりにくい面があるもんだから、今でもですよ。それは24時間体制、かつてはやられたけど、今やってない。ファミリーサポート事業のやり方にしても、市民としてはなかなか、これはわかりにくい。私がこういう質問しているのは、大人の目、子どもの目、女性の目、男性の目と、私は男性ですから、男性の目から見て、こういう質問してる。行政はわかってるかもしれません。働く男性としてわかりにくいということを私は申し上げとるわけであって、そういう面で、ぜひ、24時間営業の託児所というのをぜひ取り組んで宣伝してってもらいたい。 ○議長(加藤元司君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 多治見市が24時間 365日あいている保育所を設置する。この考え方については、市長としては消極的でございます。そういった労働環境でないような世の中を一方でつくるっていうこと。もう一つは、例えば看護師さん等については、そういったニーズは必ず出てくる。そういうようなことについては、企業内保育所。病院なら病院内の中に保育所をつくっていただいて、そういう人たちの子どもを預けて、看護事業がやっていける。欧米のようにあるいは北欧のようにと言われますが、その財源っていうのは税率が45%から50%の高税率の高福祉を求めているところと、日本の国っていうのは低税率で高福祉を欲しがるわけでございます。現在、例えば、大都会のあるいは新宿の町というようなところにそういったニーズはございますが、今後、多治見市が積極的に24時間の保育所を設置をする。こういったことについては、私自身は非常に消極的でございます。 ○議長(加藤元司君) 17番 若尾円三郎君。   〔17番 若尾円三郎君登壇〕 ◆17番(若尾円三郎君) 今現在はそういう状況でしょうけど、これ日々刻々と情勢は変わるし、私も人口対策やっても早急にふえるとは思ってません。ただ、そういうことであるならば、仮に人口増加という目標を上げるだけじゃなくて、急激に人口が減るということを前提にして将来を展望した政策も立っていかないかんだろうと。先ほど渡辺議員が言われたように、スローライフというか、そういうような構想も上げてかないかん。夢ばっか上げるわけにいきませんから、私はそういうのを考えるのが行政の役目だなと思ってる。そういうものは、できるできんは別として、研究費つけて、市長1人が考えるんじゃなくて、行政も踏まえて、ありとあらゆる面から、こういうふうにやっていくと。今おっしゃったじゃないですか。病院内ではできるじゃないかと。ただ、言葉の比喩として、欧米ではそういうことやってますって。欧米でも病院でやってるとこありますよ。だから、私どもの住む多治見にはそういうとこで研究していきましょうというような研究する姿勢だとか、そういう研究費つけるとか、実際ね。そういうことをやってもらいたいということを申し上げてるわけです。そこら辺どうですか。 ○議長(加藤元司君) 福祉部長 纐纈昭司君。 ◎福祉部長(纐纈昭司君) 最初に、まず、以前認可外で夜遅くまでやってるという準備をされたっていうことでございますが、これは24時間 365日じゃございませんので、夜の10時とか、そういった遅い時間まで受けることができる体制をつくってみえたんですけども、実際にはお客さんがないということで、今やってないということでございますので、そこら辺は間違えのないようにしていただきたいと思います。 それから、私は先ほど、そういったニーズがたくさんあればというふうに申し上げました。しかし、例えば、公立保育園でそういったものをやるということではなくって、そういったニーズが出てくれば、先ほど市長が申しましたように、事業所内保育所でありますとか、もう少し小規模の保育所ですね。こういったところでやっていただけるところが出てくるんではないかというふうには思っておりますが、あくまでもそういった預かってほしいっていう方がある程度出てこないことには運営ができないという面もありますので、そういった方法もございますので、全く考えてないっていうわけではございませんので、よろしくお願いします。 ○議長(加藤元司君) 17番 若尾円三郎君。   〔17番 若尾円三郎君登壇〕 ◆17番(若尾円三郎君) 私が男の目から見た質問ですから、女性のようなきめ細かな質問じゃないですけど、そういう答弁をいただければありがたいと思っております。ぜひ、よろしくお願いします。市長が言っておられるような、あらゆる角度から思考して多治見をつくっていくっていうことですから、よろしくお願いします。 もう一つ、これ欧米で成果を出してるやり方ですけど、補助金制度の充実という。子どもを1人産んだら幾ら、2人産んだら幾ら、3人産んだら幾ら、これヨーロッパでは成功してるんですよ。それで、急激に出生率が回復しておるという。そういう政策はとれないかどうか。これは本当に吉村泰典名誉教授の講演会での少子対策の必要条件の中に出産育児一時金の増額や妊婦検診の公的助成とかあるんです。こういうのをやっぱり、たくさん産めば子育てできるかなという不安は若い人は持ってるわけです。東京へ行かせないという戦略ですから。そこも将来的にわたって考えれるか考えられないか。絶対考えられないのか。出産育児一時金については全国一律の方向としという、こういうことも言っておりますから、ぜひ、何とか検討の方向に持っててもらいたいんですが、どうですか。 ○議長(加藤元司君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 慶応義塾大学吉村泰典名誉教授の講演、僕2回聞きましたから。全く違って捉えられてます。お金をまけなんて吉村泰典名誉教授は一言も言ってないですよ。現金支給じゃなくして、現物として政策としてしっかりとした政策を提供しなさい。例えば、妊婦検診のクーポンをさらにたくさん出す。あるいはお産については自己負担がないような形にしていく。子どもの医療費についても、例えば、小学校3年生までは等しく全部が安心して受けられる。現金支給ではなくして、現物の政策を提供する。これを僕はもう何回も、その講演を聞きましたし、意見交換もしております。前もそういった意見を言われた方がありましたが、それをやったらお金をたくさん持ってる町が勝つに決まってますよ。茶封筒にお金を入れて渡してあげるから赤ちゃん産めつったって、産むわけがない。それを等しく国として、子ども子育てが政策として現物の支給ができるようにしていく。これは吉村泰典名誉教授と全く僕は同感でございます。したがって、どういうふうに捉えられたかわかんないけれど、お金渡せよ、そうしたら子ども産むよ。そういった政策に私はくみする気持ちはありません。必ずそのお金を政策として、制度として、世の中が等しく赤ちゃんが安心して産める。そして、例えば、小学校6年生までは病気があっても安心な世の中をつくっていく。これがあるべき姿だと捉えております。したがって、もう1回申し上げます。お金を渡すという政策を打つ考えは、私が市長である限り、その考えにはくみをしません。 ○議長(加藤元司君) 17番 若尾円三郎君。   〔17番 若尾円三郎君登壇〕 ◆17番(若尾円三郎君) いろんな方法で考えていただくことは、私も大賛成ですから、吉村泰典名誉教授の講演を聞いて、どう解釈しようが、私の思考も吉村泰典名誉教授の話だけで思考を固めてるわけじゃないですから。 だから、それはいろんな角度から研究されてることで実績が上がってることはやるべきだってこと申し上げてるわけであって、こういうことも行政の中で研究課題としてやってください。国も一所懸命やってることですから。せっかく、そういう取り組みが身を結ばなきゃ何もなりませんから、よろしくお願いしときます。 それで、次の質問に行かせていただきます。 駅北広場に多治見市が設置した市営駐車場の利用状況について。 最近、市民から、多治見駅周辺にたくさんの民間駐車場ができて、価格競争もあって、どんどん利用金額が下がってきたので、市営駐車場は料金が高いのでがらがらだと、よく聞くようになりました。私も心配になり、先日、多治見駅周辺を見て回りました。一番料金が安いのは駅北にある駐車場で、24時間で 500円でした。その次が 600円、高いところでも 800円となっておりました。本当に安くなっており、これで採算が取れるのかと思った次第です。 そこでお尋ねいたします。 現在の1日の利用率はどれほどでしょうか。2番目、1時間24時間の利用料金は幾らに設定してあるのか。3、建築費などの償還期間は何年ですか。4、現在に利用状況で償還期間はクリアできるのですか。5番、クリアできればよいのですが、できない場合は何か方策は考えてありますか。6番、利用者をふやす施策を何かお持ちですか。 以上、6点御質問申し上げます。よろしく御答弁お願いします。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。   〔経済部長 細野道仲君登壇〕 ◎経済部長(細野道仲君) それでは、駅北立体駐車場の件についてお答えをいたします。 まず、1日の利用率でございますが、8月末の時点で約65.2%でございます。今後も定期利用者の増加が見込まれておりまして、利用率がさらに伸びる見込みでございます。 利用料金でございますが、1時間で 200円、30分 100円という設定です。1日の上限で、これは24時間までで、 800円という設定でございます。 償還期間は15年です。 それから、現在の利用状況で償還期間クリアできるのかという御質問ですけれども、基金からの繰り入れを行うことで償還は可能でございます。償還後、増加する収益を再度基金に積み立てる予定でございます。 最後に、利用者の増加、ふやす施策ということでございますが、これは割引の前売り券等でリピーターを確保したり、あるいは大口の定期利用者の勧誘を行っておりまして、既に効果も出ているところでございます。 ○議長(加藤元司君) 17番 若尾円三郎君。   〔17番 若尾円三郎君登壇〕 ◆17番(若尾円三郎君) 何としても利用してもらわなければ、宝の持ち腐れになってしまうということで、早急に対策をお願いしたいということですけど、今、対策も施策の中で大口利用者、割引券ということでやってるというお話を聞きましたけど、これで本当に効果あるかということを私は思うんです。そのほかに何か手だてはないか。マーケットはライバル会社とお客様を奪うとこですから、マーケットにはそんな簡単にはお客さんはとってこれない。それでどうするかということを提案したいと思うんですね。これは身内の職員、職員も一緒になって、苦しいことも楽しいことも共有しながらやっていかないかん。よその民間駐車場が 5,000円だから、 8,000円のところをとめないんじゃなくて、そういうのも一つの中へ共有してもらうと。この際だから。こういう事態が起こったら、そういうのも行政の一つの責任やないかなと。市長が首かしげてますけど、当然ながらやるべきことだと私は思いますけど、どうですか。 ○議長(加藤元司君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 質問の意味がわかりません。 ○議長(加藤元司君) 17番 若尾円三郎君。   〔17番 若尾円三郎君登壇〕 ◆17番(若尾円三郎君) 職員がよそにとめてる駐車場を、月極駐車場をそこの駐車場に誘導してはどうかという質問です。 ○議長(加藤元司君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 加納議員からの御提案がございました。最上階は暑い。雨も当たる。こういうようなところで、最上階については、ある意味、料金を低減をしたらどうか。もう一つは、各事業所の中に、1件1件ではなくて、まとめて、しっかりと営業に行ったらどうかっていうような御提案もいただきました。事実9月1日から一事業所において50台まとめて最上階。こういったものについては行うことができました。 次に、あの駅北立体駐車場をつくるときに、職員を積極的にとめさせてはいけないというのが議会からの雰囲気だと私は感じました。したがって、人事課及び職員組合を通じて、ありとあらゆる方策で駐車場を探しました。それが終わった時点で、今、稼働率が約65%。これの責任だから、そういうふうに言ったやつを直ちに引き返して、駅北立体駐車場にとめろ。こういうようなことは、さすがに職員に言うというようなことは困難でございます。加えて、スタートした時点から 100%埋まるというものではなくして、駅北が完成をし、駅南が完成をする。今は過渡期でございます。過渡期。わかりますね。過渡期の段階の中で、こういった努力を進めながら、さらに各企業に直接回って、しっかり定期決め、こういったものについては、さらに拡大をしていく。こういった努力を重ねてまいります。 ○議長(加藤元司君) 17番 若尾円三郎君。   〔17番 若尾円三郎君登壇〕 ◆17番(若尾円三郎君) ぜひ、過渡期だからこそ、こういう問題をしっかりジャッキをして、行政の職員の中、民間企業の中、しっかりこういうことを広報、宣伝して、ぜひ早いうちに採算がとれる駐車場にしていただきたい。どうですか、最後に心意気をよろしく。 ○議長(加藤元司君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) おっしゃるとおりでございますので、そうした努力は重ねてまいります。議員の各位におかれましても、いろんな形で声をかけていただいて、1台でも多くとまるというようなことをお願いを申し上げます。 公共の施設というのは民間圧迫をしていけないということを過去は言っておりました。多治見市は 800円まで下げたことで、当時、駅の正面のところ、 1,100円が今 600円まで下がっている。これは価格の下限競争に参入するかしないか、議論をいたしましたが、いわゆるそれを本気でやり合ったら、スケールメリットとして多治見市が勝ちます。バック、昔の言う親方日の丸でございますので。 ただ、それをやっていいかどうかというようなことと同時に、今は過渡期であるということと同時に、現在行われている青空の駐車場、こういったものを早く商業、あるいは目的の変換をしていただく、こういうようなことについては市長として積極的に進言をしてまいります。 ○議長(加藤元司君) 17番 若尾円三郎君。   〔17番 若尾円三郎君登壇〕 ◆17番(若尾円三郎君) 何度も申し上げますけど、利用してもらわなければ宝の持ち腐れですから、早急な対応をお願いしたいということと、それが解決すれば、先ほど申し上げた基金をまたもとに戻すと、償還期限の問題もクリアできますから、ぜひ頑張ってやっていただきたい。(拍手) ○議長(加藤元司君) 次に、20番 加納洋一君に発言を許可いたします。   〔20番 加納洋一君登壇〕(拍手) ◆20番(加納洋一君) 自民クラブの加納洋一でございます。きのう、きょうの一般質問聞いておりますと、あれもこれもと要求型で、財源が伴うものについては、市長は敏感に反応され、バトル感がありましたが、私の場合はそのようなテーマではございませんので、さわやかにいきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。 それでは、通告に従いまして、大丈夫か?マイナンバー制度、質問させていただきます。 消えた年金問題や所得税申告不正防止を引き金として、マイナンバー制度が導入されようとしております。マイナンバー制度とは、国民一人一人に12桁の番号を割り当て、国や地方自治体が各種の個人情報を効率的に管理できるようにする制度です。この制度は、消費税導入に匹敵するほど我々国民に強いインパクトを与える制度ではないかと思っております。 スケジュールとして、10月に全国一斉に住民票登録者全員にマイナンバー通知カードが郵送され、来年の1月から、社会保障、税、災害対策の3分野の行政手続の一部で利用が始まります。 また、希望者には来年1月から顔写真つきの個人番号カードが交付され、身分証明書として使用できるようになります。 しかしながら、多くの自治体はその諸準備をめぐり苦慮されているのではないでしょうか。 このため、導入に当たり、私たち市民も行政側も混乱なくスムーズな移行を図るため、懸念事項について通告をいたしましたが、時機に応じたテーマであるため、本会議や委員会の質疑及び本日の佐藤議員の一般質問でかなりの部分が答弁されていますので、一部復習の意味を込めながら時系列的に質問させていただきます。6項目質問させていただきます。 1つ目、個人番号は、どこでどのようにして作成され、郵送されますか。 2つ目、住民票登録住所に居住していない市民など、マイナンバー通知カードが届かないケースが発生するが、この場合の対策は考えられているかという通告をしましたが、本会議における質疑において、一対策として、追跡調査予定やDV、ストーカー等については、事前に確認作業をしているとの答弁があり、また委員会において、未配達をどの程度想定しているかとの質疑に対して、1%程度を想定しているとの答弁でしたが、この1%といいますと、大体 400件から 500件ぐらいが返却されてくると想定しているのかどうかという質問に切りかえます。 3つ目、手元に届いたマイナンバー通知カードの取り扱いについて、どのような説明内容が同封されているか。この件についても委員会で質疑がなされ、一般的な答弁でしたが、具体的な説明文章は入手できていますでしょうか。 4つ目、平成28年1月から本制度を導入しなければならない業務はあるか。委員会の説明では、法定事務という回答でした。 5つ目、平成28年1月から本制度を多治見市独自で導入する業務はあるか。これは独自業務ですね。これも本会議における質疑の市長答弁として、トップランナーとしては走らない。全国同一歩調が望ましいとのことで、また委員会での答弁として、洗い出し中とのことでしたが、具体的にどのようなことをしてみえるのか、お尋ねをいたします。 最後、6つ目、住民基本台帳カードの取り扱いはどうなるのかという通告をしました。そしたら、本会議における質疑において、12月で終了、番号カードと交換という答弁でしたが、それでは、平成26年度は決算報告書を見ますと、平成26年度に 240枚の住基カードが発行されていますが、過去から今までに何枚ぐらい発行されているのか、お尋ねをいたします。 第1回目の質問とさせていただきます。どうかよろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(加藤元司君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 個人番号の作成と郵送方法について答弁を申し上げます。 個人番号は、番号制度関連システムの構築を行うことを目的として、平成26年4月に設立をされました、一般財団法人地方公共団体情報システム機構が作成をいたします。 個人番号の通知カードにつきましては、先ほど申し上げましたシステム機構で作成をされ、住民基本台帳に登録をされました住所に世帯ごと送付をする。もう1つは、転送不要の簡易書留で送付をいたします。 「大丈夫か、マイナンバー制度」、東京に向かって私はいつも言いますので、本当に大丈夫かと思うぐらい、ぎりぎりになってもいろんな逐条的なものは来ません。ケース的に 1,000人に1人か1万人に1人のケースを先ほど佐藤議員が言われましたが、それについても、個別でもう1回聞き直すしかございません。「大丈夫か、マイナンバー」、東京に向かって加納議員もしっかり言ってください。 私自身も市の幹部も、勉強会で15分ぐらい市民課長が説明をしてくれましたが、申しわけないですけれど、行政の職員でもわかりにくいことがたくさんございます。 副市長の号令で、役所の中の職員及び嘱託職員は全て、このマイナンバーについて、電子的なものじゃなくして、教室に集まって勉強する、こういうようなことをしっかり対応して、私どもはしっかりとしたスタートが切れるように、体制、特に職員の体制を整えてまいります。 ○議長(加藤元司君) 副市長 佐藤喜好君。   〔副市長 佐藤喜好君登壇〕 ◎副市長(佐藤喜好君) 私からは、住民基本台帳カードについてお答えいたします。 住民基本台帳カードは、平成27年12月31日まで発行することができ、取得後10年間の有効期間満了まで使用可能です。ただし、個人番号カードの交付申請をした場合には、既存の住民基本台帳カードとの交換が必要になるため、その時点で住民基本台帳カードは抹消されます。 なお、住民基本台帳カードは平成15年8月から交付されており、平成27年9月1日現在の延べ発行枚数は 4,056件です。 ○議長(加藤元司君) 市民健康部長 水野義弘君。   〔市民健康部長 水野義弘君登壇〕 ◎市民健康部長(水野義弘君) 私からは、マイナンバー制度につきまして、市長、副市長答弁以外の、通知カードが届かないケースの対応策、また、どんな内容が同封されるかということで、入手できているかどうかということですので、それについて御答弁申し上げます。 通知カードが届かないケースの対応策といたしましては、福祉施設等に長期入院してみえる方やDV等でやむを得ない事情で住民票の住所と違う場所に居住してみえる方については、実際の居所に送付するため、居所登録申請をしていただくよう、施設等を通じてお願いしているところでございます。 また、通知カードの送付後、返送されてきたもののうち、転出・転居によるものは、新住所を確認の上、再送を行うとともに、宛所不明なものについては、居住実態調査を実施し、対応することとしております。 未配達の想定につきましては、先ほど1%という話がございますが、転送不要の簡易書留で送付したケースがなく、約4万 5,000世帯のうち、どの程度返送されるかは予想が困難だと考えております。 次に、どのような説明内容が同封されるかにつきましては、個人番号の通知カードの発送時には、マイナンバー制度をお知らせするパンフレット、個人番号カードの申請書、申請に係る返信用封筒の4点が同封され、パンフレットにマイナンバーの概要、通知カードの記載内容の説明、個人番号カードについての申請、受け取り方法が記載されております。 また、入手したかということですので、それについては入手をしてございます。 ○議長(加藤元司君) 企画部長 水野高明君。   〔企画部長 水野高明君登壇〕 ◎企画部長(水野高明君) 私からは、トップランナーになるのか、それから導入しなければならない事業はあるのか、市独自のものはどうかということですが、トップランナーの件は、先ほど来、市長が申しておったとおりでございますし、佐藤議員に説明したとおりでございまして、そういったトップを走っていく意向はないということでございますが、いずれにしても、費用対効果、他市の導入事例というのは今後さまざまな展開されますので、そういったことの研究については行ってまいるつもりではございます。 次に、導入しなければならない事業というのは、これまさに法に書いてある、第1表に掲げてある事業でございまして、例で言えば、保育の実施事務でありますとか、予防接種の事務でありますとか、税の賦課事務、こういったものが番号法に基づいて、1日から個人番号を利用する必要のある業務ということでございます。 それから、市独自の利用事務といいますが、これは導入ということではなくて、現に市が事務を進める上において、特定個人情報、マイナンバーのついた情報が結果としてこの法に定めるもの以外に適用する場合、そういったものは条例で定めるという法の定めがございますので、その事業を洗い出しているところでございます。洗い出したものは1月の、現に使っていることになるもんですから、1月の法施行に間に合わないと脱法行為になりますので、それに間に合う作業を今進めておりまして、12月の議会に、申しわけございませんが、もう一度その業務を御提案をしたいと思っています。 例えて言いますと、生活保護なんかの事務についてはもう法に定めてあるわけですけれども、それに関して、生活困窮外国人に対して適用する場合は、法に書いてないもんですから、それは私ども現にシステム上使っているということもあって、そういった事務については新たに条例に定める必要がございますので、それを今回はそういったものを洗い出して、12月の議会でお認めをいただきたいということで作業を進めているとこでございます。 ○議長(加藤元司君) 20番 加納洋一君。   〔20番 加納洋一君登壇〕 ◆20番(加納洋一君) まず番号作成、ただいま東京にある一般財団法人地方公共団体情報システム機構でつくるというような答弁ありましたけど、マスコミでは10月5日に発送するとか、10月5日が基準日になるとか書いてありますけど、具体的に10月5日に一斉に発送されるのか、10月5日を基準にして、この一般財団法人地方公共団体情報システム機構で住民ネットワークで情報をとってつくるのか、その辺どういう状況でつくられるのか、何か入手、入っておりますでしょうか。 ○議長(加藤元司君) 市民健康部長 水野義弘君。 ◎市民健康部長(水野義弘君) 基本的には10月5日から配送するということに聞いてはおりますが、多治見市の場合は、10月8日にデータを職員が持ちまして、一般財団法人地方公共団体情報システム機構へ持って伺いまして、その10月8日以降に発送されるというふうに聞いてございます。 ○議長(加藤元司君) 20番 加納洋一君。   〔20番 加納洋一君登壇〕 ◆20番(加納洋一君) なぜこういうことを聞いておるかといいますと、市民の関心のある人は、10月5日が基準日でということで、7日、8日ごろに届いていないという話が出てくるかもしれないですね。それをしっかりしとかないと、そうすると、10月8日に東京へデータを持って行くと、非常にアナログ的だなとびっくりしました。これ、住基ネットワークでやれないんですかね。 ○議長(加藤元司君) 市民健康部長 水野義弘君。 ◎市民健康部長(水野義弘君) おっしゃるとおりで、私どもも住基ネットを使ってやっていただけると思っておりましたが、2万人の人口以下のところは住基ネットを使ってそのままできるそうです。ですが、2万人以上の多くの人口を有するところについては、情報量が多いということで一遍にはできないということもございまして、先ほども言いましたように、CDロムを持って、そしてアタッシュケースのような、そういう形で持って伺うというようなことを聞いてございます。 ○議長(加藤元司君) 20番 加納洋一君。   〔20番 加納洋一君登壇〕 ◆20番(加納洋一君) それは大変なことですけど、1人では行かれんと思いますけどね。びっくりしました、こんなことを今聞きましてね。 そうしますと、10月8日に持って行くということですので、それ以後に作成されるということですね。そうすると、早くても10日以降になるわけやね。市民の方から問い合わせがあるかもしれんね。わかりました。ということで、多治見市民は10月10日以降ぐらいに配られるということですね。 ○議長(加藤元司君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 8日に手で持って行って、10日に発送というのは著しく困難だと捉えております。ことごとさようなんです。ことごとさようなんです。手で持って行って、それ盗まれたらどうするんですか。おなかに巻いて、本当にガードマンでもつけて行かなきゃいけないって、それ全然おかしいでしょ。 10月5日に来ると思ったら来ないから、さてどうするって聞かれたときに、メモできるのは2つです。ホームページで多治見市は無理です。多治見市だけじゃないです。全国各地です。もう1つ、防災無線で、こちらは広報たじみです。マイナンバーをお持ちの皆さん、申しわけありませんと放送する。こういう方法しかできないぐらい際になってバタついている。 もう1つは、消費税10%になったときに、食品の2%はバックする、 4,000円を上限とする。これマイナンバーを使ってやるって言ったのが、3日もしないうちにやっぱり没ですよね。 いかに混乱をしているかというようなことですので、10日に配れるかどうか、15日にポストに入るかどうか、これは今この場では明確にお答えができません。加納議員も、10日ぐらいだよねって言われて、こちらが答えないと、10日が走ってしまいますので、全くそのあたりについては、8日まず無事に東京まで届ける、これの作業の後にいつですかというようなことを聞くというようなことでございます。 もう1つ、2万人は住基ネットで送れるんだけれど、何で11万 4,000人だったら送れないんですか。2万人の5倍の時間をかければ伝送がちゃんとできるはずなんだけれど、とにかくことごとさようであるというようなことですので、時期については非常に不明確でございます。 ○議長(加藤元司君) 20番 加納洋一君。   〔20番 加納洋一君登壇〕 ◆20番(加納洋一君) わかりました。我々議員も後ろでみんな聞いておりますけど、この問題は市職員だけの問題じゃないんです。我々も当然知っておくべき、市民に聞かれたら答えるようにしておかないといけませんので、細かいことを聞いておりますが、レアケースではないと思いますので、よろしくお願いします。 それで、今、手で持って行くということでしたけど、そうしますと、できたやつは、何かきょうの新聞を見ておったら、多治見郵便局へ何か持ってくる、封筒詰めたり。中央から発送されますか。それもまだあやふやですか。 ○議長(加藤元司君) 市民健康部長 水野義弘君。 ◎市民健康部長(水野義弘君) 一般財団法人地方公共団体情報システム機構でつくられたものを多治見郵便局へ配達、持って行くということでまとめていかれるということは聞いております。 ○議長(加藤元司君) 20番 加納洋一君。   〔20番 加納洋一君登壇〕 ◆20番(加納洋一君) 本当に驚くような手法を使ってみえるようですけど、そうすると、一般財団法人地方公共団体情報システム機構でつくる、つくった、膨大な量ですわね。それをトラック便で多治見郵便局へ持ってくると、持ってきたのを多治見郵便局で仕分けして、各住民への所在地に配ると、こういうことで、これ、考えれば考えるほど、いいかなと心配するんです。 それで、次に、生まれた人。これは出生届が出ると、住民票や戸籍つくるわけね。つくると同時に、マイナンバーを設定しなければいけないんですね。そうすると、その設定する場所はこの一般財団法人地方公共団体情報システム機構と、中央ということで捉えておりますけど、中央へ、そのときは1件ですので、電子媒体でやってくれますね、どうですか。 ○議長(加藤元司君) 市民健康部長 水野義弘君。 ◎市民健康部長(水野義弘君) 議員のおっしゃるとおりです。出生届が出まして、こちらで出生届の処理をしました後に、住基ネットを使って送付いたしまして、その後、また多治見市へ送られてくるという形になってございます。 ○議長(加藤元司君) 20番 加納洋一君。   〔20番 加納洋一君登壇〕 ◆20番(加納洋一君) それと、今生まれた人、今度亡くなった人、基準日以降に亡くなられた方ね。番号が設定されて亡くなられると、普通は戸籍なんかは一応消されるわね。だけど、この設定されたマイナンバーというのは消されないと、永久欠番になって保存されるということを聞いておりますけど、それでよろしいですか。 ○議長(加藤元司君) 市民健康部長 水野義弘君。 ◎市民健康部長(水野義弘君) おっしゃるとおりで、1人1ナンバーですので、そのままずっと残るということで、新たに、例えば移動等、紛失したとか、そういった場合に新たな番号がつくられるということはございませんので、1人1番号ということで聞いてございます。 ○議長(加藤元司君) 20番 加納洋一君。   〔20番 加納洋一君登壇〕 ◆20番(加納洋一君) 本人はいなくてもマイナンバーだけは残ると、これも摩訶不思議でたまりませんけどね。これは何でかな、相続のときに必要ですかな。相続税を取るということ、恐らくそれしかないと思うんですわ。残すということ。 次に、11桁の住民票コードがあるというのを私は知りませんでした。自分の住民票をとってみたんですわ。そしたら、一番右下の隅のところに住民票コードという欄があります。これは省略となっとるんですね。11桁なんですわね、これ。マイナンバーは12桁、こういうものを利用できなかったんやろうかって不思議に思うんですわ。できなかったということでしょうね。 それで、そうすると、番号を決めると、多治見市の誰々さんにどういう番号をつけましたよというのが来るんですよね、当然。そのとき住民票のどっかに保存されるわけですね。そういう帳票を新たに枠をつくらないかんと、そういう考え方でよろしいですか。 ○議長(加藤元司君) 市民健康部長 水野義弘君。 ◎市民健康部長(水野義弘君) 各証明書等につきましても、そういった欄を設けるということで、書式の変更も考えてございますし、先ほど住民票コード、11桁については、その11桁のコードをもとに12桁のコードが作成されておりますので、それが参考にはされております。 ○議長(加藤元司君) 20番 加納洋一君。   〔20番 加納洋一君登壇〕 ◆20番(加納洋一君) 今、番号作成についていろいろ聞きました。 今度、配達部分については、先ほどもどのぐらい返ってくるかはちょっと想定が困難だということですけれども、総務省のサンプル調査では5%と言われとるよね。そうすると、 2,000通ぐらい返ってくるわけね。 2,000通返ってきますけど、それを防ごうということで、先ほど事前にわかるのは、事前に調査中というのはありましたけど、DV、ストーカーとか長期入所者、対象はどのぐらいあって、9月25日までに返事を出せということになっておりますけど、きのう現在で、どれぐらい発送されて、どれぐらい返事が来ておるか、それによってかなり傾向がつかめると思いますが、いかがでしょうか。
    ○議長(加藤元司君) 市民健康部長 水野義弘君。 ◎市民健康部長(水野義弘君) 多治見市内の施設、45の施設に発送しております。今9月16日現在で、連絡がいただいているのは24件、24名の方が一応そういうことで登録していただいてるという形になってございます。 ○議長(加藤元司君) 20番 加納洋一君。   〔20番 加納洋一君登壇〕 ◆20番(加納洋一君) そうしますと、こういう住所に、住民票の住所と今住んでるとこ違うという方ですら半分やね、半分。大変心配されるわけやね。その対策として、今回の補正予算で職員の時間外手当が 100万円ほど、そして臨時職員の費用が 255万円ほど上げてありまして、職員は2名ぐらいを予定してみえますか。 ○議長(加藤元司君) 市民健康部長 水野義弘君。 ◎市民健康部長(水野義弘君) 10月からの臨時職員の雇用は2名を予定しておりまして、また1月から交付が始まりますので、プラス1名で合計3名をこの3月まで予定をしているところでございます。 ○議長(加藤元司君) 20番 加納洋一君。   〔20番 加納洋一君登壇〕 ◆20番(加納洋一君) それで、今度、臨時職員の手当ですね、厚生環境教育常任委員会の答弁では、10月に2名、1月から1員増名、さっきと同じような答えになりますけど、このような厚生環境教育常任委員会説明がありましたけど、臨時職員もそうですか。職員の時間外手当、臨時職員の手当と2つ補正予算出ておりました。 ○議長(加藤元司君) 市民健康部長 水野義弘君。 ◎市民健康部長(水野義弘君) 大変失礼しました。職員の人件費につきましては、2名が対象で時間外手当ということになっておりますし、先ほど言いましたように臨時職員については、10月から2名、1月から1名ということで対応していく予定にしてございます。 ○議長(加藤元司君) 20番 加納洋一君。   〔20番 加納洋一君登壇〕 ◆20番(加納洋一君) それで、これ、追跡調査というのは大変な作業になると思うんですわね。それで、臨時職員と職員とのできる業務範囲が非常に、戸籍の問題ですので、住民のね、大変厳しいところがあると思うんですが、臨時職員にどのような、あまり深くはやってもらえないわけですわね、臨時職員の方には。軽微な作業しか。どんなことを予定してみえますか。 ○議長(加藤元司君) 市民健康部長 水野義弘君。 ◎市民健康部長(水野義弘君) 臨時職員につきましては、当然職員のサポート、補助事務になりますので、返送された通知カード等の仕分けですね。実際、転出・転居等の住所移動がある方の調査、あるもの、それ以外の理由のもので戻ってきたものというような仕分けをしていただく。また、1月から交付が開始されますので、そのときに交付の際の事務補助という形で一応予定はしてございます。 ○議長(加藤元司君) 20番 加納洋一君。   〔20番 加納洋一君登壇〕 ◆20番(加納洋一君) 次に、先ほど佐藤議員も言われたけど、拒否が云々という話がありましたけど、届かなかった人に対する通知カードは、3カ月保管後、破棄してオーケーよということですけど、こういう通知カードが必要になってみえると、市役所へ見えるわけよね。そのときに、通知カード 500円や個人番号カード 800円の手数料、今議案で出ておりますが、届かなかった人についても、再発行のような料金取られるのか。届かなかった人が来たときには、最初の発行だから無料になるのか、そういうルール決まっておりますか。 ○議長(加藤元司君) 市民健康部長 水野義弘君。 ◎市民健康部長(水野義弘君) 届かなかった理由として幾つかあると思います。例えば、本当に原因調査をしまして、その場所にお見えになれない不明の方、そういった方はもう3カ月でもう廃棄しますし、もし後から出てこられた場合は 500円の再交付という形になりますし、例えば、近隣に聞き取りをしながら、実際住んでおみえになる、例えば出産等でお帰りになってみえるとか、そういった状況もございますので、そういう方については調査をさせていただいて、何とか文書等を発送して、届くようにさせていただきたいと思っておりますし、そういう方は3カ月以内であれば再発行の手続はとりませんが、やはりどうしてもそれ以後連絡がないということであれば、やはり3カ月ということで再発行の手続に入ってくるだろうというふうに思っております。 ○議長(加藤元司君) 20番 加納洋一君。   〔20番 加納洋一君登壇〕 ◆20番(加納洋一君) それでは、今度、PR方法、これも新聞のアンケートで見ますと、40%の人が内容を知らないという、無関心層やね。これは40%もあるということで大変なことだなと。そのために職員教育を実施しとるということで、これがきょう市長の答弁では全職員ということで、全職員、嘱託も含まれているということでよろしいですか。 ○議長(加藤元司君) 市民健康部長 水野義弘君。 ◎市民健康部長(水野義弘君) 議員のおっしゃるとおり、嘱託員も含まれてございます。 それと、先ほど番号の再交付の話、再交付というか、番号が1人1番号というお話しましたが、もし不正等で使われた場合は、その場合は別に再発行の番号を新たにつけかえるということもございますので、ちょっと訂正させていただきますのでよろしくお願いいたします。 消防とか保育園等につきましては、管理職、園長、消防署では課長、そういった方々、研修に参加していただいて、その方から下に下ろしていただくということで、一概に全職員ということではございませんので、その辺修正させていただきます。 ○議長(加藤元司君) 20番 加納洋一君。   〔20番 加納洋一君登壇〕 ◆20番(加納洋一君) 先ほどの職員の教育を実施するということでちょっと私聞き漏らしましたけど、これ、通知カードの説明はもちろんされると思いますが、1月以降の個人番号カードの説明も含めて教育されるのか、通知カードの説明しておいて、もう一遍、1月になってから個人番号カードの説明されるのか、職員に対する教育の内容は、どういうふうですか。 ○議長(加藤元司君) 企画部長 水野高明君。 ◎企画部長(水野高明君) 今考えてますのは、このマイナンバーを施行するに当たって職員として知っておかなければならないことを全般的にやろうと思ってますので、通知カードであったり、マイナンバーカードであるという、今現在私ども知り得て、これは市民から聞かれるであろうことは全て網羅した研修を行うつもりでおります。 ○議長(加藤元司君) 20番 加納洋一君。   〔20番 加納洋一君登壇〕 ◆20番(加納洋一君) 皆さんの市民に対するPRが大切だということで、広報の10月号あるいは来年の1月号、こういうので特集、PRをしていくということでしたけど、その中で問い合わせがあると思うんです。そういうときにどこへ問い合わせしたらいいか連絡先というのは今わかりますか。 ○議長(加藤元司君) 企画部長 水野高明君。 ◎企画部長(水野高明君) 担当部署が分かれているのでわかりにくいという御指摘いただいておりますけれど、現に発送でありますとかカードの取り扱いについては市民課が対応いたしますので、基本的にはその窓口は市民課で一元化をしていきたいと思っております。 ○議長(加藤元司君) 20番 加納洋一君。   〔20番 加納洋一君登壇〕 ◆20番(加納洋一君) 恐らく番号のことですので市民課だろうと思うんですけど、そのときに、ダイヤルインが記載してあるかどうか、その辺は、そこまでは御存じないですか。 ○議長(加藤元司君) 企画部長 水野高明君。 ◎企画部長(水野高明君) それについて、議員の今の御質問も踏まえて、記述の仕方は少し考えさせていただきます。 ○議長(加藤元司君) 20番 加納洋一君。   〔20番 加納洋一君登壇〕 ◆20番(加納洋一君) ぜひこれ、問い合わせがくると、代表番号に来ると、また待たされるんですよ。市民の苦情になるんです。市民サービスの意味からもダイヤルインをぜひお願いしたいなと。恐らく市民課の住基グループが窓口になるんじゃなかろうかなと私は思っておりますけど、23-5542かね。こういうのを、それと代表番号と併記するということになっております。そういうふうにしていただくと、市民も問い合わせが簡単にできるんじゃないかなと、これ要望としておきます。 それで、今度、通知カードが来ます。そして1月に申請をします。申請を写真入りで申請するんでしたね。そうするとでき上がります。でき上がったものは、また多治見市役所へ来るんですわね。でき上がったらどうするのか、まだ決まっておりませんか。 ○議長(加藤元司君) 市民健康部長 水野義弘君。 ◎市民健康部長(水野義弘君) 通知カードと同様に申請書が送付されます。それに顔写真をつけていただいて、一般財団法人地方公共団体情報システム機構のほうに送っていただきます。1月以降、一般財団法人地方公共団体情報システム機構でできましたら、こちらの市民課、市役所のほうへ届きます。そちらの市民課のほうから今度はいついつ来てくださいという通知を差し上げますので、それに基づいて来ていただくということになりますのでよろしくお願いをいたします。 ○議長(加藤元司君) 20番 加納洋一君。   〔20番 加納洋一君登壇〕 ◆20番(加納洋一君) 今お聞きしますと、でき上がりました、市民課のほうへ来てください、駅北庁舎へ来てくださいということになりますと、名古屋市のほうへ行ってみえる、通勤してみえる方ですね、そういう人はなかなか行けないんですわね。代理では恐らく非常に面倒な手続をとらなんと思うんですよ。そういうときに、通勤者の方、そういう方に何か配慮をせにゃいかんと思うんですわ。それをひとつ考えとっていただけんですか。これまだ時間あります。 1カ月に一遍、開庁しとるときありますね。その時間はもちろんですけど、どういうふうにしたらいいか、その辺もちょっと、まだ時間ありますので、それをひとつ、代理で難しいんですよね、これ。 それで、取りに行くときは、送られた通知カードかね、通知カードと身分証明書、身分証明書とは何かというと、普通は免許証ですわね。それから住基カードでええね。先ほど言いました住基カード、私も持っとるんですわ。一遍も利用したことない。一遍も利用したことない。だから、どのぐらいあるかな、 4,000枚も出ておると、 4,000枚、結構市民が身分証明書で利用してみえるかなと思ったんですけどね。そういう地区事務所で受領するというようなことはないですね。全部駅北庁舎へ来てくださいという、1カ所ですね、これ。 ○議長(加藤元司君) 市民健康部長 水野義弘君。 ◎市民健康部長(水野義弘君) 番号カードを交付する際には暗証番号等を入力してもらわなきゃいけませんので、地区事務所のほうでは機械等もございませんので、対応ができないという状況がございますので、市民課の窓口で行っていただくということで、そのために新年度予算でその対応するための機器を購入いたしまして、多くの方が対応できるような準備をしておるところでございます。 ○議長(加藤元司君) 20番 加納洋一君。   〔20番 加納洋一君登壇〕 ◆20番(加納洋一君) 今新しい話が出ました。私らは通知カードと身分を証明できるものを持って行けということでしたけど、暗証番号をそこでインプットしてもらうという新しい話が出てきましたので、暗証番号て4桁ですね、普通一般は。 ○議長(加藤元司君) 市民健康部長 水野義弘君。 ◎市民健康部長(水野義弘君) 今度のマイナンバーカードにつきましては、イータックスが利用できるシステムというか、それがチップに入っておりますので、ICチップに。また、平成29年4月からマイナポータルということで、自分がいつどこで使われたかということが確認できるシステムをそこの中に搭載されてございます。 そうしますと、まず、イータックスを利用するためには、英文字だったと思うんですが、6文字から16文字以内の桁で、かなりの桁数の暗証番号を入力してもらわなきゃいけないということと、もう一方のマイナポータルを確認するためのシステムについては4桁ですかね、を必要だというふうになっております。 ○議長(加藤元司君) 20番 加納洋一君。   〔20番 加納洋一君登壇〕 ◆20番(加納洋一君) 大変な国民に負担を与えることになるんですわね。そういうことは、多治見市から発送されるということは、オリジナルのものはそういうところへ、それは入れることはできないか。通知カードのときに入っちゃっとるで。市民に何遍も御足労をかけるということになって、大変、何遍も、一遍で済まないという問題が浮き彫りにされてくると思いますね。 法定事務、先ほど企画部長から話がありました、どうしてもやらなくちゃならないものについて、法定事務についても、一部条例を、やはり多治見市でたてないといけないというような意味合いでしたけど、そういう解釈でよろしいですか。 ○議長(加藤元司君) 企画部長 水野高明君。 ◎企画部長(水野高明君) この法律は、特定個人情報の取り扱いに対して大変厳しいものになっていまして、別表を定めまして、別表の中は使えますよと。別表にはこういった連携しますよということは書いてありますけれど、それは国が想定した事務の範囲内での想定でありますから、先ほど申しましたように、多治見市独自でシステム上ひっついてしまってるようなもの、システム上一緒に動いてしまうもの、そういうものは新たに条例で、法で言うところの利用に当たったり提供に当たったりするもんですから、しっかり条例を定めないと、これは脱法行為になると、こういうことであります。 ○議長(加藤元司君) 20番 加納洋一君。   〔20番 加納洋一君登壇〕 ◆20番(加納洋一君) わかりました。今私はちょっと心配しとるのは、来年1月からスタートするということですので、いわゆる確定申告、これは国の問題ですけど、確定申告にこのマイナンバーを記入するような、そういうことをやられるかどうかということなんですね。そういう通達何かありませんか。平成27年の確定申告についてやるか、何か通達来ておりますか。 ○議長(加藤元司君) 企画部長 水野高明君。 ◎企画部長(水野高明君) この年からするのかどうか少し自信ございませんけれど、現実、法でこの1表で書いてあるのは、そういったものは義務づけられますので、使うことを。ですから、税の申告等については、個人ナンバーを書くというのはこれは法で決めてきておりますので、使うことになります。 ○議長(加藤元司君) 20番 加納洋一君。   〔20番 加納洋一君登壇〕 ◆20番(加納洋一君) 平成27年の確定申告をやるということになると、窓口が大変になると思うんやね。先ほど佐藤議員が質問されたように、家に送ってくる学生等は他にいるということで、そうすると、問い合わせが物すごい来ると思うんですよね。その辺ちょっと心配しておりますが。 ○議長(加藤元司君) 企画部長 水野高明君。 ◎企画部長(水野高明君) 平成28年分からですので、平成29年の2月、3月の確定申告のときからということになります。 ○議長(加藤元司君) 20番 加納洋一君。   〔20番 加納洋一君登壇〕 ◆20番(加納洋一君) これで少し安心しました。来年の確定申告にマイナンバーつけようということになると窓口が大変なことになるんですわ。もう企業はすぐ求めますのでね。10月ごろからもうこの市民課の窓口大変なことになると思うんですね。 それで、今度独自業務ですけど、先ほど市長が言われてみえるように、トップランナーは走らないということですけど、いろいろスタンバイだけはぜひしておいていただきたい。 もしできるなら、今カード社会で我々たくさんカードを持っておりますね。これを少しでも減らしたい。そういう思いが皆さんあると思うんですわ。 その中で行政が発行しておるカード、印鑑証明書、それから図書館の利用カード、これぐらいかなと、ほとんどの市民持ってるのでね。そういうのだけでも、このマイナンバーカードを、個人番号カードかね、そういうものにICチップの中に内蔵できないかなと、これ市民サービスの向上になると思うんですがね。いかがでしょうか。 ○議長(加藤元司君) 企画部長 水野高明君。 ◎企画部長(水野高明君) それをさまざまな御意見をいただいたところでありまして、大方の方がこれは市民サービスにつながるんだというようなことをいただければ、そのカードの利便性というのは追求してまいりたいと思いますけれども、これはかつてIC、多治見のICタウンカードというものでまとめたことがあります。それ随分御批判をいただいたり、使っていただかなかったりということもありますので、そういったことを踏まえながら、慎重にということを申しておりますが、先ほども答弁いたしましたように、どういったことに使われていくかということに、他の市町村等で、そういうことは十分にアンテナを張って、利便性のあるものについては御提案することは順次行っていきたいというふうに思っております。 ○議長(加藤元司君) 20番 加納洋一君。   〔20番 加納洋一君登壇〕 ◆20番(加納洋一君) だんだん内容がわかってきました。有効期限ですね、通知カードと個人番号カード、違いがあるんですね。通知カードは有効期限ないんやね。無制限ですね、これ。個人番号カードは有効期限がある。未成年者は5年、それから成人者は10年ということになっておりますけど、未成年者の5年というのはなぜかなと思って。何か根本的な顔が、生まれた時の赤ん坊から4歳で顔変わってきちゃうという、そういう関係ですか。 ○議長(加藤元司君) 市民健康部長 水野義弘君。 ◎市民健康部長(水野義弘君) 議員おっしゃるとおりでございます。乳児から、小さい子どもさんから発行されておりますので、やはりカードを取得されれば、やはりパスポートと同じように顔写真が変わってきますので、5年というスパンで見てあると思います。 ○議長(加藤元司君) 20番 加納洋一君。   〔20番 加納洋一君登壇〕 ◆20番(加納洋一君) このマイナンバー制度、市民対応は、これ市民課が大変な労力が要るなということで、どんな方がやってみえるかということで、駅北庁舎へ行ってみたんです。そうすると、3つのグループがあって、ああこういう方たちが窓口で対応される、窓口グループ、住基グループ、戸籍グループとありました。 そこで中をいろいろ見させていただいて、こういう方が一生懸命対応していただけるなと思っとった中でちょっと気がついたことは、平成26年6月のあついおもてなしということで、人口増対策の協力の感謝として、結婚記念賞、出生記念賞をプレゼントしたらどうかというのが平成26年の6月の一般質問で同僚議員がしておるんですが、その時の答弁として、調査研究させてもらうということになっておって、これは永久に没になるかなと思っておったら、この市民課の若手女性3人が話してみえたんです。これちょっとのぞいてみたら、この結婚記念賞とか出生記念賞、どういうのをつくったらいうことで一生懸命考えてみえたんですわね。これを考えておりますということでしたので、まんざら捨てたもんじゃないなという思いがしまして、一生懸命やってみえるということでしたので、やはり人口増対策を一策、多治見市はいろいろ心配りしとってくれるなあということで、非常に私もいいことだなと、人生の門出にふさわしい記念賞、そういうものは恐らく若手の女性がつくってくれておりますので、楽しみにしております。できたらまた議会にも報告してください。よろしくお願いいたします。 以上で質問を終わります。(拍手) ○議長(加藤元司君) 本日の会議は、議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。 次に、24番 若尾靖男君に発言の許可をします。   〔24番 若尾靖男君登壇〕(拍手) ◆24番(若尾靖男君) 通告に従いまして、市民病院と、それからもう1つ、企業誘致について、簡単にお尋ねをいたします。 多治見市民病院につきましては、多治見市と多治見市議会の大変な決断と社会医療法人厚生会の御理解によって、現在の多治見市民病院があるいうことでございますので、議会といたしましても、その動向には非常に責任もありますし、絶えずかかわっていかなければいけないと、こういうふうの認識を持っていただきたいと、そういうふうに思います。 地方の病院経営が非常に厳しいという中で、多治見市民病院、一生懸命に頑張っておられるわけでございます。最近の多治見市民病院の活動を見ておりますと、市民の皆さんを対象とした公開セミナーの開催とか、あるいは広報たじみに毎号連載しておる「地域医療への挑戦」と題したコラムなど、市民を対象にして、非常に多治見市民病院の情報公開と、それから医療に対する心構えを指導をしておっていただく、そういうことで非常に感謝をしておるところでございますけれども、今後もその実践目標である、地域から求められる新しい医療サービスの提供の実践に向けて頑張っていただきたいなと、そういうふうに思っております。 以上のような観点から、現在の多治見市民病院の状況について、これはいろんなデータが出ておりますから、わざわざこの席で聞かんでもええかと、そういうことでございますけれども、ここで私が質問することによって、多治見市民病院の現在のことを市民の皆さんに知っていただきたい、そういう考えから、あえて質問をさせていただきます。その運営、経営形態から、ここで答弁ができんことも当然あると思いますけれども、簡単なことですので、ぜひひとつよろしくお願いいたします。 ことしが市民病院にとって、指定管理者制度導入から5年、新病棟建設から3年という、5年、3年というのは、これいろんな面で節目の年になるわけでございますから、ぜひその辺も踏まえられて答弁をいただきたい。 まず、現在の病床数、あるいは医療スタッフに対する現況。 2つ目に、いろんな新しい医療の機器とかシステムを導入していくという、そういう方針がどの程度図られているのか。 3つ目に、患者数の、入院、通院、この推移、これは旧多治見市民病院の時代から通算してどんな状況になっているのか。 4つ目に、今後の課題はどういうふうに考えておるのかということと、どのような方針で進めていくのか、そのお考えがあったらお聞かせいただきたいと思います。 2つ目の質問でございます。企業誘致について質問をいたします。 多治見市の企業誘致策への取り組みというのは、歴史的にはそれほど古くはない。先進都市と比べると後発組だと、そういう認識しておりまして、確かにフロンティアリサーチパーク用地の処分ということで、これが発端になって企業誘致が図られ出したという、そういう経緯だったと、そういうふうに思っております。 私も一遍か二遍、一般質問の席で質問をした覚えがございますけれども、恐らく平成10年代に入ってからだということでございます。後発組ではございますけれども、その実績というのは、関係者の皆さん方の御尽力、努力によって、決して他の都市にその実績では劣ってはないというふうに、敬意と感謝を申し上げる次第でございます。 なぜ、この質問をするかと、これも非常に市民の皆さんが企業誘致に関して興味というか、どうなっとるんやと、その内容を興味以上のものを持っておられるような気がいたします。本当に多治見市のためにどの程度ためになっているのか。私が間違った説明をしては申しわけないということから、この場で間違いのない答弁で市民の皆さん方に知っていただきたいと、そういうことであえてこの問題も質問をいたします。 1つ目は、この企業誘致によって、この地域の求人に対する影響、どのような影響が出てきているのか。有効求人倍率という、そういう指標があるわけでございますけれども、雇用環境への影響はどのような状況になっているのか。 そして、最もこれ市民の皆さん方が気にしてみえるというか、税収への影響でございます。固定資産税など税収への影響というのは市民の皆さん方非常に興味を持って、期待をしておみえになりますので、まだ今からではちょっと早いと思いますけれども、どのような見通しになっているのか、お伺いをいたします。 それと、3つ目に、一流企業が進出をしてきていただいたわけでございますから、いろんな面で効果が出てきていると、そういうふうに確信いたしておりますけれども、その企業が出てきていただいただけじゃなくて、そのために副次的な影響というか、附帯的な効果もあらわれてきていると、そういうふうに思っておりますけれども、具体的にどういう影響が出てきているか、お知らせいただきたいと思います。 4つ目には、多治見市においては、この今進めている長瀬テクノパークの開発を最後に、企業誘致から手を引くというか、もうこれが最後だよというようなことを言っておみえになりますけども、私はやめるべきではないと、この政策は続けていくべきだと、考え方は。 何も大企業だけをターゲットにするんじゃなくて、日本には中小企業でも非常に優秀な企業は大変多くあります。確かに本社機能の誘致も大切でございますけれども、どうも調査によると、本社機能を移転してくると、そういう考えのある企業というのは本当に少ないという、そういう結果が二、三日前の新聞に出ておりましたけども、やっぱりいろんな企業の中から、ぜひ優秀な企業に、大きくても小さくても、中間でもいいですから、これからも多治見市へチャンスがあればぜひ出てきていただいて、多治見市のためにやっていただければいいと思いますので、ぜひ継続をしていただけないか、お尋ねをいたしまして、1回目の質問を終わります。(拍手) ○議長(加藤元司君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 企業誘致の今後と定住政策について答弁を申し上げます。 市内の土地利用状況から考えますと、長瀬テクノパーク以降の大規模、大きな開発は極めて難しい状況でございます。 しかし、市内の空き家物件、空き地等への誘致事業は引き続き力を入れてまいります。また、本社機能の移転、誘致等についても取り組んでまいります。 これまでには幸いに粘土鉱山の跡地、これを有効利用をしてまいりました。環境に大きな負荷をかけないということと同時に、ある意味地域としては迷惑施設になっていた粘土鉱山の跡地を再利用する、一石二鳥の効果がございました。 今後、10ヘクタール以上のものを行おうとすれば、当然大きな緑の喪失、あるいは重機が走り回る、こういうようなことが懸念をされます。 したがって、空き物件あるいは空き家等、中規模・小規模についてはしっかり注視をしながら行ってまいります。 また、トヨタ関連につきましては、後ほど経済部長が詳細にお答えを申し上げますが、トヨタ自動車株式会社の2期工事が終了するようなことも見えて、トヨタ関連の大変すばらしい会社、2社が多治見市に社屋を建てているというような状況でございます。 次に、多治見市に住んでいただく、定住政策についてでございます。 市民の雇用の確保、あるいは若い人たちが大都会に行って、もう1回多治見市に帰ってもらうUターン、こういったことについては大変重要でございます。 一方で、人口の減少対策を考えた場合に、企業誘致、企業とともに従業員も一緒にセットで多治見市に移り住んでいただくと、こういうようなことについても、長瀬テクノパークについては製造業、あるいはこうした企業と従業員がセットで来てもらう、こういうようなことを視野に含めながら、企業誘致課でいろんな形からの引き合いがございます。これに対してしっかり対応していく、こういった計画でございます。 ○議長(加藤元司君) 副市長 佐藤喜好君。   〔副市長 佐藤喜好君登壇〕 ◎副市長(佐藤喜好君) 私からは、多治見市民病院の課題についてお答えいたします。 多治見市民病院の今後の課題といたしましては、何といっても、医師、看護師を確保し、稼働病床数を 250床にすることが第一でございます。そのために、今後も指定管理者と連携し、医療スタッフの確保に努めるとともに、計画的に病床数を増床できるよう協議を進めてまいります。 また、患者数の確保に向け、医師による講演会の開催や広報紙等を通じて市民へのPRを図っていくほか、地域の医療機関へのPRを継続して実施してまいります。 ○議長(加藤元司君) 市民健康部長 水野義弘君。   〔市民健康部長 水野義弘君登壇〕 ◎市民健康部長(水野義弘君) 私からは、多治見市民病院につきまして、副市長答弁以外について答弁を申し上げます。 医師数等の増加につきましては、指定管理者制度を導入した平成22年4月は、常勤医師14人、常勤看護師60人、病床数99床でスタートし、現在は、常勤医師22人、常勤看護師99人、病床数 178床となっております。 昨年度は脳神経外科及び循環器内科の専門医が着任し、今年度は整形外科の専門医が着任するなど、厚生会の努力と市長のトップセールスにより、着実に医療スタッフの充実が図られているところでございます。 次に、医療機器の充実につきましては、平成24年度の新病院開院にあわせ、最新の医療機器を整えるとともに、専門医の着任に伴い、血管造影エックス線診断装置等の脳神経外科用の医療機器の充実を図ったほか、今年度は整形外科の医療機器も購入する予定でございまして、高度な治療が実施できるよう充実を図っているところでございます。 次に、患者数の推移につきましては、平成3年度をピークとして、平成22年度まで患者数は減少しており、指定管理者に移行後は患者数は年々増加しているところでございます。平成22年度との比較では、平成26年度において、入院患者数が78.2%の増、4万 2,752人、外来患者が64.3%増の11万 446人となっております。 ○議長(加藤元司君) 経済部長 細野道仲君。   〔経済部長 細野道仲君登壇〕 ◎経済部長(細野道仲君) 私からは、企業誘致につきまして、市長答弁以外について、2点御答弁申し上げます。 まず、有効求人倍率についての検証でございます。 過去10年間に誘致した企業の従業員数は約 1,300人です。今後1年間に進出・増設予定の企業の従業員が約 1,100人と想定しております。 ハローワーク多治見管内の有効求人倍率の推移を見ますと、フルタイムの場合、平成22年度で0.37だったものが、平成27年6月では1.10となり、また、パートタイムに至っては、0.62から2.25となってございます。こうした求人倍率の大幅な改善は、この地方の活発な企業誘致がその一因と考えてございます。 2点目でございます。企業誘致の効果についてでございます。 トヨタ自動車株式会社の第2期工事が完了しますと、現在約70人規模でありますが、これが 700人規模の事業所となります。これに伴いまして、関連企業数社が市内に移転してきます。特に大きな2社、1つは、株式会社石田大成社は 200人規模、もう1社、株式会社シイエム・シイは 100人規模の事業所を新築し、年内にも操業する予定でございます。 ○議長(加藤元司君) 総務部長 吉村健一君。   〔総務部長 吉村健一君登壇〕 ◎総務部長(吉村健一君) 企業誘致の税収面の効果につきましては、固定資産税相当額を交付しております事業所等、設置奨励金の状況から、固定資産税につきまして、平成29年度で約 3.5億円の税収増と見ております。 ○議長(加藤元司君) 24番 若尾靖男君。   〔24番 若尾靖男君登壇〕 ◆24番(若尾靖男君) 多治見市民病院の件で、今、5年前を思い出しとったわけですが、当時、議会の一員として、当時の多治見市民病院の関係者の皆さんに非常に厳しいことをやったなあと、本当に申しわけないことをしたというような思いをいたしておったわけでございます。 しかし、順調に私は推移を現在しておる、あの時の決断というか、議会のとった決断は間違いではなかったというふうに確信をいたしておりますけども、市長にその辺の見解について、まずお伺いをいたします。 先ほど市民健康部長の答弁の中で、市長のトップセールスによって、この医師の確保とか現在のスタッフの確保に非常に貢献をされたと、そういう答弁もありましたので、その辺の実態も含めて、市長の見解を聞かせていただきたい。 ○議長(加藤元司君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) まず、指定管理者の移行、この決断は、市長に就任した、いろんな政策、事業を掲げてまいりましたが、最もつらい思いをいたしました。断腸の思いで、皆さんに一旦は解雇の通知をせざるを得ないというようなことでございました。 御案内のように私は、市役所の職員組合で特に病院の皆さんにはお世話になり、市議会議員選挙あるいは県議会議員選挙を戦っていただいたという1つの思いがあります。 ただ、あの時点で、あのままの状況で多治見市民病院を公設公営で、一部の議会の中ではもう少し様子を見ろ、もう少し頑張れというようなことでございましたが、一旦 200人規模の皆さんに解雇の通知をせざるを得ないというような大変苦渋な選択をせざるを得ませんでした。 ただし、職員の再雇用、全員が市役所に来たいということであれば、その手続はある意味しっかりとろうと、もう1つは、新しい新多治見市民病院、木沢グループに移行ということになれば、しっかり就職のあっせんは行おう、あるいは第三の道の選択、こういったことも行いました。 この苦渋の選択をした中で、その御恩が、やっぱりだめだったじゃないかというようなことだけは絶対ないようにというようなことで、しっかりと病院の新築、そして稼働、先ほど申し上げましたように、入院患者では当時の最低の時点から約8割の増加、外来患者については約6割の増加というようなことでございます。加えて、残った職員の皆さんからは、大変すばらしい職場環境になったというようなことで声をかけていただいております。 次に、医師の確保の問題でございます。木沢記念病院のスタッフはある意味全国レベル、特に最近は愛知医科大学を中心として大変強いネットワークを持つようになりました。本当に多治見市民病院及び多治見市長はお医者さんを欲しがっているのか、この最後の一声を聞かせほしい、その最後の一声の前に自分から行って、医師にお願いをする、あるいは学部長先生、そこの教授にお願いをする、こういったことで、ぐらっぐらっと揺らいでいる医師の確保が、最終の私がしゃべることは多治見市民11万 4,000人がしゃべっている意味です。一度だけでもいいから施設見学に多治見市民病院を見に来てください、こういうようなことをしっかり行っております。 今まで増員の医師の皆さんについては、中盤あるいは最終の局面、しっかりお会いをするということと同時に、市長として医療環境を岐阜県ナンバーワンにするんだ、岐阜県立多治見病院との良好な関係をしっかり確保していくんだ、それはこの東濃圏域の中でも大変すばらしい成果を上げている、こういうようなことを熱っぽく自分の言葉でお話をしております。 したがって、増員をするお医者さんについては、全てお会いをし、全てお願いをし、来ていただいております。さらに、来年の4月から、内科の常勤医師2名についてもおおむねいい方向でお話ができているというような状況でございます。 指定管理者にお願いをしたら、胸をほっと下ろして、あとは木沢記念病院にお願いをする、そういう気持ちはございません。特に医師の確保については、今後ともこういった姿勢をしっかり堅持をし、市長は一番になってお医者さんに頭を下げ、この多治見市に来ていただくと、こういった活動を今後ともしっかり続けてまいります。 ○議長(加藤元司君) 24番 若尾靖男君。   〔24番 若尾靖男君登壇〕 ◆24番(若尾靖男君) 多治見市民病院、やっぱり議会としてもこれからも一生懸命応援をしていくと、そういうスタンスで議員の皆さん方認識をしておられると思います。 そういう中で、企業誘致についても、従業員ぐるみで進出してきていただく企業が非常に多いということでございます。この人口減少の時代に、これを放っておく手はない。その恐らく企業、一緒にお見えになった従業員の皆さん、全てが通勤ができる人ばっかりじゃない。この多治見市の中に住居を持たなければならないという、そういう方も恐らくおられる、そういうふうに思いますので、よその都市がやっております、転入者に対するいろんな政策をとっておられますけども、ぜひ多治見市でもそういう有効な政策はないか研究をしていただいて、そういう方に多治見市の住民になっていただくよう努力をぜひとっていただきたい。それについては、議会の構成員の一員として私も全面的に協力をさせていただきます。 以上で質問を終わります。(拍手)     ------------------------- △第3 休会期間の決定 ○議長(加藤元司君) 日程第3、休会期間の決定を議題といたします。 お諮りいたします。議事の都合により、明日から28日までの10日間は休会したいと思います。これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(加藤元司君) 御異議なしと認めます。よって、明日から28日までの10日間は休会することに決しました。     ------------------------- △散会 ○議長(加藤元司君) 以上をもって本日の日程は全て終了いたしました。 本日はこれをもって散会といたします。   午後5時22分散会     ------------------------- 上記会議の顛末を記録し、相違なきことを証するためここに署名する。  平成27年9月18日               多治見市議会議長   加藤元司               多治見市議会副議長  仙石三喜男               多治見市議会議員   嶋内九一               多治見市議会議員   若尾靖男...